JavaScriptの学習や開発を始めるにあたり、相棒となる「エディタ」選びは非常に重要です。
優れたエディタは、コードの記述を効率化し、ミスを減らしてくれます。
この記事では、JavaScriptでの開発におすすめのエディタを厳選して10個紹介していきます。
定番で高機能なインストール型から、手軽に試せるブラウザ完結型まで幅広く網羅しました。
それぞれの特徴を詳しく解説しますので、自分のレベルや目的に最適なエディタを選んでください。
【本記事の信頼性】
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JavaScriptエディタ選びで重視すべきポイント
JavaScriptのおすすめエディタを紹介する前に、どのような基準でエディタを選べばよいのか、4つの重要なポイントを解説します。
機能性と拡張性
コードを色分けして見やすくする「シンタックスハイライト」や、コードの入力を補助してくれる「コード補完」は、今やほとんどのエディタに備わっている基本機能です。
その上で、自分の開発スタイルに合わせて機能を追加できる「拡張性」が重要になります。
プラグインや拡張機能が豊富に用意されているエディタは、将来的に長く使っていく上で非常に有利だといえます。
動作の軽快さ
エディタは毎日長時間使うツールなので、起動が速く、操作がサクサクと快適に行えることは大切な要素です。
特に、スペックが高くないPCを使っている場合や、複数のファイルやプロジェクトを同時に開いて作業することが多い場合には、動作の軽快さが生産性に直結します。
コミュニティと情報量
利用者が多く、活発なコミュニティが存在するエディタを選ぶことも重要なポイントです。
利用者が多いということは、それだけ信頼性が高く、使いやすいという証でもあります。
また、使い方で困ったときに、インターネットで検索すれば日本語の情報や解決策がすぐに見つかる可能性が高いでしょう。
対応OS
自宅ではWindows、職場ではMacといったように、複数の環境で開発を行う可能性があるなら、様々なOSで同じように使える「クロスプラットフォーム」対応のエディタが便利です。
設定や使い方を環境ごとに覚え直す必要がなく、スムーズに作業を移行できます。
【インストール型】おすすめのJavaScriptエディタ6選
まずは、PCにインストールして使用する、定番で高機能なエディタを紹介します。
本格的な開発を目指すなら、この中から選ぶのが王道です。
Visual Studio Code (VS Code)
JavaScript開発において最も人気とシェアを誇るのが、Microsoftが開発する「Visual Studio Code」(通称VS Code)です。
無料でありながら、有償のIDE(統合開発環境)に匹敵するほどの強力な機能を備えています。
強力なコード補完機能「IntelliSense」、デバッグ機能、バージョン管理ツールGitとのシームレスな連携など、開発に必要な機能が標準で搭載されているのが魅力です。
さらに、膨大な数の拡張機能がマーケットプレイスで公開されており、自分の好みに合わせて無限にカスタマイズできます。
動作も比較的軽快で、Windows、Mac、Linuxのすべてに対応しています。
初心者からプロフェッショナルまで、まず最初に検討すべきエディタと言えるでしょう。
Sublime Text
「Sublime Text」は、その圧倒的な動作の軽快さと高速な起動で、長年にわたり根強い人気を誇るエディタです。
VS Codeのような多機能さはありませんが、その分シンプルで、テキスト編集そのものに集中できる環境を提供してくれます。
独自の強力な機能として、複数の箇所を一度に編集できる「マルチカーソル」や、ファイルや関数に一瞬でジャンプできる「Goto Anything」などが挙げられます。
拡張機能によるカスタマイズも可能で、自分好みのミニマルな開発環境を構築したい方に最適です。
基本的には無料で試用できますが、継続して利用する場合はライセンスの購入が推奨されています。
WebStorm
JetBrains社が開発する「WebStorm」は、JavaScript開発に特化した非常に高機能な有償のIDEです。
無料のエディタとは一線を画す、強力なコード解析能力とリファクタリング機能が最大の特徴となります。
変数名の一括変更や複雑なコードの自動修正など、安全かつ効率的にコードを改善する機能が満載です。
ReactやVue.jsといったモダンなフレームワークへの対応も手厚く、大規模で複雑なプロジェクトになるほど、その真価を発揮するでしょう。
有償ですが、学生や教員、オープンソース開発者は無料で利用できる制度もあります。
生産性を極限まで高めたいプロフェッショナル向けの選択肢です。
Pulsar Editor
