「特に未経験から手を出すのはやめとけ」
これからプログラミングスキルを使った副業にチャレンジしようと思ったものの、ネット上で上記のような意見を目にして、不安になっている方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、本当にプログラミングの副業は稼げないのかについてや、プログラミング未経験から副業で月5万円稼ぐための方法などについて、詳しく解説していきます。
【本記事の信頼性】
- 執筆者は元エンジニア
- 大手プログラミングスクールのWebディレクター兼ライターを経験
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プログラミングの副業は稼げないからやめとけと言われる理由
プログラミングの副業に否定的な意見が存在するのはなぜでしょうか。
この項目では、実際に多くの人が直面する5つの現実的な課題から、その理由を詳しく解説します。
未経験では案件獲得が厳しいから
プログラミングの副業市場では、クライアントは即戦力となる人材を求めています。
そのため、未経験者の場合は実績がないことから信頼を得ることが難しく、案件獲得のハードルが非常に高いのが現実でしょう。
多くのクライアントは、実務経験を持つエンジニアを優先的に採用します。
プロジェクトの納期や品質を守るためには、基本的な開発スキルだけでなく、実際の現場で培った問題解決能力が必要だからです。
未経験者がいきなり高単価案件を獲得することは極めて困難であり、最初は低単価の案件から始めざるを得ません。
したがって、プログラミングの副業では稼げないからやめとけと言われることがあるのです。
プログラミングの副業は競争率が激しいから
近年、プログラミングを学ぶ人が急増しており、副業市場での競争が激化しています。
特にクラウドソーシングサイトでは、一つの案件に対して数十人から百人以上が応募することも珍しくありません。
経験豊富なエンジニアから駆け出しのエンジニアまで幅広い層が参入しているため、案件獲得の競争は熾烈を極めています。
この競争の激化により、クライアントは多くの選択肢から選べる立場となりました。
当然、実績や経験のあるエンジニアが優先的に選ばれる傾向が強く、未経験者や初心者はもちろん、経験が浅い人にとっても非常に厳しい環境となっています。
稼げるようになるまでのスキル習得に時間がかかるから
プログラミングスキルを身につけるだけでも相当な時間が必要ですが、副業で稼げるレベルに到達するにはさらに多くの時間と努力が求められます。
基本的な文法を学ぶだけでは不十分で、実際のプロジェクトで通用する実践的なスキルを習得する必要があるでしょう。
一般的に、プログラミングの基礎を習得するのに3〜6ヶ月、実務レベルに達するには1年以上かかります。
さらに、技術の進歩が速いIT業界では、継続的な学習も欠かせません。
新しいフレームワークやツールが次々と登場するため、常にアップデートし続ける必要があります。
とはいえ、本業をしながら副業のためのスキル習得に時間を割くのは容易ではありません。
学習に十分な時間を確保できない場合、スキルアップのペースが遅くなり、結果として稼げるようになるまでの期間が長期化してしまうのです。
多くの人がこういった壁の前に挫折してしまうため、「プログラミングの副業は稼げない」という印象が広まっています。
チームでの開発経験が求められることもあるから
開発現場では、個人の技術力だけでなく、チームで協力しながら仕事を進めていく能力が重要視されます。
GitやGitHubを使ったバージョン管理、コードレビュー、アジャイル開発手法など、チーム開発特有のスキルや経験が求められることが多いでしょう。
独学でプログラミングを学んだ人や、個人開発の経験しかない人にとって、チーム開発の経験不足は大きなハンディキャップとなります。
また、企業によっては特定の開発手法や管理ツールの使用経験を求めることもあります。
これらの経験は実際の現場でしか身につけることができないため、未経験者や個人開発者にとっては高いハードルとなってしまいます。
プログラミングスキルだけでなく営業力も必要だから
副業で成功するためには、優れたプログラミングスキルだけでは不十分です。
エンジニアやデザイナーなどのクリエイター職の人は、会社員時代に営業経験がないことも多いですが、自分で副業案件を獲得するための営業力やマーケティングスキルは必要不可欠となります。
クライアントとの交渉、見積もりの作成、契約書の取り交わしなど、ビジネススキルも求められます。
技術的な提案だけでなく、クライアントのビジネス課題を理解し、適切なソリューションを提案する能力も重要でしょう。
プログラミングの副業は稼げないからやめとけというのは本当か?
