「未経験の50代でもプログラマーになることは可能?」
このような疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、50代未経験からでもプログラマーになることは可能です。
実際に、IT業界では50代の転職実績が倍増しており、経験豊富な中高年エンジニアの価値が再認識されています。
この記事では、50代未経験からプログラマーを目指せる理由や、目指すための方法、おすすめのプログラミングスクール、さらには転職しなくても得られるプログラミング学習のメリットまで、幅広く紹介していきます。
定年後のセカンドキャリアや副収入の確保を考えている方は、是非最後までご覧ください。
【本記事の信頼性】
- 執筆者は元エンジニア
- 大手プログラミングスクールのWebディレクター兼ライターを経験
- 自らも地元密着型のプログラミングスクールを運営
プログラミングスクール
■Webエンジニアの育成に特化 ■自社開発企業への転職成功率がダントツ ■ハイスキルを求める人に最適 |
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■サポートは半永久的 ■単価80万円以上の講師陣 ■AWSやJavaに強い |
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■受講料完全無料 ■最短1か月で卒業 ■教室への通学も可能 |
50代未経験の状態からでもプログラマー(エンジニア)になれる理由
50代未経験からプログラマーになることは、簡単ではないものの、努力次第で実現可能です。
現在、IT人材の不足からその需要は日々増しています。
上記画像のように、2030年には最大で79万人ものIT人材が不足するという試算結果が出ているのです。
これだけ人手が足りていないため、50代からもエンジニアとして採用される可能性は十分にあります。
また、求人サイトのindeedで「未経験 プログラミング」と検索すると60,000件超もの求人がヒットします。
プログラミング関連の案件は豊富にあり、未経験から応募可能なものも多く存在するのが現状といえるでしょう。
ただし、年齢的な課題があることも事実で、「50代 未経験 プログラミング」と検索すると10,000件ほどに減ってしまいます。
とはいえ、50代をNGと記載している求人は見当たらないため、年齢についての明記がない求人でも採用の可能性は十分にあります。
IT業界では、ここ数年で50代の転職実績が倍増しているという明るい傾向も見られており、経験豊富な中高年の価値が再認識されています。
したがって、プログラミングスキルを習得するには時間と継続的な努力が必要となるものの、50代であってもチャレンジする価値は大いにあると言えるでしょう。
50代からでも目指せる主なエンジニアの種類
一口に「エンジニア」といっても、その種類は数多く存在します。
この項目では、50代からでも目指せるエンジニアの種類を一部紹介します。
Webエンジニア
Webエンジニアは50代未経験者にとって最も現実的な選択肢の一つです。
50代・プログラミング未経験からエンジニアを目指す場合、Webエンジニアが最も近道になりやすいとされており、その理由として「学習リソースの豊富さ」と「求人数の多さ」が挙げられます。
Webエンジニアは、HTMLやCSS、JavaScriptといった比較的学習しやすい言語から始められるのも特徴です。
さらに、WordPressを使ったサイト制作や簡単なWebアプリケーションの開発など、副業としても取り組みやすい案件が多く存在しています。
インフラエンジニア
インフラエンジニアは、ITシステムの基盤となるサーバーやネットワークの構築・運用を担当する職種です。
この分野では、特殊な用途や複雑に絡み合う技術的課題を克服するには、ベテランの知識や経験を必要とする余地は今もたくさん残されています。
クラウド技術が普及した現在でも、オンプレミスとクラウドを組み合わせたハイブリッド環境の設計や、セキュリティ要件の厳しいシステムの構築など、経験豊富なエンジニアが求められる領域は多く存在します。
50代の方々が持つ長年の業務経験や問題解決能力は、こうした複雑なプロジェクトにおいて大きな価値を発揮するでしょう。
また、AWSやAzureなどのクラウド資格を取得することで、未経験からでもスキルを証明しやすいのも魅力といえます。
アプリケーションエンジニア
アプリケーションエンジニアは、業務システムやモバイルアプリなどの開発を行う職種です。
この分野では、技術的なスキルに加えて業務知識が重要な要素となるため、50代の豊富な業務経験が大きなアドバンテージとなります。
特に業務系システムの開発では、ユーザーの業務フローや課題を深く理解することが必要となり、現場経験豊富な50代エンジニアの需要は高いといえるでしょう。
