「Javaを習得するメリットは?」
これから何かしらのプログラミング言語を学ぼうと考えている場合、上記のような疑問にぶつかることも珍しくないでしょう。
Javaという言語の名前は知っていても、具体的に何ができるのか、身に付けることでどんなメリットがあるのか、よくわからないという人も多いはずです。
そこでこの記事では、以下のことについて初心者でもわかるように詳しく解説していきます。
■Javaでできること
■Javaでできないこと・実現が難しいこと
■Javaを学ぶメリット
■Javaエンジニアになるには
Javaについて詳細に知りたいという方にとっては大いに役立つ内容になっていますので、是非参考にしてください。
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Javaとはどんな言語?
この項目とは、Javaとはどんな言語なのかについて紹介していきます。
Javaとは
Javaは、1995年にサン・マイクロシステムズによって公開された、多様なアプリケーション開発が可能な汎用プログラミング言語です。
その特徴は、「一度書けばどこでも動く」という汎用性の高さにあります。
オブジェクト指向プログラミング言語であることから、再利用可能なコードの作成が前提となっており、開発者は効率的にプログラムを構築できる上に保守も容易になります。
また、Javaは豊富なAPIを提供しており、データベース接続、ネットワーク通信、グラフィカルユーザーインターフェースの構築など、幅広いタスクを簡単に実行できる点も魅力と言えるでしょう。
Javaの学習難易度
Javaは、比較的学習難易度が高いプログラミング言語です。
Javaの学習難易度が高いとされる理由は、その厳格なオブジェクト指向の概念や、広範囲に及ぶ標準ライブラリ、多機能性などにあります。
Javaは、オブジェクト指向プログラミングの原則を厳密に守る言語であり、「クラス」「継承」「ポリモーフィズム」「カプセル化」などの概念を理解し、適切にプログラミングしなければなりません。
これらを正しく理解して実践するためには、それなりの時間を要します。
また、Javaの標準ライブラリは非常に数多く存在するため、それぞれのクラスの機能と適切な使用法をしっかり学ぶ必要があります。
初心者にとって、どのライブラリをいつ使うべきかを判断することは難しいでしょう。
これらの点から、Javaの学習は他の言語に比べて難易度が高いと言えます。
Javaの需要や将来性
Javaは、その堅牢性と多機能性により、長年にわたってプログラミング言語の中でトップクラスの需要を維持してきました。
Webアプリケーション開発からAndroidアプリケーションの開発、業務システム開発など、Javaは幅広い分野で求められています。
この需要は、Javaが提供するクロスプラットフォームの互換性、セキュリティ機能、そして管理しやすいメモリ管理システムによって支えられています。
将来性に関しても、Javaは引き続き強力な存在感を示していると言えるでしょう。
クラウドベースのサービスが増加する中で、JavaのスケーラビリティとJVM(Java Virtual Machine)上での効率的な動作は、サーバーサイドアプリケーションでの使用を促進しています。
また、IoT(Internet of Things)デバイスの増加に伴い、組み込みシステムでのJavaの利用も拡大してきました。
このように、総じてJavaの需要は安定しており、将来性も明るいと言えます。
技術の進化に伴い、Javaも進化を続けていることから、Javaを学ぶことで将来の技術市場で活躍するための確かな土台を築くことができるはずです。
Javaでできること
Javaでできることとしては、主に以下のようなものがあります。
- 大規模な業務システム開発
- ゲーム制作
- Webアプリケーションの開発
- Webサイト制作
- Androidアプリの開発
- デスクトップアプリケーションの開発
- 組み込み系のシステム開発
- IoTシステムの開発
- AI(人工知能)の開発
大規模な業務システム開発
Javaは、大規模な業務システム開発において、その強力なパフォーマンスと信頼性で広く採用されています。
Javaが大規模開発に適している理由は、まず「プラットフォームの独立性」にあります。
Javaで書かれたアプリケーションは、Java Virtual Machine(JVM)がインストールされているあらゆるシステムで実行することができるため、異なるオペレーティングシステムを使用する多様な環境での互換性が保証されるのです。
また、Javaはマルチスレッド処理をサポートしており、複数の作業を並行して効率的に処理することが可能です。
大規模な業務システムでは、同時に多くのトランザクションやプロセスが発生するため、この機能はシステムの性能を大幅に向上させます。