かつて絶大な人気を誇ったGitHub製エディタ「Atom」の後継として、コミュニティ主導で開発が進められているのが「Pulsar Editor」です。
Atomは2022年に開発を終了しましたが、その思想と拡張性を引き継ぎ、現代的な開発環境として進化を続けています。
Atomと同様に、初期状態はシンプルですが、「パッケージ」と呼ばれる拡張機能を追加することで、自分だけの使いやすい環境を作り上げていくことが可能です。
Atomに慣れ親しんだ方や、VS Codeとは少し違う選択肢を探している方にとって、注目のオープンソースエディタと言えるかもしれません。
Vim / Neovim
「Vim」およびその派生である「Neovim」は、古くから存在するキーボード中心で操作するCUIベースのエディタです。
マウスを使わず、すべての操作をキーボードだけで完結させるため、習熟すれば驚異的な速さでコーディングができます。
学習コストが非常に高いという大きなハードルがありますが、一度その操作に慣れると、他のエディタには戻れないほどの魅力を持つと言われています。
特にサーバー上で直接ファイルを編集する機会が多いバックエンドエンジニアや、とにかくコーディングの速度を追求したい熟練者にとっては、今なお最強の選択肢の一つなのです。
Brackets
「Brackets」は、Adobe社が開発したWebデザインに特化したエディタです。
特にHTMLやCSSを編集しながら、リアルタイムでブラウザに変更が反映される「ライブプレビュー」機能が特徴的でした。
ただし、Bracketsは2021年9月にサポートを終了しており、開発元のAdobeもVS Codeへの移行を推奨しています。
現在、新規で利用を開始することは推奨されませんが、Web開発エディタの歴史を知る上で重要な存在だったといえます。
【ブラウザ完結型】手軽に使えるおすすめのJavaScriptエディタ4選
PCに何もインストールすることなく、ブラウザさえあればすぐにJavaScriptを試せるオンラインエディタも非常に便利です。
学習や簡単なプロトタイピングに最適です。
CodePen
「CodePen」は、フロントエンド開発(HTML, CSS, JavaScript)に特化したオンラインエディタ兼ソーシャルプラットフォームです。
書いたコードがリアルタイムでプレビューに反映されるため、視覚的なフィードバックをすぐに得られます。
世界中の開発者が作成した面白い作品(Pen)が多数公開されており、それらのコードを見て学んだり、自分の作品を共有したりできるのが最大の魅力です。
JavaScriptの小さなコードスニペットを試したり、UIのアイデアを素早く形にしたりするのに非常に役立ちます。
JSFiddle
「JSFiddle」は、CodePenと並んで人気の高い、シンプルなオンラインエディタです。
その名の通り、JavaScriptのコード断片(スニペット)を手軽に試す(fiddle)ことを目的としています。
外部のライブラリやフレームワークを簡単に追加して試せるのが特徴で、「このライブラリを使うとどうなるだろう?」といった技術検証を素早く行うのに便利です。
UIは非常にシンプルで、余計な機能がない分、直感的に使えるのが良い点でしょう。
CodeSandbox
「CodeSandbox」は、単なるオンラインエディタの枠を超えた、ブラウザ上で動作する本格的な開発環境(クラウドIDE)です。
ReactやVue.jsなどのフレームワークを使ったプロジェクトのテンプレートが豊富に用意されており、数クリックで開発を始められます。
VS Codeに近いエディタ画面や、依存関係を管理する機能、さらにはGitHubとの連携も可能で、小規模なアプリケーションであれば、すべてブラウザ上で開発から公開まで完結させることも可能です。
チームでの共同編集機能も備わっており、ペアプログラミングにも活用できます。
StackBlitz
「StackBlitz」もCodeSandboxと同様に、ブラウザ上でモダンなWebアプリケーション開発を可能にするクラウドIDEです。
特に、ローカル環境と遜色ないほどの高速な動作が特徴です。
Node.jsで動作するバックエンドサーバーもブラウザ内で直接実行できるため、フルスタックなアプリケーション開発にも対応しています。
VS Codeの拡張機能の一部をブラウザ上で利用することも可能で、より本格的な開発をクラウド上で行いたい場合に強力な選択肢となるでしょう。
まとめ
以上、JavaScript開発におすすめのエディタを10個ご紹介しました。
それぞれに異なる特徴や思想があり、どれが一番良いという絶対的な答えはありません。
これまで解説したきた内容を踏まえて、自分にとってどのエディタが最適なのかを判断して選んでいただければと思います。