また、Pythonを使った業務効率化ツールの開発や、急速に進むDX化でデータ周りの需要が爆発しており、データマイニングやデータクレンジングなどの周辺業務については、未経験者でも受け入れざるを得ない状況があります。
このような領域では、50代でも参入しやすい環境が整っているといえます。
50代未経験からエンジニア転職を成功させる方法
50代未経験からエンジニアとしての転職を成功させるためには、何も考えずただ勉強しているだけでは駄目です。
エンジニア転職の成功確率を上げるためには、この項目で解説することを実践するようにしてください。
学習しやすい言語を選ぶ
50代からプログラミングを学ぶ際は、学習コストを最小限に抑えて効率的にスキルを習得することが重要です。
50代の場合は少しでも可能性を広げるために、幅広い分野で使える「Python」や「Java」といったプログラミング言語がおすすめです。
まず「Java」は、企業システムで広く使われており、求人数も多いという特徴があります。
求人数が多ければそれだけ選択肢が増えるため、転職成功率を高めることにも繋がるでしょう。
そして「Python」は、習得しやすさと稼ぎやすさという観点からおすすめできます。
Pythonは文法がシンプルで初心者にも学びやすく、データ分析や業務効率化といった50代の経験を活かしやすい分野で需要が高まっているのです。
もちろん、上記の言語はあくまで一例です。
最終的には、「自分が習得したい」と感じた言語を選ぶようにしてください。
ただし、いきなり「C言語」や「C++」といった難易度の高い言語を選ぶことはおすすめできません。
クラウドソーシングなどで実績を作る
まったく実績がない状態より、少しでも実績を作り、ポートフォリオを充実させた方が転職活動において有利になります。
プログラミングの副業案件を得るには、クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングサイトの利用がおすすめです。
最初は小規模な案件から始めて、徐々に実力と実績を積み重ねていきましょう。
クラウドソーシングにおける仕事獲得では、最初から大きな案件を狙わず、小さな案件をコツコツと重ねて信頼と評価を獲得していくべきです。
簡単なホームページ制作やデータ入力の自動化といった案件から始めて、段階的にスキルアップを図ることで、より高単価な案件にもチャレンジできるようになります。
実際の案件を通じて得られる経験は、座学では学べない貴重な学びとなります。
これまでの職歴を訴求する
50代の転職において、これまでの豊富な職歴は大きな武器となります。
例えば、飲食店で店長をしていた、などのマネジメント経験があればプラスに働くことが多いでしょう。
転職に成功する中高年プログラマーの条件は次の三つに絞られます。
「年の功が光る強み」があり、かつ「腰が低く親しみやすい人柄」であること、そして「信頼できる人物からの紹介」です。
これらの点を強く意識するようにしてください。
スキル面では、プロジェクトマネジメント経験、顧客折衝経験、チームリーダー経験などが重宝される傾向にあります。
特定の業界での専門知識があれば、その業界向けのシステム開発において非常に価値の高い人材となれるのでなお良しです。
営業経験があれば、顧客との要件定義で力を発揮できますし、経理経験があれば会計システムの開発で専門性を活かせるでしょう。
これらの経験をプログラミングスキルと組み合わせることで、他の候補者にはない独自の価値を提供できます。
50代未経験からプログラマーを目指す際の注意点
50代未経験からエンジニア(プログラマー)を目指す際には、以下の点に注意してください。
- 年齢的に不利であることは事実
- まずは正社員にこだわらない
- 若い頃よりも記憶力・集中力が低下していることを意識する
年齢的に不利であることは事実
50代からのエンジニア転職において、年齢が不利な要素となることは残念ながら事実です。
50代向けの求人が少ない理由としては、若年層の場合は育成によってスキルを伸ばせるのに対して、50代の場合は定年を考えると育成する時間が限られることが挙げられます。
企業側の視点では、長期的な投資対効果を考慮するため、どうしても若い人材を優先する傾向があるのです。
また20代であれば、未経験からでも経験を積んでいく時間がありますが、50代では時間的にそのような余裕がありません。
しかし、この課題を克服するためには、即戦力として活躍できるレベルのスキルを身につけることと、年齢に見合った価値を提供することが重要となります。
まずは正社員にこだわらない
50代未経験からのキャリアチェンジでは、いきなり正社員を目指すのではなく、柔軟な働き方から始めることをおすすめします。
50代からエンジニアを目指す際は、副業で実務経験を積んだ後に目指すのがおすすめです。
契約社員、業務委託、フリーランスといった働き方から始めて、実績を積んでから正社員を目指すという段階的なアプローチが現実的でしょう。