そして、Javaの強力なメモリ管理も、大規模システム開発における重要な特徴です。
ガベージコレクション(不要になった領域を自動で解放する機能)により、開発者はメモリリークを心配することなく、アプリケーション開発に集中できます。
これらの特徴により、Javaは金融、保険、小売、電子商取引など、多くの業界で大規模な業務システムの開発に利用されています。
ゲーム制作
Javaは、その汎用性とクロスプラットフォームの特性により、ゲーム制作にも利用されています。
オブジェクト指向の言語であることから、ゲームの各要素をオブジェクトとしてモデル化することでコードの再利用性が高まり、開発プロセスが効率化されるからです。
Javaで作られたゲームで有名な例として「Minecraft」があります。
「マイクラ」の略称で親しまれるMinecraftは、Javaで開発されたサンドボックス型ゲームで、世界中で広くプレイされています。
Javaで作られた他のゲームには、シンプルなパズルゲームやカードゲーム、教育目的のゲームなどがあります。
これらのゲームは、Javaの学習プロセスの一環として、または趣味のプロジェクトとして開発されることが多いです。
Webアプリケーションの開発
Javaは、Webアプリケーション開発においても非常に強力な言語です。
その理由は、Javaが提供する豊富なライブラリとフレームワーク、そしてJVM(Java Virtual Machine)上での安定した実行環境にあります。
なお、JavaのWebアプリケーション開発には、Servlet APIやJavaServer Pages(JSP)などの技術が用いられます。
Webアプリケーションの開発においては、データベースとの連携も重要です。
JavaはJDBC(Java Database Connectivity)を通じて、ほとんどの主要なデータベースとの接続が容易となり、SQLクエリの実行、データの取得、トランザクションの管理がスムーズに行えるという強みがあります。
Webサイト制作
Javaが有する堅牢なバックエンド機能により、Webサイト制作にも用いられることがあります。
Javaで書かれたサーバーサイドのアプリケーションは、データベース操作、セキュリティ対策、トランザクション管理など、Webサイトの核となる機能を強力にサポートします。
Javaは、Model-View-Controller(MVC)アーキテクチャを採用することで、アプリケーションの構造を明確にし、高い保守性と拡張性を持っています。
これにより、大規模なWebサイトでも、コンポーネントごとに分けて開発することができ、チームでの開発が容易になります。
Androidアプリの開発
Javaは、Androidアプリ開発の世界で中心的な役割を果たしています。
Androidの主要なプログラミング言語として、Javaは数多くのアプリケーションの開発に使用されてきました。
Androidプラットフォームは、Javaを使用してアプリケーションのロジックを記述することを可能にし、開発者はJavaの豊富なライブラリを活用して、様々な機能を実装できます。
例えば、ユーザーインターフェースの設計、データベースとの連携、ネットワーク操作など、アプリ開発に必要な基本的な機能がJavaによってサポートされています。
Javaで開発されたAndroidアプリは、Google Playストアを通じて世界中のユーザーに配布され、多岐にわたるカテゴリーで利用されています。
ソーシャルメディア、ゲーム、ビジネス、教育など、あらゆる分野でJavaによるアプリが存在します。
デスクトップアプリケーションの開発
Javaは、デスクトップアプリケーション開発においても強い言語です。
その理由は、クロスプラットフォーム対応、豊富なライブラリ、そして堅牢なセキュリティにあります。
Javaで開発されたデスクトップアプリケーションは、Windows、Mac、Linuxなど、さまざまなOSで実行可能であり、開発者は一度の開発で多くのユーザーに対応するアプリケーションを提供することができます。
Javaで開発されたデスクトップアプリケーションの例は以下の通りです。
- オフィスツール
- メディアプレーヤー
- 画像編集ソフトウェア
これらのアプリケーションは、Javaの堅牢な実行環境と、エラーハンドリングやメモリ管理の優れた機能により、安定したパフォーマンスを提供します。
組み込み系のシステム開発
組み込み系システムとは、家電製品や自動車、工業機器など特定の機能を持つ電子機器の制御を行うコンピュータシステムのことを指します。
Javaがこの分野でも選ばれる理由は、その移植性、安定性、そしてリアルタイム処理能力にあります。
Javaが持つプラットフォームの独立性によって、異なるハードウェア上でも同一のプログラムを動作させることが可能になります。