「やめとけ」「稼げない」という声がある一方で、実際には経験やスキルレベルによって大きく状況は異なります。
実務経験別に、プログラミング副業の現実的な収入の可能性を紹介していきます。
実務未経験の場合
正直、実務未経験者がプログラミングの副業で稼ぐことは困難です。
株式会社SAMURAIの調査によると、82%のプログラミング副業者が月収5万円以下であることが明らかになりました。
実務未経験者となれば、さらに厳しい状況が予想されます。
未経験者が直面する最大の壁は、クライアントからの信頼獲得の難しさです。
企業や個人事業主がプログラミング業務を外注する際、納期遅延やバグ、仕様理解の相違などのリスクを最小限に抑えたいと考えるのは当然でしょう。
そのため、実績や経験のあるエンジニアが優先的に選ばれ、未経験者は門前払いされることが多いのです。
また、仮に案件を獲得できたとしても、単価は極めて低い傾向にあります。
時給換算すると1,000円を下回ることも珍しくなく、学習に費やした時間を考慮すると、コストパフォーマンスは決して良いとは言えません。
「プログラミングの副業は稼げない」という声が多いのは、特にこの未経験者の厳しい現実を反映していると言えるでしょう。
実務経験1~2年の場合
実務経験が1〜2年ある場合、プログラミングの副業で一定の収入を得ることが期待できます。
具体的には、月収5〜10万円程度の副業収入を得ることは十分に現実的でしょう。
特定の言語やフレームワークに特化したスキルがあれば、より高単価の案件にもチャレンジできます。
ただし、まだ経験が浅いため、高度な要求の案件は難しいかもしれません。
自分のスキルレベルに合った案件を選び、着実に実績を積み重ねることが重要です。
この時期は、スキルアップと収入のバランスを考えながら、戦略的に副業に取り組むことが成功への鍵となります。
実務経験5年以上の場合
実務経験が5年以上あるエンジニアにとって、プログラミングの副業は非常に魅力的な選択肢であり、副業だけで本業の収入を超えるような人もいるほどです。
5年以上もの実務経験があれば、技術的な部分だけでなく、プロジェクトマネジメントや要件定義などの上流工程の経験があるエンジニアも多いでしょう。
月に数十万円の副業収入を得ているエンジニアも珍しくなく、専門性の高い分野に精通している場合は月単価100万円という案件を受注することも可能です。
フリーランスへの転向を視野に入れている人にとっては、副業が良い準備期間となるでしょう。
経験豊富なエンジニアにとって、「プログラミングの副業は稼げない」という言葉は当てはまりません。
プログラミングの副業における報酬の目安
プログラミングの副業で実際にどれくらい稼げるのか、言語別・案件別の具体的な報酬相場を見ていきましょう。
市場の需要と供給のバランスによって、報酬には大きな差があることがわかります。
プログラミング言語別の稼げる金額の目安
プログラミング言語によって、副業での報酬には大きな差があります。
2025年の最新データによると、特に高単価なのは以下の言語です。
言語 | 月単価の目安 | 特徴 |
---|---|---|
Go | 70〜90万円 | 多くの調査で平均月単価1位 |
Ruby | 70〜90万円 | スタートアップ企業で人気 |
Python | 60〜80万円 | AI・データ分析分野で需要大 |
JavaScript | 50〜70万円 | Web開発の必須言語 |
Java | 50〜69万円 | 案件数が非常に多い |
PHP | 45〜65万円 | Web開発で広く使用されている |
1位のGoは、比較的最近になって人気を集めている言語であるため、経験豊富なエンジニアがまだ少ないことも単価が高くなっている要因といえます。
需要と供給のバランスが単価に大きく影響することがわかるでしょう。
なお、言語選択は将来性も考慮することが重要です。
AI・機械学習分野で使われるPythonのように、トレンドに合った言語を習得することで、より高い報酬を得られる可能性が高まります。
案件内容別の稼げる金額の目安