この方法であれば、現在の仕事を続けながらリスクを最小限に抑えてキャリアチェンジを進められます。
若い頃よりも記憶力・集中力が低下していることを意識する
50代からプログラミングを学ぶ際は、若い頃と比べて記憶力や集中力が低下していることを素直に受け入れ、それに応じた学習戦略を立てることが重要です。
思っていたよりも自分の記憶力が低下している、という壁にぶつかることもあるでしょう。
しかし、これは決して克服できない問題ではありません。
繰り返し学習を重視し、理解に時間をかけること、実際に手を動かしながら学ぶアウトプット中心の学習を心がけることで、記憶の定着を図ることができます。
また、若い頃にはない豊富な人生経験や業務経験は、プログラミングの概念理解や問題解決において大きなアドバンテージとなることも多いです。
無理をせず、自分のペースで着実にスキルを積み重ねていく姿勢が成功への鍵となります。
50代でも受講できるプログラミングスクール
50代からプログラミングを学ぶ場合は、プログラミングスクールを利用するのも有効です。
スクールならば、体系的なカリキュラムによって抜け漏れなく学習できる上、最短コースでエンジニア転職に必要なスキルを習得できます。
50代からでも利用価値の高いスクールとしては、主に以下のようなものがあります。
- RUNTEQ(ランテック)
- COACHTECH(コーチテック)
- TechAcademy(テックアカデミー)
RUNTEQ
RUNTEQは、超実践型Webエンジニア育成スクールとして知られており、3年連続でプログラミングスクール国内1位の評価を獲得している実績あるスクールです。
現場レベルに到達するため1,000時間のカリキュラムを導入しており、しっかり時間をかけて学習します。
RUNTEQの特徴は、開発現場で即戦力として活躍できるレベルの技術力を身につけることを目標としている点です。
プログラミングスキルはもちろんのこと、コミュニケーションスキルや自走力といった、現場で開発していくために必要とされるスキルが幅広く学べます。
また、専門実践教育訓練給付制度の対象講座に認定されており、受講料の最大70%が給付金として支給されるため、経済的負担を軽減しながら学習できます。

COACHTECH
COACHTECHは、実際の案件開発を経験し、即戦力のエンジニアを目指せるプログラミングスクールで、特にフリーランスエンジニアの育成に力を入れています。
PHP、HTML、CSS、JavaScript、Linux、WEBデザインなど多様な言語を学べる上、各種サポートも充実しています。
このスクールの最大の特徴は、受講後は開発実績を持った状態で活動できるので、ゼロから独立するよりもスムーズに案件を獲得できる点です。
実際の案件に近い環境で学習を進めるため、卒業後すぐに実務で活躍できる力が身につきます。
50代でフリーランスとして独立を考えている方には特におすすめのスクールといえるでしょう。
料金は期間に応じて設定されており、自分のペースで学習を進めることができます。
TechAcademy
TechAcademyは、受講生の7割が30代〜50代、5割が女性という実績があり、中高年の受講者が多いスクールとして知られています。
幅広い年齢層に対応したカリキュラムと指導体制が整っているのが特徴です。
エンジニア転職保証コースでは、受講終了後に「業界未経験でも16週間で東京のIT企業へエンジニアとして転職できる」という転職支援が魅力の一つです。
また、様々なコースが用意されており、Web制作から機械学習まで、自分の興味や目標に合わせて学習内容を選択できます。
現役エンジニアによるメンタリングサポートも充実しており、学習中の疑問や不安を気軽に相談できる環境が整っています。
【転職しなくても学ぶ価値あり!】50代からプログラミングを学ぶメリット
プログラミングを学習する理由は、何もエンジニア転職だけではありません。
今の仕事に活かしたり、趣味として学んだりしたいということもあるでしょう。
この項目では、50代がプログラミングを学ぶメリットについて詳しく紹介していきます。
今の職場で重宝される
今や、プログラミングはあらゆる場面で使われています。
アナログな会社ならば、身に付けたプログラミングスキルを使って、勤怠管理をシステム化できたり、ちょっとした業務効率化に繋がるツールを作ったりすることもできます。
このように、プログラミングの技術は、エンジニアとして働く場合はもちろんのこと、別業種であっても仕事の効率化を図ることができるのです。
例えば、ExcelのVBAを使った作業の自動化、Pythonを使ったデータ処理の効率化、簡単なWebアプリケーションの作成など、様々な場面でプログラミングスキルを活用できます。
これまで手作業で行っていた繰り返し作業を自動化することで、大幅な時間短縮とミスの削減を実現できるでしょう。