これは、組み込み系のシステム開発において、異なるデバイス間でのソフトウェアの再利用性を高めるために非常に有益です。
リアルタイム処理の面では、Javaは厳格なタイミング制約のもとで動作するシステムの開発が可能となっています。
例えば、工業用ロボットや医療機器など、正確なタイミングでの操作が求められる環境でJavaはその力を発揮します。
このように、Javaで組み込み系のシステムを開発することは、多くのデバイスでのアプリケーションの実行を可能にし、開発プロセスを合理化します。
IoTシステムの開発
JavaはIoT(Internet of Things)システムの開発において、その汎用性とセキュリティの強さで重要な選択肢となっています。
IoTデバイスは、日常の物体にセンサーや通信機能を組み込み、データを収集・交換することで、我々の生活を豊かにする手助けをしてくれます。
JavaがIoT開発に適している理由は、プラットフォーム独立性、豊富なライブラリ、強力なネットワーク機能、そしてJVM(Java Virtual Machine)による安定した実行環境にあります。
Javaのプラットフォーム独立性は、異なる種類のハードウェア上で同じコードが動作することを可能にし、IoTデバイスの多様性に対応します。
また、Javaはリモートデバイス管理やデータ処理のためのAPIを提供し、デバイス間の通信やデータの集約を効率的に行うことができます。
また、Javaはセキュリティ機能を強化するためのツールとフレームワークを備えていることから、デバイスの認証やデータの暗号化、ネットワークセキュリティを強化し、IoTシステムの安全性を高められるという点も強みと言えるでしょう。
AI(人工知能)の開発
JavaでのAI開発は、特に大企業における大規模なシステムや、リアルタイム処理が求められるアプリケーションにおいて、その性能を発揮します。
そのため、AI開発の際も開発言語としてJavaが採用されることも珍しくありません。
しかし、AI開発にはPythonやR言語などの方が向いているため、Javaが第一選択肢に挙がることはあまり多くないでしょう。
Pythonは、そのシンプルな文法と読みやすさや、TensorFlowやPyTorchのようなデータサイエンスライブラリの存在により、機械学習やディープラーニングの分野で広く採用されています。
R言語は、統計分析とデータ可視化に強みを持ち、データ集約型のAIアプリケーションに適しています。
Javaは、PythonやR言語と比較して、実行速度や安定性において優れている場合がありますが、PythonやR言語のような専門的なデータサイエンスツールと比べると、AI開発の初期段階での試作品制作や研究目的の利用には不向きかもしれません。
しかし、Javaは既存の大規模なシステムとの統合や、産業用途での実用的なAIソリューションの開発において、依然として重要な選択肢です。
Javaでできないこと・実現が難しいこと
Javaは多くの分野でその能力を発揮していますが、一部の用途においては他の言語や技術に比べて実現が難しいことがあります。
例えば、Javaはモバイルアプリ開発においてAndroidプラットフォームで広く使用されていますが、iOSアプリ開発には直接使用することができません。
iOSアプリ開発にはSwiftやObjective-Cなどの他の言語が必要です。
また、JavaはWebフロントエンド開発には一般的に使用されません。
Webフロントエンドでは、HTML、CSS、JavaScriptが主流であり、これらの言語にはWebブラウザで直接実行される利点があります。
Javaでフロントエンドを開発するためには、Java Appletのような技術が必要でしたが、セキュリティの問題とブラウザのサポート終了により、現在はほとんど使用されていません。
高性能なゲームや3Dグラフィックス処理においても、JavaはC++やC#のような言語に比べて一般的ではありません。
これらの分野では、実行速度やリソースの直接管理が重要であり、Javaの実行環境ではこれらの要件を満たすのが難しい場合があります。
Javaを学ぶメリット
Javaを学ぶ主なメリットは以下の通りです。
- 汎用性が非常に高い
- 求人数が多い(需要が高い)
- あらゆる業界の案件に携わることができる
- 人気言語のため教材が多く学びやすい
汎用性が非常に高い
Java最大の特徴と言えば、何といっても「汎用性の高さ」でしょう。
一度書かれたJavaプログラムは、Windows、Mac、Linuxなど、さまざまな環境で実行することができます。
この特性は、ソフトウェアの再利用性を高め、開発コストを削減するのに役立ちます。
そのためJavaは、Webアプリケーション、法人向けソフトウェア、モバイルアプリケーション、デスクトップアプリケーション、さらには組み込みシステムまで、幅広いプラットフォームで利用されています。
