SwiftでiOSアプリ開発を行う際、フレームワークの活用は欠かせません。
しかし、「種類が多すぎて、どれを選べばいいかわからない」と悩む人も少なくないでしょう。
そこで本記事では、おすすめのSwiftフレームワークを13種類厳選して紹介します。
UI構築の定番から、サーバーサイド開発、データ管理に役立つものまで、幅広く紹介していきますので、是非参考にしてください。
【本記事の信頼性】
- 執筆者は元エンジニア
- 大手プログラミングスクールのWebディレクター兼ライターを経験
- 自らも地元密着型のプログラミングスクールを運営
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Swiftで使えるおすすめフレームワーク13選を一覧紹介
Swiftでの開発を力強くサポートするフレームワークは数多く存在します。
Appleが公式に提供するものから、世界中の開発者コミュニティが作り上げたものまで、その種類は多岐にわたります。
ここでは、UI構築、データ管理、サーバーサイド開発など、様々な目的を達成できる13の代表的なフレームワークを紹介していきます。
SwiftUI
SwiftUIは、Appleが2019年に発表したモダンなUIフレームワークです。
宣言的な構文が最大の特徴で、「どのようなUIであるべきか」をコードで記述するだけで、システムが最適な表示を自動で実現してくれます。
少ないコード量でiOS、macOS、watchOSなど複数のAppleプラットフォームに対応したUIを構築できるため、開発効率が飛躍的に向上するでしょう。
リアルタイムでコードの変更がUIに反映されるプレビュー機能も強力で、直感的な開発体験を提供します。
UIKit
UIKitは、長年にわたりiOSアプリ開発の標準として利用されてきた、信頼性と実績のあるUIフレームワークです。
命令的なアプローチをとり、ボタンやラベル、テーブルビューといったUI部品を一つひとつコードで生成・設定していくスタイルが特徴となります。
細かなUIの挙動制御やカスタマイズ性に優れており、既存の豊富な資産や情報量の多さも魅力です。
SwiftUIが対応していない古いiOSバージョンをサポートする必要がある場合や、複雑で特殊なUI要件を持つアプリケーション開発においては、依然として UIKitが有力な選択肢となります。
AppKit
AppKitは、macOSアプリケーションのユーザーインターフェースを構築するためのフレームワークです。
iOS開発におけるUIKitに相当する役割を持ち、ウィンドウやメニュー、ボタンといったmacOS特有のUIコンポーネントを提供します。
長い歴史を持つフレームワークであり、Macのデスクトップ体験を支える基盤技術と言えるでしょう。
StoryboardやXIBファイルを利用したインターフェース設計も可能で、UIKitでの開発経験があれば、比較的スムーズにmacOSアプリ開発へ移行できます。
本格的なMacアプリを開発する際には必須の知識となるフレームワークです。
Combine
Combineは、Appleが提供する非同期処理のためのフレームワークです。
ユーザーの操作やネットワーク通信など、時間経過と共に発生するイベントを統一的な方法で扱えるように設計されており、Publisher(イベント発行者)がデータを配信し、Subscriber(購読者)がデータを受け取って処理するという流れを構築します。
複数の非同期処理を合成したり、エラーハンドリングを簡潔に記述したりできるため、複雑になりがちな非同期コードを宣言的で読みやすく保守しやすい形に保つことが可能です。
SwiftUIとの親和性が非常に高く、両者を組み合わせることでリアクティブなアプリを効率的に開発できるでしょう。
Perfect
Perfectは、Swiftを使用してWebアプリケーションやAPIなどのサーバーサイド開発を行うためのフレームワークです。
高いパフォーマンスと安定性を誇り、LinuxやmacOS上で動作します。
ファイル操作やネットワーク通信、データベース接続など、サーバー開発に必要な機能が一通り揃っている点が特徴です。
フロントエンドからバックエンドまで一貫してSwiftで開発できるため、言語の切り替えコストがなくなり、iOSアプリ開発者がサーバーサイド開発へ進出する際の選択肢の一つとなるでしょう。
非同期処理にも対応しており、大規模なWebサービスの構築も視野に入れた開発が可能です。
Firebase
Firebaseは、Googleが提供するモバイルおよびWebアプリケーション開発のためのプラットフォーム(BaaS)です。
Swiftから利用するためのSDKが提供されており、iOSアプリ開発で頻繁に利用されています。
主な機能として、リアルタイムデータベース、ユーザー認証、クラウドストレージ、Push通知、機械学習機能などが挙げられます。
サーバーの構築や管理をGoogleに任せられるため、開発者はアプリケーションのフロントエンド開発に集中できるでしょう。
個人開発から大規模な商用サービスまで幅広く対応可能で、迅速なサービス立ち上げを実現する強力なツールです。