職場でこのような貢献ができれば、年齢に関係なく価値ある人材として評価されることは間違いありません。
身に付けたスキルで副業として稼ぐことができる
プログラミングスキルを身につけることで、本業とは別に副業収入を得ることが可能になります。
クラウドソーシングサービスである「クラウドワークス」は250種類、「ランサーズ」は350種類の職種を扱っていて、案件数がとても多いため、スキルレベルに応じた案件を見つけることができます。
最初は小規模な案件から始めて、徐々にスキルアップしながら単価の高い案件にチャレンジしていくことで、安定した副業収入を得ることができるでしょう。
十分な実績を積み上げることで、プログラミングの副業だけで会社員と同じくらい稼げるようになることも珍しくありません。
このように、50代からのプログラミング学習は、定年後の収入源確保のためにも非常に有効な選択肢といえるでしょう。
趣味に活かすことができる
プログラミングは実用的なスキルであると同時に、創造的で楽しい趣味としても楽しむことができます。
自分のアイデアを形にする喜びや、問題を解決する達成感は、プログラミングならではの魅力です。
例えば、家計管理アプリを作成したり、趣味のサークルのWebサイトを制作したり、写真整理の自動化ツールを開発したりと、日常生活を便利にするツールを自分の手で作ることができます。
また、プログラミングコミュニティに参加することで、同じ趣味を持つ仲間と交流することも可能です。
年齢を重ねてからの新しい趣味として、プログラミングは知的好奇心を満たしてくれる素晴らしい選択肢となるでしょう。
認知症の予防に繋がる
プログラミング学習は、論理的思考力や問題解決能力を鍛える活動であり、脳の活性化に大いに役立ちます。
新しい概念を学び、複雑な問題を段階的に解決していく過程は、脳に良い刺激を与え続けることになるでしょう。
プログラミングでは、常に新しい技術や手法が登場するため、継続的な学習が必要となります。
この継続的な学習習慣は、認知機能の低下を防ぐ効果にも期待が持てます。
また、プログラムを作成する際には細かい注意力と集中力が要求されるため、これらの認知機能の維持にも貢献します。
50代からの新しい挑戦として、健康面でも多くのメリットをもたらしてくれるのがプログラミングです。
50代初心者からプログラミングを学ぶ際のよくある質問
50代で完全な初心者の状態からプログラミングを学ぶ際によくある質問をまとめました。
学習開始前に、是非ご一読ください。
未経験の主婦がプログラミングを学習する意味はある?
50代の主婦の方がプログラミングを学習することには、十分に意味があります。
家事や育児の経験で培った段取り力や管理能力は、プログラミングにおいても大いに活かすことができるからです。
また、在宅でできる仕事が多いプログラミングは、家庭との両立を図りやすい職種でもあります。
クラウドソーシングサイト「クラウドワークス」や「ランサーズ」なら、40代・50代でもプログラミングの仕事を見つけることができますので、パートタイムでの働き方や、自分のペースで進められるプロジェクト単位の仕事など、様々な働き方が選択できるのも魅力です。
独学でも50代からプログラミングスキルを習得できる?
50代からでも独学でプログラミングスキルを習得することは可能ですが、いくつかの点に注意が必要です。
プログラミング学習に関しては、約9割の独学者が「プログラミング学習で挫折や行き詰まりを感じた」と回答という調査結果もあり、独学の難しさが指摘されています。

しかし、自分で学習計画を立ててこつこつ学んでいけるような人であれば、50代からでも独学でプログラミングを習得することができるのも事実です。
独学を成功させるためには、明確な目標設定、継続的な学習習慣、そして困った時に相談できるコミュニティへの参加などが重要となります。
まずは独学でチャレンジしてみて、どうしても厳しければ、必要に応じてスクールを検討するという方法もおすすめです。
まとめ
50代未経験からプログラマーになることは決して不可能ではありませんが、相応の努力と戦略的なアプローチが必要となります。
年齢的な制約があることは事実なものの、豊富な人生経験や業務経験は大きなアドバンテージとなり、適切な学習方法と実績作りを通じて、十分に実現可能な目標といえるでしょう。
転職を目指すかどうかに関わらず、プログラミングスキルを身につけることで、現在の職場での価値向上、副業収入の獲得、趣味の充実、さらには認知症予防といった多くのメリットを得ることができますので、プログラミングに興味がある場合は、とりあえず学習を開始してみてはいかがでしょうか?
独学でプログラミングを学ぶ際のロードマップについては、以下の記事で詳しく解説しています。

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