この広範な適用範囲は、Javaが提供する豊富なライブラリ、API、そして開発者コミュニティのサポートによって可能になっています。
求人数が多い(需要が高い)
Javaを学ぶメリットとして、「高い需要」「多数の求人」といった点も見逃せません。
Javaは長年にわたり、世界中で広く使われてきたプログラミング言語であり、その実績と信頼性が多くの企業に評価されています。
現在でも、Javaを採用しているシステム開発の需要は安定しており、求人数や案件数においてもJavaはトップクラスの状態です。
この需要の高さの主な理由は、以下の通りです。
- Javaがサーバーサイド処理に適していること
- スマートフォンアプリ市場での人気が高いこと
- 大規模開発に向いていること
Javaは堅牢で正確性が高く、処理速度も速いという特性を持っていることから、特にサーバーサイドでの需要が高くなっています。
あらゆる業界の案件に携わることができる
Javaを学ぶことの大きなメリットの一つは、その汎用性により、あらゆる業界で活躍できる可能性がある点です。
以下のように、多岐に渡る業界でJavaが用いられています。
- 金融
- 医療
- 製造
- 教育
- エンターテインメント
例えば金融業界では、Javaは取引システムやデータ分析ツールの開発に利用されています。
これらのシステムは高い信頼性と処理能力を要求されるため、Javaの安定したパフォーマンスが重宝されます。
医療業界では、患者管理システムや診断支援ツールなど、Javaを基盤としたアプリケーションが広く使われており、患者の安全とプライバシー保護に寄与しています。
教育分野では、オンライン学習プラットフォームや教育管理システムの開発にJavaが活用されていますし、エンターテインメント業界では、ゲーム開発やコンテンツ配信プラットフォームにJavaが使われています。
Javaを学ぶことで、これらの業界における多様なプロジェクトに参加する機会が得られることでしょう。
人気言語のため教材が多く学びやすい
Javaが長年にわたり人気のプログラミング言語である理由の一つは、その学習リソースの豊富さにあります。
初心者がJavaを学ぶ際には、オンラインチュートリアル、書籍、ビデオコース、フォーラム、コミュニティなど、さまざまな形式の教材やサポートを利用することができます。
これらのリソースは、基本的なプログラミングの概念から始まり、高度なアプリケーション開発まで、幅広い内容をカバーしています。
Javaの教材は、初心者が段階的に学習を進めることを支援するように設計されていることも、学びやすい理由の一つでしょう。
例えば、実際にコードを書きながらすぐにフィードバックを受けることができる、といった学習プラットフォームなどの存在です。
また、Javaのコミュニティは非常に活発で、初心者が疑問や問題に直面した際には、フォーラムやQ&Aサイトで迅速に解決策を見つけることができます。
さらに、オープンソースプロジェクトへの参加を通じて、実際の開発プロセスを経験し、他の開発者と協力する機会もあります。
Javaエンジニアになるには
Javaエンジニアになるためには、専門的な知識とスキルが必要です。
したがって、未経験から本気でJavaエンジニアを目指すのならば、プログラミングスクールの利用がもっとも近道となるでしょう。
スクールでは、Javaの基本から応用まで、体系的に学ぶことができます。
また、現役のプロフェッショナルから直接指導を受けることで、実務に即した技術を習得することも可能です。
Javaに関するスキルだけでなく、実践的なプロジェクトに取り組むことで、理論を実際のコーディングに応用する経験を積むことができるのも、プログラミングスクールの強みです。
これにより、問題解決能力やデバッグ技術を身につけたり、チームでの開発経験を通じてコミュニケーションスキルや協調性を養ったりすることができます。
このように、プログラミングスクールに通うことは、Javaエンジニアとしての専門性を高めるだけでなく、エンジニアとして必要な他の能力も自然と磨かれる、というメリットもあるのです。
まとめ
以上、Javaにできることや、Javaではできないこと・苦手なこと、Javaを学習するメリット、Javaエンジニアになる方法などについて詳しく解説してきました。
プログラミング言語としてトップクラスの人気を誇るJavaですから、習得すれば、エンジニアとして活躍できる機会を多く得ることができるでしょう。
案件が豊富に存在することから、好きな業界を選べるという利点もありますので、仕事の選択肢を増やしたいと思っている方には最適な言語だと言えます。
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