「顔検出のような仕組みを作ってみたい」
このように考えている方も多いでしょう。
Pythonは、AI開発やデータ分析の分野で圧倒的な人気を誇るプログラミング言語です。
その中でも「画像認識」は非常に注目されている技術分野の一つであり、Pythonを使えば初心者でも段階的に画像認識を実現するための学習を進められます。
そこでこの記事では、Pythonを使って画像認識を始める初心者の方向けに、具体的に何ができるのか、どのライブラリを使うべきか、そしてどのような手順で学習すればよいかについて、わかりやすく解説していきます。。
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Pythonの画像認識でできることの具体例

「画像認識」と一口に言っても、その技術で実現できることは多岐にわたります。
まずは、「Pythonを活用することで、どんなことができる画像認識アプリを作れるのか」について、具体的な例を見ていきましょう。
顔や手足の検出
最も代表的な例が、画像や動画の中から人間の顔を検出する技術です。
スマートフォンのカメラアプリで顔にピントが自動で合う機能や、画像管理ソフトが人物ごとに写真を分類する機能は、この技術が基盤となっています。
Pythonの「OpenCV」や「MediaPipe」というライブラリを使えば、驚くほど少ないコードで顔や手、さらには体の骨格(姿勢)まで検出するプログラムを組むことが可能です。
応用すれば、特定の人物がカメラに映ったら通知するセキュリティシステムなども作成できます。
物体の分類(犬や猫など)
画像に写っている主要な物体が「何であるか」を識別する技術です。
例えば、AIに「犬」の画像と「猫」の画像を大量に学習させると、AIは両者の特徴(耳の形、鼻の長さ、輪郭など)を自動で見つけ出します。
そして、新しい画像が入力された際に、それが犬なのか猫なのかを高い精度で分類できるようになります。
Pythonの「Keras」や「TensorFlow」といった機械学習ライブラリが、このようなAIモデルの構築を得意としています。
文字の読み取り(OCR)
画像に含まれる文字情報をテキストデータとして抽出する技術は、OCR(光学的文字認識)と呼ばれます。
Pythonでは「Tesseract」というライブラリと連携することで、このOCR機能を実装できます。
スキャンした書類の文字をデジタル化したり、写真に写っている看板の文字を読み取って翻訳したりするなど、OCRは、実用的なアプリケーションの幅が非常に広い分野です。
手書き文字の認識も、技術の進歩により精度が向上しています。
特定の物体の位置特定(物体検出)
画像分類が「画像全体に何が写っているか」を判別するのに対し、物体検出は「画像の中のどこに、何が、いくつあるか」までを特定する技術です。
例えば、自動運転技術において、道路上の「歩行者」「自動車」「信号機」を四角い枠で囲み、それぞれの位置をリアルタイムで把握するために使われます。
Pythonでは「YOLO」という有名なモデルや、OpenCVに組み込まれた機能を使って、このような高度な検出タスクに挑戦することもできます。
Pythonでの画像認識で必須の主要ライブラリ

Pythonで画像認識を始める際、ゼロから全てのプログラムを書く必要はありません。
世界中の開発者が作成した強力な「ライブラリ」を活用するのが一般的です。
ここでは、初心者がまず知っておくべき4つの定番ライブラリを紹介します。
OpenCV (オープンシーブイ)
OpenCV(Open Source Computer Vision Library)は、画像認識やコンピュータビジョン(CV)の分野で最も有名かつ広く使われているライブラリです。
画像の読み込み、保存、表示といった基本的な操作はもちろん、色の変換(グレースケール化)、リサイズ、ぼかし処理、図形の描画など、画像処理に必要なあらゆる機能が網羅されています。
さらに、あらかじめ訓練された顔検出のモデルなども内蔵しており、初心者が「まず何かを動かしてみる」際の土台として不可欠な存在と言えるでしょう。
TensorFlow (テンソルフロー) と Keras (ケラス)
TensorFlowは、Googleが開発したAI開発のための総合的なプラットフォームです。
Kerasは、そのTensorFlowの上で動作し、より人間が直感的にAIモデルを構築できるように設計されたライブラリです。
犬猫の分類のように、AIに画像の特徴を学習させる場合や、複雑なAIモデルを利用する際に中心的な役割を果たします。
Kerasの登場により、以前は非常に難解だったAIモデルの構築が、初心者にとっても格段に身近になりました。
Pillow (ピロー)
Pillowは、Pythonの伝統的な画像処理ライブラリであるPIL (Python Imaging Library) の後継プロジェクトです。
OpenCVほど多機能ではありませんが、画像の基本的な操作(リサイズ、トリミング、回転、テキストの描画など)を非常に手軽に行える点が魅力となります。
OpenCVが画像データを数値の配列としてゴリゴリ扱う「理系」的な側面が強いのに対し、Pillowは「画像ファイル」そのものをオブジェクトとして扱いやすい特徴があります。
簡単な画像加工スクリプトなどでは非常に役立つでしょう。
MediaPipe (メディアパイプ)
MediaPipeは、Googleが開発した比較的新しいライブラリで、特にリアルタイムの動画(ストリーミングデータ)に対する高度な認識処理に特化しています。
例えば、顔のランドマーク(目や鼻、口の位置など400箇所以上)の検出、手の骨格検出、姿勢推定といった複雑なタスクを、非常に高速かつ簡単に実装できるモデルがパッケージ化されています。
スマートフォン上でリアルタイムに動作することを想定して設計されており、ARエフェクトのような現代的なアプリケーション開発で強力な武器となります。
初心者向け!Pythonでの画像認識を身に付ける学習ロードマップ

