「有料プランと何が違うの?」
オンライン学習サイト「Progate」に興味を持った方の中には、このような疑問をお持ちの方も少なくないでしょう。
結論として、Progateの無料プランでは「各プログラミング言語やフレームワークの基礎」までならば学習可能です。
しかし、「基礎は学習できる」といっても、どこまでの基礎が学べるのか気になるでしょう。
そこでこの記事では、Progateで用意されている15分野において、「無料プランでどこまで学べるのか」がわかるように、具体的な学習可能範囲を紹介します。
Progateを無料で使ってみようと考えている方は、是非参考にしてください。
【本記事の信頼性】
- 執筆者は元エンジニア
- 大手プログラミングスクールのWebディレクター兼ライターを経験
- 自らも地元密着型のプログラミングスクールを運営
プログラミングスクール
■Webエンジニアの育成に特化 ■自社開発企業への転職成功率がダントツ ■ハイスキルを求める人に最適 |
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■サポートは半永久的 ■単価80万円以上の講師陣 ■AWSやJavaに強い |
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■受講料完全無料 ■最短1か月で卒業 ■教室への通学も可能 |
Progate(プロゲート)とは
画像引用:https://prog-8.com/
まずは、Progateがどのようなサービスなのかについて紹介していきます。
Progateは初心者向けのオンライン学習サイト
Progateは、これからプログラミング学習を始める人に人気のあるオンライン学習サイトです。
プログラミング初心者が挫折しにくい環境が整っているのが最大の特徴といえるでしょう。
イラスト中心のスライド学習を採用しており、専門用語を知らない方でも基礎から理解を深められる設計となっています。
ブラウザ上でコードを書けるため、難しい開発環境の構築は一切不要。
パソコンとインターネット環境さえあれば、今すぐプログラミング学習を始められます。
レベルアップ機能やゲーム感覚で学べる要素も豊富で、学習の度合いが視覚的に分かるため、モチベーションを維持しながら継続的に学習を進められるのが魅力です。
「意味ない」と言われてしまうこともあるProgateですが、初心者にとっては使い勝手のよいサービスですので、まずは無料プランを利用して「Progateがどのようなサービスなのか」を確かめてみるとよいでしょう。

無料利用できる期間に縛りはない
Progateの無料プランには利用期間の制限がありません。
無料期間は存在しないため、年中いつでも勉強できます。
他のプログラミング学習サービスでは「7日間無料」「1ヶ月無料」といった期間限定のトライアルが一般的ですが、Progateなら期間の縛りがないので時間を気にせずマイペースで学習できるでしょう。
急に学習時間が取れなくなった場合でも、アカウントが削除される心配はありません。
仕事や学業が忙しい方、育児中の方など、まとまった時間を確保しにくい状況の方でも安心して利用できます。
有料プランもある
Progateには、月額制の有料プラン(プラス会員)も用意されています。
有料会員になると、全78レッスンの学習コースがすべて受講できます。
料金は1ヶ月プラン、6ヶ月プラン、12ヶ月プランから選択でき、長期プランほど月額費用が安くなります。
1ヶ月プラン | 月額1,490円 |
6ヶ月プラン | 月額1,290円 |
12ヶ月プラン | 月額990円 |
有料プランでは、無料版の基礎的な内容に加えて、より実践的なプログラミング技術の学習が可能です。
登録機能、ログイン機能、投稿機能など、実際のWebサイトやアプリケーションでよく使われる機能の実装方法を習得できるようになります。
なお、どのプランを選んでも学べる内容は変わりません。
短期集中で学習したい方は1ヶ月プランを選択し、じっくり腰を据えて学びたい方は長期プランを検討するとよいでしょう。
【分野別】Progateの無料プランはどこまで学べるのか紹介
Progateの無料プランでは、HTML&CSS、JavaScript、Python、SQLなど15の分野を学習できます。
ただし、各分野とも基礎の基礎レベルにとどまるため注意が必要です。
この項目では、各分野ごとに「無料で学べる具体的な範囲」を詳しく解説します。
HTML&CSS
HTML&CSSは、Webサイト制作の基本となるマークアップ言語とスタイルシート言語です。
HTMLでWebページの構造を作り、CSSで見た目を装飾します。
無料版では、よく使うHTMLタグの書き方や、CSSを使った文字色の変化方法までを学べます。
具体的には、見出しタグ(h1〜h6)、段落タグ(p)、リンクタグ(a)、画像タグ(img)などの基本的なHTMLタグの使い方を習得できます。
CSSでは、文字の色やサイズ、背景色の変更といった基本的なスタイリングの方法を学習します。
Webサイト制作の第一歩として必要な知識が無料で身につくため、プログラミング初心者にとって最適なスタートポイントといえるでしょう。
JavaScript
JavaScriptは、Webサイトに動的な機能を追加するプログラミング言語です。
