「フリーランスエンジニアは自由で稼げる」というイメージに憧れて独立を検討している方は多いでしょう。
しかし、現実は甘くありません。
2025年現在、ITフリーランス人口は35万人を突破し市場は拡大している一方で、スキル不足や準備不足で悲惨な末路をたどるエンジニアが後を絶たないのです。
そこで本記事では、以下のような点について詳しく解説していきます。
- どのようなフリーランスエンジニアが悲惨な末路を辿りやすいのか
- 悲惨な末路の具体例
- フリーランスエンジニアに向いている人/向いていない人
- フリーランスエンジニアとして悲惨な末路を迎えないためにやるべきこと
フリーランスエンジニアになることを検討している方や、今現在フリーランスエンジニアをしているもののしっくりきていないという方は、是非参考にしてください。
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どんなフリーランスが悲惨な末路を迎えやすい?
フリーランスエンジニアで悲惨な末路を迎えやすいのは、「スキル不足なまま甘い考えで独立した人」が圧倒的に多いのが現実です。
「会社員より自由で稼げる」というイメージだけで独立する人、十分なスキルもないのに「なんとかなるだろう」と軽い気持ちで独立する人は、高確率で失敗しています。
フリーランスエンジニアは、自分で営業して仕事を獲得しつつ、クレーム対応や契約交渉なども全て一人で行なわなければなりません。
会社員時代に誰かがやってくれていた業務を自ら担当しなければならないため、技術力だけでは通用しないのです。
また、安定志向の人やスキルが不十分な人も、収入の不安定さや案件獲得の困難さで挫折しやすいタイプといえるでしょう。
近年のSNSやメディアの影響で、「フリーランスは自由で稼げる」というイメージが広がっていますが、現実は甘くありません。
準備不足で独立すると、後戻りできない状況に陥る可能性が高いのでご注意ください。
スキル不足のフリーランスが辿る末路
スキル不足のエンジニアが安易な考えでフリーランスとして独立してしまうと、以下で紹介するような悲惨な末路を辿る可能性が高いです。
ライバルに勝てず高単価案件が取れない
スキル不足のフリーランスエンジニアが最初に直面するのは、「高単価案件を獲得できない」という問題です。
フリーランスエージェントなどが実施しているアンケート結果によると、フリーランスエンジニアの月額平均単価は75.5万円に達している一方で、スキル不足の場合は20〜30万円台の低単価案件しか取れないケースが多くなります。
高単価案件は競争が激しく、企業側も経験豊富で技術力の高いエンジニアを求めています。
ポートフォリオや実績で圧倒的な差をつけられるため、面談にすら辿り着けないことも珍しくありません。
結果として、誰でもできるような簡単な案件や、条件の悪い案件ばかりを受けることになり、フリーランスになった意味を見失ってしまうのです。
クライアントから信頼されずに案件が続かない
スキルが足りていないフリーランスエンジニアは、クライアントからの信頼を失いやすく、短期終了となりがちです。
面談の段階では「できます」と言ってしまったものの、参画後にスキル不足が露呈し、短期で契約を切られてしまうということは日常的に発生しているのです。
フリーランスの場合、代わりの人材を採用するのが比較的容易なため、スキルが高くないエンジニアは簡単に切り捨てられてしまいます。
切り捨てられるだけならばまだしも、最悪の場合、賠償問題に発展する可能性すらあります。
また、質問をためらうコミュニケーション不足や、周りのメンバーについていけない状況も信頼失墜につながります。
クライアントから信用されずに案件が続かない、ということが繰り返されると、常に新規営業に時間を取られ、安定した収入確保が困難になります。
安い案件しか取れず生活できない
フリーランスの年収分布では、年収400万円未満の層が約35%~44.7%を占めるなど、収入格差は大きくなっています。
スキル不足のエンジニアは、この低収入層に分類されがちです。
年収レンジ | 月収目安 |
---|---|
200万円未満 | 17万円未満 |
200〜400万円 | 17〜33万円 |
400〜600万円 | 33〜50万円 |
安い案件しか取れないと、生活費を稼ぐために大量の仕事をこなす必要があります。