画像認識と聞くと難易度が高く感じるかもしれませんが、正しい順序で学習すれば、初心者でも成果を出すことが可能です。
ここでは、挫折しにくい5段階の学習ステップを紹介します。
ステップ1:開発環境の準備
最初の関門が、開発環境の構築です。
Python本体に加え、OpenCVやTensorFlowなどのライブラリを自分のPCにインストールするのは、初心者には少し複雑かもしれません。
そこでおすすめなのが、Googleが提供する「Google Colaboratory(通称: Colab)」です。
ColabはWebブラウザ上で動作するPython実行環境であり、面倒なインストール作業が一切不要です。
OpenCVやTensorFlowも最初から使える状態になっており、Googleアカウントさえあれば誰でも無料で利用を開始できます。
ステップ2:OpenCVで画像の読み込みと表示
まずは「画像というデータをプログラムで扱う」感覚を掴みます。
OpenCVのimread()という関数を使って画像ファイルを読み込み、imshow()(Colabの場合は専用の表示関数)を使って画面に表示させてみましょう。
この段階では、画像の保存場所である「パス」を正しく指定できることが目標となります。
読み込んだ画像が、実際にはピクセル(画素)の色情報(RGB値)が集まった巨大な数値の配列であることを理解できると、次のステップに進みやすくなります。
ステップ3:OpenCVで基本的な画像処理
次に、読み込んだ画像データを加工してみます。
代表的な処理が「グレースケール化(白黒写真への変換)」と「リサイズ(画像サイズの変更)」です。
これらもOpenCVの関数(cvtColor(), resize()など)を使えば1行で実行できます。
- なぜグレースケール化するのか ⇒ AIが特徴を学習しやすくするため
- なぜリサイズするのか ⇒ 計算処理の負荷を下げるため
こういった、画像認識における「前処理」の重要性をここで学びます。
ステップ4:OpenCVの既存のモデルで「顔検出」
いよいよ「認識」の第一歩です。
OpenCVには、あらかじめ学習済みの「カスケード分類器」というモデルが同梱されています。
特に「Haar Cascade(ハールカスケード)」と呼ばれる顔検出モデルは有名です。
この学習済みモデルを読み込み、ステップ3で処理した画像を入力するだけで、画像内の顔の位置を四角い枠で囲んで検出できます。
自分でAIを訓練することなく、既存のモデルを使うだけで高度な機能が実現できることを体験しましょう。
ステップ5:Kerasで「画像分類」
OpenCVでの基本操作に慣れたら、ディープラーニングの世界に進むため、KerasやTensorFlowを使って画像分類に挑戦していきましょう。
最初は、VGG16やResNetといった、すでに膨大な画像で訓練された「学習済みモデル」を活用するのがおすすめです。
学習済みモデルを使えば、手元の画像を「これは車です」「これは飛行機です」と分類させることができます。
さらに余力があれば、犬と猫の画像データセットを自分で用意し、AIモデルを一から訓練させて、オリジナルの画像分類器作成に挑んでみましょう。
初心者がPython画像認識を効率よく学ぶコツ