JavaScriptは世界中でもっとも使われているフロントエンドのプログラミング言語であり、ボタンクリック時の動作やアニメーション効果など、ユーザーとのインタラクションを実現するために必要不可欠な技術といえるでしょう。
無料版では、変数の宣言、関数の書き方、条件分岐(if文)といったJavaScriptの基本構文を学習できます。
ES6と呼ばれる最新版と、ES5の旧版の2つのコースがあるのですが、初めてJavaScriptを学ぶ方の場合は、より効率的にコードを書けるES6版をおすすめします。
Python
Pythonは、近年人気が急上昇している汎用性の高いプログラミング言語です。
データ分析、機械学習、Web開発、自動化ツールの作成など、幅広い分野で活用されています。
無料版では、Pythonの基本的な文法を学習可能です。
変数の使い方、データ型(文字列、数値、リスト)、基本的な演算子の使い方といった、プログラミングの基礎概念を習得できます。
Pythonは、初心者にとって理解しやすい文法が特徴的で、プログラミング未経験者でも比較的スムーズに学習を進められるでしょう。
将来的にAIや機械学習分野に興味がある方にとって、Pythonの基礎知識は必須といえます。
SQL
SQLは、データベースを操作するための専用言語です。
Webアプリケーションやシステム開発において、データの保存・取得・更新・削除を行う際に必要不可欠な技術といえるでしょう。
無料版では、データベースの基本概念とSQLの基本構文を学習できます。
SELECT文を使ったデータの取得方法や、簡単な条件指定の方法を習得可能です。
エンジニアを目指す方にとってSQLは避けて通れない技術であり、早い段階で基礎を押さえておくことで、後の学習がスムーズに進むでしょう。
データを扱う仕事に就く予定がある方には、特におすすめの学習分野です。
Java
Javaは、企業システムやAndroidアプリ開発で広く使われているプログラミング言語です。
オブジェクト指向プログラミングの概念を学ぶのに適した言語として知られています。
無料版では、Javaの基本的な文法と、クラス・オブジェクトの基本概念を学習できます。
変数の宣言、メソッドの定義、条件分岐といった基本構文を習得可能です。
比較的学習難易度が高い言語ですが、しっかりと基礎を身につけることで、プログラミングの本質的な考え方を理解できるようになるでしょう。
Command Line
Command Line(コマンドライン)は、文字ベースでコンピュータを操作するためのインターフェースです。
無料版では、基本的なコマンドの使い方を学習できます。
ディレクトリの移動(cd)、ファイルの一覧表示(ls)、ファイルの作成・削除といった基本操作を習得可能です。
開発作業を効率化するために重要なスキルであり、将来的にGitやデプロイ作業を行う際の基礎知識としても活用できます。
Git
Gitは、ソースコードのバージョン管理システムです。
チーム開発やプロジェクト管理において必須のツールといえるでしょう。
無料版では、Gitの基本概念とよく使われるコマンドを学習できます。
リポジトリの作成、ファイルの追跡、コミットの方法といった基本操作を習得可能です。
実際の開発現場では必ず使用されるツールであり、エンジニアを目指す方にとって避けて通れない技術です。
早めに基礎を押さえておきましょう。
PHP
PHPは、Web開発において広く使われているサーバーサイドプログラミング言語です。
WordPressなどのCMSでも採用されており、Web業界での需要が高い言語といえるでしょう。
無料版では、PHPの基本的な文法を学習できます。
変数の使い方、関数の定義、配列の操作といった基本構文を習得可能です。
Web開発に興味がある方にとって重要な言語であり、HTML・CSSと組み合わせることで動的なWebサイトを作成できるようになります。
Ruby
Rubyは、日本で開発されたプログラミング言語で、Web開発分野で人気があります。
文法が分かりやすく、初心者にとって学習しやすい言語として知られています。
無料版では、Rubyの基本的な文法を学習できます。
変数の宣言、メソッドの定義、繰り返し処理といった基本構文を習得可能です。
プログラミングの楽しさを実感しやすい言語設計になっており、初心者が最初に学ぶプログラミング言語としても適しています。
Ruby on Rails
Ruby on Railsは、Rubyで書かれたWebアプリケーション開発用のフレームワークです。
効率的にWebアプリケーションを構築できるため、スタートアップ企業などで広く採用されています。
無料版では、Ruby on Railsの基本概念と簡単なWebアプリケーションの構築方法を学習可能。
MVCアーキテクチャの基本的な考え方を理解できるでしょう。
実際のWebアプリケーション開発に近い内容を学習できるため、将来的にWebエンジニアを目指す方にとって貴重な学習機会となります。
Node.jp
Node.jsとは、JavaScriptをサーバーサイドで実行できる環境のことです。
フロントエンドとバックエンドの両方をJavaScriptで開発できるため、効率的な開発が可能になります。
無料版では、Node.jsの基本概念とサーバーサイドJavaScriptの書き方を学習できます。