案件の種類によっても報酬は大きく異なります。
以下は、主な案件タイプ別の報酬目安です。
【Webサイト制作・コーディング案件】
- LP制作:3〜10万円/件
- コーポレートサイト:10〜50万円/件
- ECサイト構築:30〜100万円/件
【アプリケーション開発案件】
- スマホアプリ開発:50〜200万円/件
- Webアプリケーション:30〜150万円/件
- 業務システム開発:100万円以上/件
【その他の案件】
- WordPressカスタマイズ:5〜30万円/件
- スクレイピング・自動化:3〜20万円/件
- 保守・運用:月額5〜30万円
業務システムやWebアプリ開発の案件では、数十万以上の価格設定も多くあります。
ただし、上記の金額はあくまで参考値であり、実際の報酬は経験やスキル、納期、作業量によって大きく変動します。
未経験から月5万円稼げるようになるためのロードマップ
未経験からでも着実にステップを踏めば、月5万円の副業収入は達成可能です。
ここでは、スキル習得から案件獲得まで、具体的な3つのステップを紹介します。
プログラミングスキルを習得する
未経験から月5万円を稼ぐための第一歩は、確かなプログラミングスキルの習得です。
まずは需要の高いWeb系言語(HTML/CSS、JavaScript、Python、PHP等)から学習を始めることをおすすめします。
これらの言語は比較的習得しやすく、案件数も豊富です。
効率的な学習方法として、以下のステップを推奨します。
- オンライン学習サービスで基礎を学ぶ(2〜3ヶ月)
- 実際にWebサイトやアプリを作成する(1〜2ヶ月)
- GitHubでコードを公開し、ポートフォリオを作成
- 技術ブログやQiitaで学習内容をアウトプット
プログラミング学習は決して簡単なものではないため、最初は苦労するかもしれません。
しかし、多数の学習サイトやオンラインスクールがあるので、それらを活用することで継続的に勉強を続けられるでしょう。
クラウドソーシングで実績を積む
スキルを習得したら、次はクラウドソーシングサイトで実績を積みましょう。
クラウドソーシングサイトの代表例をあげると『クラウドワークス』や『ランサーズ』が有名です。
これらのプラットフォームは、未経験者でも比較的参入しやすい環境が整っています。
実績がない、もしくは少ない状態で、クラウドソーシングで副業案件を獲得する際のポイントは、「いきなり高単価を狙わないこと」です。
最初は、低単価であっても以下のような案件から始めることをおすすめします。
- HTML/CSSのコーディング案件(5,000円〜)
- WordPressの簡単なカスタマイズ(10,000円〜)
- LP(ランディングページ)制作(20,000円〜)
実績作りのポイントは、納期を必ず守り、丁寧な対応を心がけることです。
クライアントからの評価が高まれば、徐々に高単価案件も受注できるようになります。
最初の10件程度は学習期間と割り切り、実績作りとスキルアップに集中しましょう。
副業エージェントで高単価案件を狙う
クラウドソーシングで実績を積んだら、次のステップとして副業エージェントの活用を検討しましょう。
エージェントサービスは企業と直接契約するエンド直案件を多く扱っているため、中間マージンが少なく、その分が報酬に反映され、高単価な案件が非常に多くなっています。
クラウドソーシングと比較して、10倍以上の単価向上も珍しくありません。
さらに、副業エージェントを利用した場合は、プロの営業担当者が副業を探しているエンジニアの代わりに案件を探し、条件交渉を行ってくれます。
契約書の作成から請求業務まで代行してもらえるため、エンジニアは開発業務に集中できる環境が整います。
また、大手企業の非公開案件にもアクセスできるため、安定した高単価案件を継続的に受注することが可能でしょう。
プログラミングの副業はやめとけ・稼げないと言われないためのポイント
プログラミングの副業で成功するためには、戦略的なアプローチが不可欠です。