Swifton
Swiftonは、WebアプリケーションフレームワークであるRuby on Railsに強く影響を受けて開発された、Swift向けのサーバーサイドフレームワークです。
MVC(Model-View-Controller)アーキテクチャを採用しており、コードの役割分担が明確で、整理された構造のアプリケーションを構築しやすい点が特徴です。
MySQLやPostgreSQLといった主要なデータベースにも対応しています。
Ruby on Railsでの開発経験があるエンジニアにとっては、その知識を活かしやすく、Swiftでのサーバーサイド開発へスムーズに移行できる可能性があるフレームワークと言えるでしょう。
CloudKit
CloudKitは、Appleが提供するバックエンドサービスで、アプリのデータをiCloud上に安全に保存・同期するためのフレームワークです。
ユーザーのApple IDを基盤としているため、開発者が独自の認証システムを実装する必要がなく、手軽にデータの永続化やデバイス間同期を実現できます。
主にAppleエコシステム内で完結するアプリに適しており、ユーザーのプライベートなデータを扱う際に高い信頼性を提供します。
サーバーの管理や運用コストをAppleが負担してくれるため、インフラを意識することなく、アプリのコア機能開発に専念できる点が大きなメリットです。
Vapor
Vaporは、現在最も活発に開発が進められているSwiftのサーバーサイドフレームワークの一つです。
Swiftの言語特性を活かした、表現力豊かで安全なコードを書けるように設計されています。
非同期処理に標準で対応しており、高いパフォーマンスを発揮します。
また、コマンドラインツールが充実しており、プロジェクトの作成からデプロイまでをスムーズに行える点も魅力です。
ドキュメントやコミュニティも活発で、学習リソースが豊富なため、これからサーバーサイドSwiftを始める開発者にとって非常に有力な選択肢となるでしょう。
Kitura
Kituraは、IBMによって開発されたエンタープライズ向けのサーバーサイドSwiftフレームワークです。
堅牢性と拡張性を重視して設計されており、Webサーバーの構築からREST APIの開発まで幅広く対応できます。
特徴的な点として、WebサーバーをSwiftで記述できるため、高速な処理が期待できることです。
また、IBMが提供するクラウドサービス「IBM Cloud」との連携もスムーズです。
大規模で信頼性が求められるシステムのバックエンドをSwiftで構築したい場合に、Kituraは有力な選択肢の一つとなるでしょう。
SwiftMonkey
SwiftMonkeyは、iOSアプリケーションのUIテストを自動化するためのフレームワークです。
アプリに対してランダムなタップやスワイプといった操作を自動的に行い、予期せぬクラッシュや不具合を発見する「モンキーテスト」を実施できます。
人間では想定しきれないようなイレギュラーな操作を試すことで、アプリケーションの堅牢性を高めるのに役立ちます。
特に、開発の終盤で品質を確保したい場合や、リグレッションテストを効率化したい場合に有効なツールです。
Core Data
Core Dataは、Appleが提供する公式のデータ永続化フレームワークです。
単なるデータベースではなく、オブジェクトグラフ管理の機能も持ち合わせており、アプリケーション内のモデルオブジェクトの状態を管理し、永続化ストア(SQLiteなど)に保存する役割を担います。
データの変更履歴管理(Undo/Redo)や、大量データの効率的な取り扱いなど、高機能な点が特徴です。
iCloudとの連携によるデータ同期もサポートされています。
習得には一定の学習コストを要しますが、複雑なデータモデルを扱う大規模なアプリケーション開発において強力な武器となるでしょう。
HTTPSwiftServer
HTTPSwiftServerは、SwiftでHTTPサーバーを構築するために特化した軽量なフレームワークの一つです。
macOSのネイティブ技術であるCocoaを基盤としており、iOSアプリと通信するシンプルなバックエンドをSwiftで手軽に実装したい場合に役立ちます。
本格的なWebアプリケーションを構築するほどの機能は必要ないものの、アプリのデータを送受信するための簡単なAPIサーバーが欲しい、といったニーズに応えることができます。
大規模なフレームワークを導入するまでもない小規模なプロジェクトで、選択肢の一つとなるでしょう。
Swiftのフレームワークを利用するメリット
Swiftのフレームワークを利用することで、主に以下のようなメリットを得ることができます。
開発スピードが速くなる
フレームワークを利用する最大のメリットは、開発スピードの飛躍的な向上です。
UIコンポーネントの配置、ネットワーク通信、データ保存といった、多くのアプリケーションで共通して必要となる機能は、フレームワーク内にあらかじめ実装されています。
開発者はこれらの機能をゼロから作る必要がなく、数行のコードで呼び出すだけで済みます。