画像認識は奥が深い分野ですが、いくつかのコツを押さえることで学習効率を格段に上げることが可能です。
まずは「動かすこと」を最優先にする
画像認識の背後には、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)や数学的な画像処理の理論など、難解な概念が数多く存在します。
初心者が最初から理論を完璧に理解しようとすると、コードを1行も書けないまま挫折してしまう可能性が高いので、まずはGoogle Colabなどを活用し、サンプルコードをコピー&ペーストするだけでもよいので「動かしてみる」ことを最優先にしてください。
顔が検出できた、犬と猫が分類できた、という「成功体験」こそが、難しい理論を学ぶためのモチベーションになります。
学習済みモデルを積極的に活用する
学習ロードマップのステップ5でも触れましたが、AIモデルを一から訓練しようとすると、膨大な計算時間と大量のデータセットが必要となり、初心者にはハードルが高くなってしまいます。
しかし、現代のAI開発では、Googleや大学などが公開している「学習済みモデル」を土台にして、自分の目的に合わせて微調整する手法が主流です。
OpenCVの顔検出モデルや、Kerasで提供されるVGG16など、先人たちの成果を積極的に活用し、まずは「AIを使う側」のスキルを習得しましょう。
エラーを恐れずに調べる習慣をつける
プログラミング学習にエラーはつきものです。
特に画像認識では、「画像のパスが違う」「画像のサイズ(形状)がモデルの入力と合わない」といったエラーが頻繁に発生します。
エラーメッセージが表示されたら、慌てずにメッセージをコピーし、Googleで検索する習慣をつけましょう。
世界中の開発者が同じエラーで悩んでいますから、根気よく検索していけば、高確率で解決策が見つかるはずです。
エラーを自力で解決する力こそが、エンジニアとしての本当のスキルとなります。
【初心者を卒業したら挑戦すべき】さらに高度な画像認識技術

OpenCVやKerasの基本をマスターしたら、さらに専門的な技術に挑戦する道が開けます。
ただ、初心者の段階でいきなりチャレンジすると心が折れてしまうかもしれませんので、初心者の場合は「このような技術もあるのか」といった程度で留めておいてください。
物体検出
画像分類が「画像に犬がいる」までを判定するのに対し、物体検出は「画像の(X、Y)座標に犬がいる」と、その位置までを特定します。
自動運転やリアルタイム監視カメラなどで必須の技術です。
特に「YOLO (You Only Look Once)」というモデルは、その検出速度と精度のバランスから非常に有名で、Pythonから利用することで、カメラ映像に映る複数の物体をリアルタイムで検出し続けるプログラムを作成できます。
セグメンテーション
セグメンテーション(セマンティック・セグメンテーション)は、画像認識技術の中で最も高度なタスクの一つです。
具体的には、画像のピクセル(画素)一つひとつに対して「ここは空」「ここは道路」「ここは人間」と分類する技術を指します。
自動運転車が走行可能な領域を正確に把握したり、医療画像(MRIやCTスキャン)から病変部だけを精密に抽出したりするために不可欠です。
KerasやPyTorchといったライブラリで、U-Netなどの専用モデルを構築して実現します。
姿勢推定
MediaPipeライブラリを活用することで、非常に高精度な姿勢推定が簡単に行えます。
カメラ映像から人間の「肩」「肘」「手首」「膝」といった主要な関節の位置を、リアルタイムで特定することが可能です。
この技術を応用すれば、フィットネスアプリで正しいフォームを指導したり、ゲームキャラクターを自分の体の動きで操作したりするアプリケーション開発が可能になります。
数年前までは専門家でなければ難しかった処理が、現代では数行のコードで試せるようになりました。
初心者がPythonでの画像認識を効率的に学ぶには
画像認識をはじめとするPythonのスキルを効率的に習得するには、プログラミングスクールの活用が最も近道です。
スクールでスキルを高めることにより、今の仕事に活かしたり、副業として高単価な案件を受注できたりするだけでなく、Pythonエンジニアとして転職することも可能になります。
Pythonエンジニアは需要が非常に高いため、それに比例して年収も高くなる傾向にあります。
「今よりも年収を上げたい」「将来性の高い職種であるエンジニアへ転職したい」といった気持ちが強い場合は、プログラミングスクールでPythonの専門スキルを習得しつつ、ポートフォリオ支援や転職支援を受けてエンジニアへ転職する、という道を目指すのもよいでしょう。
なお、「Pythonに強く、受講生からの評判も良いプログラミングスクール」には、以下のようなところがあります。
その他、以下の記事でもPythonのおすすめスクールをまとめていますので、興味のある方は是非参考にしてください。