しかし、単価が低いため労働時間に見合った収入が得られず、会社員時代より手取りが減ってしまうケースも珍しくありません。
長時間労働に陥り肉体的にも精神的にも追い込まれる
スキル不足のまま案件を受注すると、学習しながら開発することになり、必然的に長時間労働の状態に陥りやすくなります。
低単価案件で生計を立てるには複数案件を同時にこなす必要があり、物理的な労働時間も膨大になってしまいます。
会社員であれば残業代が出ますが、フリーランスは時間に対する対価が保証されていません。
納期に間に合わせるために徹夜作業が続き、体調を崩しても代わりはいないため休むこともできません。
精神的にも「技術力不足で迷惑をかけている」「いつ契約を切られるかわからない」という不安が常につきまとい、メンタルヘルスに深刻な影響を与えます。
自由を求めてフリーランスになったのに、会社員時代より過酷な労働環境に追い込まれる皮肉な結果となるのです。
勉強する時間がなくスキルアップができない
低単価案件を大量にこなす働き方では、スキルアップのための時間を確保できません。
目の前の仕事をこなすことで精一杯となり、新しい技術の学習や資格取得に取り組む余裕がなくなります。
フリーランスは自己投資が収入に直結するため、継続的な学習が不可欠です。
しかし、スキル不足の状態では「学習よりも目先の収入」を優先せざるを得ず、技術的成長が停滞してしまいます。
結果として、市場価値が向上せず、いつまでも低単価案件から抜け出せない悪循環に陥ります。
技術の進歩が早いIT業界では、学習を怠ると相対的にスキルが下がり、さらに厳しい状況に追い込まれることになるでしょう。
激務のせいで体を壊して働けなくなり収入がなくなる
フリーランスにとって最も恐ろしいのは、体調不良で働けなくなることです。
過度な長時間労働と精神的ストレスにより、うつ病や過労による体調不良を発症するフリーランスは少なくありません。
会社員であれば、有給休暇や傷病手当金などの保障がありますが、フリーランスは働けなくなると即座に収入が途絶えます。
国民健康保険の傷病手当金もないため、医療費負担も大きくなりがちです。
そして、体調を崩すと回復に時間がかかり、その間の収入減少が更なるストレスを招いてしまうでしょう。
最終的には、フリーランス活動の継続が困難となり、再就職を余儀なくされるケースも多いのです。
スキルがあっても要注意!フリーランスの現実
「スキル不足なのに独立するから悪いのだ」と考える方も多いでしょうが、スキルがあったとしても油断は禁物です。
なぜならば、以下の項目で解説するような、フリーランスならではの現実があるからです。
生活リズムが狂いやすい
スキルがあるフリーランスでも、自己管理の難しさに手こずることは多いです。
決まった出社時間がないため、つい夜更かしをして昼まで寝てしまったり、食事時間が不規則になったりしがちなのです。
在宅ワークが中心となると、外出する機会も減り運動不足に陥りやすくなります。
また、一人で作業することが多いため、ON/OFFの切り替えが難しく、プライベートと仕事の境界が曖昧になってしまうケースも珍しくありません。
生活リズムの乱れは集中力や生産性の低下につながり、長期的にはパフォーマンスに悪影響を与えます。
自由度の高さがかえって自己管理の負担となり、ストレスの原因となることもあるのです。
孤独に耐えられなくなる
フリーランスエンジニアの多くが抱える問題が「孤独感」です。
会社員時代のような同僚との何気ない会話や、チームで一つの目標に向かって働く達成感がなくなります。
特に在宅ワークが続くと、一日中誰とも会話しない日が続くことも珍しくありません。
さらに、技術的な悩みを相談できる相手がいなかったり、業界の最新情報を共有する機会が減ったりすることで、孤立感が深まります。
収入の不安定さや将来への不安を一人で抱え込むことは、大変大きな精神的負担となります。
対策するために、コミュニティへの参加や意識的な人脈作りが重要ですが、内向的な性格の人にとっては高いハードルとなることもあるでしょう。
クライアントにお金を払ってもらえない場合がある
「クライアントによる報酬未払い」も、フリーランスが遭遇しやすいトラブルの一つです。
会社員であれば、基本的に毎月決まったお金が振り込まれますが、フリーランスの場合は契約条件によっては支払いが遅延したり、最悪の場合踏み倒されたりするリスクがあります。