いわゆる「車輪の再発明」を避けることで、本来注力すべきアプリケーション独自のロジックやユーザー体験の向上に多くの時間を割けるようになるでしょう。
結果として、プロジェクト全体の開発期間が短縮され、市場投入までの時間を早めることが可能になります。
バグを減らせる
実績のあるフレームワークは、世界中の多くの開発者によって利用され、長期間にわたってテストが繰り返されています。
その過程で多くのバグが発見・修正されており、非常に安定した品質が保たれています。
個人や小規模なチームで実装したコードよりも、遥かに高い信頼性を持つコードベースの上で開発を進められるのです。
また、フレームワークが提供する確立された設計パターンに従うことで、開発者自身のコーディングミスも減らすことができます。
結果として、アプリケーション全体のバグの発生率が低下し、デバッグにかかる時間や労力を大幅に削減できるでしょう。
コード品質と保守性が向上する
フレームワークは、特定の設計思想やコーディング規約に基づいて作られています。
開発者はそのルールに従ってコードを記述するため、自然と統一感のあるコードが書き上がります。
これにより、開発者個人の癖やスキルレベルによるコードのばらつきが抑えられ、プロジェクト全体のコード品質が底上げされるのです。
コードの構造が標準化されることで、後から新しいメンバーがプロジェクトに参加した場合でも、コードの意図を理解しやすくなります。
結果として、将来的な機能追加や仕様変更が容易になり、長期的な運用・保守のコストを低減させることにつながります。
Swiftのフレームワークを利用するデメリット
Swiftでフレームワークを利用することには、メリットばかりがあるわけではありません。
以下のようなデメリットもあることを把握しておきましょう。
学習コストがかかる
新しいフレームワークを導入するということは、そのフレームワーク独自の概念、APIの使い方、そして設計思想を学ぶ必要があることを意味します。
特に、SwiftUIやCombineのような宣言的なアプローチをとるモダンなフレームワークは、従来の命令的なプログラミングに慣れている開発者にとって、思考の転換が求められる場合があります。
公式ドキュメントを読み込んだり、チュートリアルをこなしたりする時間が必要となり、プロジェクト初期の生産性が一時的に低下する可能性も否定できません。
この学習期間をプロジェクトの計画に組み込んでおくことが重要です。
設計の自由度が下がる
フレームワークは、開発を効率化するために、ある程度「決められたやり方」を提供します。
この枠組みに従うことでスムーズに開発を進められますが、一方で、その枠組みから外れた特殊な要件を実現しようとすると、かえって手間がかかることがあります。
フレームワークが想定していない独自のデザインや挙動を実装しようとした際に、その制約が足かせとなり、設計の自由度が下がってしまうケースがあるのです。
プロジェクトの要件がフレームワークの提供する機能や設計思想と合致しているかを、導入前に入念に検討する必要があるでしょう。
特定のフレームワークに依存することになる
一つのフレームワークに深く依存してアプリケーションを構築すると、そのフレームワークと運命を共にすることになります。
例えば、将来的にフレームワークの開発が停滞・終了してしまったり、OSのアップデートに対応するのが遅れたりした場合、アプリケーションのアップデートやメンテナンスが困難になるリスクを抱えることになります。
また、大規模なバージョンアップで後方互換性のない変更(破壊的変更)が行われた際には、大幅なコード修正を余儀なくされる可能性もあるでしょう。
特定の技術に縛られてしまうリスクを常に念頭に置き、依存度を適切に管理することが求められます。
Swiftのフレームワークを学ぶのにおすすめのプログラミングスクール
Swiftのフレームワークを独学で習得する場合、必要以上に時間がかかってしまうこともあります。
特に、どのフレームワークから学ぶべきか、実践的な使い方はどうすればよいかといった点で、つまずいてしまうかもしれません。
したがって、効率的かつ体系的にスキルを身につけたいのであれば、プログラミングスクールの活用が非常に有効な選択肢となります。
中でも、iOSアプリ開発に特化した「iOSアカデミア」は、Swiftフレームワークの学習に最適な環境を提供しています。
特に評価が高いのは、現役のiOSエンジニアがメンターとして学習をサポートしてくれる点です。
動画教材で学んだ内容について不明点があれば、すぐに質問して解決できます。
Swiftを学べるスクールは数少ない上、iOSアカデミアはiOSアプリ開発、つまりSwiftに特化したスクールですので、iOSエンジニアを目指す際にはベストなスクールだと言えるでしょう。
まとめ
以上、Swiftで使えるおすすめフレームワーク一覧や、フレームワークを利用するメリット・デメリットなどについて詳しく解説してきました。
フレームワークは開発を加速させる強力な味方ですが、学習コストや技術的な制約といった側面も持ち合わせています。
メリットとデメリットを天秤にかけ、総合的な視点でフレームワークを選択し、学習に取り組むようにしてください。