ここでは、高収入を実現し、安定的に稼ぎ続けるための4つの重要なポイントを解説します。
単価の高い案件が多いプログラミング言語を習得する
プログラミングの副業で成功するためには、戦略的な言語選択が重要です。
トレンドや、需要と供給のバランスを考慮して、市場価値の高い言語を選びましょう。
2025年現在、特に注目すべき高単価言語は以下のようなものです。
Go言語 | マイクロサービス開発で需要急増 |
Python | AI・機械学習分野で必須 |
TypeScript | 大規模Web開発で人気上昇中 |
これらは将来性がある言語であり、高単価な副業案件が多いです。
ただし、単に流行を追うだけでなく、自分の興味や既存スキルとの相性も考慮することが大切です。
例えば、Web業界に興味がないのに、TypeScriptのようなWeg系言語を学習しても長続きしないでしょうし、できたとしてもストレスが溜まってしまうでしょう。
また、複数の言語を組み合わせることで、より価値の高いエンジニアになることができます。
例として、フロントエンド(React)とバックエンド(Node.js)の両方ができるフルスタックエンジニアは、単価が高くなる傾向にあります。
実務経験を積む
副業で安定的に稼ぐためには、実務経験の積み重ねが不可欠です。
まずは本業でエンジニアとして経験を積むのもよいですし、インターンやアルバイトでも構いません。
重要なのは、実際のプロジェクトに参加し、現場の開発フローを体験することです。
実務経験を積む方法としては、以下のようなものがあります。
- IT企業への転職
- 長期インターンシップへの参加
- オープンソースプロジェクトへの貢献
- スタートアップでの短期プロジェクト参加
なお、実務経験を通じて、技術力だけでなく、プロジェクト管理能力やコミュニケーション能力も身につきます。
これらのソフトスキルは、高単価案件を獲得する上で重要な要素となるでしょう。
マネジメントやコミュニケーションに関するスキルも高める
技術力だけでなく、ビジネススキルの向上も副業成功の鍵となります。
特に、プロジェクトマネジメント能力やクライアントとのコミュニケーション能力は、高単価案件獲得に直結します。
マネジメントや要件定義など、複数のスキルが求められる案件は、単価の高い傾向にあります。
技術とビジネスの両面でスキルを磨くことで、市場価値が向上するでしょう。
また、英語力も重要な差別化要素となります。
海外クライアントとの取引や、英語ドキュメントの読解能力があれば、案件の選択肢が大きく広がります。
クラウドソーシングよりもエージェントサービスを優先する
副業で効率的に稼ぐためには、案件獲得の方法も重要です。
クラウドソーシングサイトは単価が安い傾向にあるため、早めに卒業して、エージェントサービスを利用するようにしましょう。
副業エージェントやフリーランスエージェントでは、経験者向けの案件がメインである上、エンド直となる案件も多いため、高単価案件の割合が非常に高いのです。
その他、エージェントサービスには以下のようなメリットもあります。
- 案件探しや交渉を代行してもらえる
- 継続案件が多いので長期的な収入の安定化を図れる
- 自分のスキルにマッチした案件を紹介してもらえる
実務経験が3年以上ある場合は、積極的にエージェントサービスを活用しましょう。
なお、エージェントサービスを利用する場合は、複数のサービスに登録することが重要です。
エージェントごとに扱っている案件が違うため、より自分にあった副業案件を探すには、幅広い案件から選べる状態を作っておくべきです。
まとめ
プログラミングの副業が「稼げない」「やめとけ」と言われる理由は確かに存在します。
未経験者にとってはハードルが高く、経験者であっても競争が激しいという現実があることは否定できません。
しかし、本記事で解説してきたことを実践すれば、しっかりとプログラミングの副業で稼ぐことも十分可能です。
プログラミングの副業は、正しいアプローチと努力次第で、確実に成果を出せますので、本気で稼ぎたいと考えている方は、本記事を参考に是非努力を続けてください。