モジュールの使い方や基本的なサーバー構築方法を習得可能です。
JavaScriptに慣れ親しんだ開発者にとって学習コストが低く、フルスタック開発者を目指す方におすすめの技術です。
jQuery
jQueryは、JavaScriptライブラリの一つで、DOM操作やイベント処理を簡単に行えるようにするツールです。
多くのWebサイトで採用されており、Web開発の基本的なスキルとして重要です。
無料版では、jQueryの基本的な使い方を学習できます。
要素の選択、イベントの設定、アニメーション効果の追加といった基本操作を習得可能です。
HTML・CSS・JavaScriptの知識があれば比較的簡単に習得でき、Webサイトに動的な機能を追加できます。
React
Reactは、Facebookが開発したJavaScriptライブラリで、モダンなWebアプリケーション開発において非常に人気があります。
無料版では、Reactの基本概念とコンポーネントの作り方を学習可能です。
JSXの書き方や基本的なコンポーネントの作成方法を習得できます。
フロントエンド開発において現在最も需要が高い技術の一つであり、エンジニアとしてのキャリアアップを目指す方には必須のスキルといえるでしょう。
Sass
Sassは、CSSを拡張したスタイルシート言語です。
変数や関数、ネスト構造などの機能により、効率的にCSSを記述できるようになります。
無料版では、Sassの基本的な文法を学習できます。
変数の使い方、ネスト構造の書き方、ミックスインの基本的な使用方法を習得可能です。
CSSの知識があることが前提となりますが、より保守性の高いスタイルシートを作成できるようになり、Web制作の効率化に大きく貢献するでしょう。
Go
Goは、Googleが開発したプログラミング言語で、高いパフォーマンスとシンプルな文法が特徴です。
サーバーサイド開発やシステム開発で注目を集めています。
無料版では、Goの基本的な文法を学習できます。
変数の宣言、関数の定義、構造体の基本的な使い方を習得可能です。
比較的新しい言語ですが、シンプルで分かりやすい文法が特徴的で、初心者でも理解しやすい設計になっています。
高パフォーマンスなアプリケーション開発に興味がある方におすすめです。
無料プランと有料プランの違い
Progateの有料版と無料版の大きな違いは、「学習できる範囲の差」です。
その他の点も含め、以下の表で主な違いを比較してみましょう。
無料プラン | 有料プラン | |
---|---|---|
月額料金 | 無料 | 990円~1,490円 |
利用期間 | 無制限 | 選択したプラン期間 |
学習可能レッスン数 | 基礎レベル約18レッスン | 全82レッスン |
学習範囲 | 各言語の基礎の基礎 | 実践的な内容まで |
道場コース | なし | あり |
サポート機能 | 基本機能のみ | 全機能利用可能 |
無料で学べる範囲は、各言語の最初の1歩目までにとどまっています。
2023年9月以降、無料で学べる範囲が大幅に縮小されたため、本格的にプログラミングを学習したい場合は有料プランの利用がほぼ必須となっています。
有料プランでは、登録機能やログイン機能、投稿機能などの実践的な内容を学習可能。
また、学んだ知識をアウトプットできる「道場コース」も利用でき、より実践的なスキルを身につけられます。
プログラミングがどのようなものか試したい場合は無料プランで十分ですが、エンジニアとしてのスキル習得を目指す場合は有料プランへの移行を検討することをおすすめします。
Progateの無料プランが終わったら次にやるべきこと
Progateの無料プランを完走した後は、有料プランに移行して、より実践的な内容を学習すべきです。
無料プランは基礎中の基礎までしか学べないため、有料プランで知識を深めていきましょう。
Progateでの学習が完了したら、次はアウトプットを意識すべきです。
Progateだけではとても実務レベルのスキルや知識は身につきません。
したがって、模写コーディングやオリジナルアプリケーションの制作に挑戦し、アウトプット中心の学習に移行していくことが大切です。
なお、写経(模写)の効果や、おすすめの写経サイトについては以下の記事で詳しく紹介しています。

なお、「高いスキルをなるべく短期間で習得したい」という場合は、Progateでの学習が終わった後にプログラミングスクールを利用するのも有効です。
スクールならば、エンジニアレベルのスキルを習得できるほど質の高いカリキュラムを用意しているところもあります。
現役エンジニア講師から指導を受けられるというメリットもあるため、本気でプログラミングを学びたいのならば、スクールに通うという選択肢を検討してみてもよいでしょう。
以下の記事では、初心者の方向けに優良スクールを5つ厳選して紹介しているので、プログラミングスクールに興味のある方は是非参考にしてください。

まとめ
Progateの無料プランは、プログラミング学習の入り口として非常に優秀なサービスです。
期間制限なしで基礎的な内容を学習でき、環境構築不要で今すぐ始められる手軽さが最大の魅力といえるでしょう。
ただし、無料で学べる範囲は各言語の最初の1歩目までにとどまっています。
本格的にエンジニアを目指す場合は、有料プランへの移行や他の学習方法との組み合わせが必要になるのでご注意ください。