特に個人事業主や小規模企業との取引では、資金繰り悪化により支払いが滞るケースが発生しがちです。
法的手続きを取ろうとしても、費用と時間がかかり、結果的に泣き寝入りせざるを得ない状況に追い込まれることもあります。
報酬未払いは収入面の打撃だけでなく、精神的ダメージも大きく、フリーランス活動への意欲を大きく削いでしまいます。
そもそもフリーランスとして適性がない人は独立しない方がよい
フリーランスエンジニアには、明確に「向き・不向き」が存在します。
技術力があっても、性格や働き方の志向によってはフリーランスに適さない人も多いのが現実です。
詳しくは後述しますが、「安定した収入を重視する人」「一人で判断・行動することが苦手な人」「自己管理が苦手な人」などは、フリーランスとして成功するのは困難でしょう。
また、営業やコミュニケーションが苦手な人も、案件獲得に苦労することが予想されます。
現在会社員として安定した生活を送っている人は、なぜフリーランスになりたいのか、その理由を明確にする必要があります。
単に「自由そうだから」「稼げそうだから」という漠然とした理由では、現実のギャップに直面した際に挫折する可能性が高いです。
フリーランスとして独立することを軽視せず、「起業」と同じようなものだと考えるようにしてください。
すべての責任を自分で負う覚悟と、継続的な自己研鑽への意欲がなければ、長期的な成功は見込めません。
適性を冷静に判断し、準備が整ってから独立することが重要です。
フリーランスに向いている人の特徴
フリーランスに向いている人の主な特徴は、以下の通りです。
- 自己管理力が高い
- 積極的にスキルアップを図ることが苦ではない
- 社会人としてのビジネスマナーを理解している
- コミュニケーションスキルが高い
自己管理力が高い
フリーランスエンジニアに最も重要な資質は「自己管理力」です。
誰からも管理されない環境で、計画的に仕事を進め、品質と納期を守り続ける能力が求められます。
具体的には、タスクの優先順位付け、時間配分、健康管理、スキルアップのための時間確保など、すべてを自分でコントロールする必要があります。
会社員時代に上司からの指示で動いていた人は、この変化が大きな壁となることも少なくありません。
また、収入の変動に対応するため、家計管理や税務処理も自分で行う必要があります。
確定申告、帳簿付け、請求書管理など、事務作業も含めて自己管理できる人がフリーランスに向いているといえるでしょう。
積極的にスキルアップを図ることが苦ではない
現在、AIやIoT、ビッグデータなどの先端技術を活用したビジネスの拡大が進んでおり、継続的な学習が不可欠な状況です。
技術の進歩が早いIT業界では、「現状維持」は「相対的な後退」を意味します。
フリーランスエンジニアに向いている人は、新しい技術への好奇心が強く、休日や業務後の時間も積極的に学習に充てられるような人です。
オンライン講座の受講、技術書の購読、勉強会への参加など、自己投資を惜しまない姿勢が重要です。
スキルアップを「苦痛」ではなく「楽しみ」として捉えられる人が、フリーランスとして長期的に成功できるのです。
社会人としてのビジネスマナーを理解している
フリーランスは「個人事業主」として、企業と対等な立場でビジネスを行います。
そのため、基本的なビジネスマナーは必須スキルとなります。
メールの書き方、電話対応、会議での振る舞い、契約書の理解、納期の管理など、社会人として当然求められるスキルが、フリーランスでは更に重要になります。
クライアントとの信頼関係構築において、技術力と同じくらいビジネスマナーが評価されるのです。
また、トラブル発生時の対応力や責任感も重要です。
問題が起きた際に言い訳をせず、迅速に解決策を提示し、再発防止策を講じる姿勢が求められます。
これらのビジネススキルが自然に身についている人は、フリーランスに向いているでしょう。
コミュニケーションスキルが高い
フリーランスエンジニアには、高度なコミュニケーション能力が求められます。
技術的な内容を非エンジニアにもわかりやすく説明する力、クライアントの真の要望を聞き出すヒアリング力、進捗報告や課題の共有を適切に行う力などが必要です。
特に、リモートワークが主体となる現在では、文字だけのコミュニケーションスキルが重要になっています。
メールやチャットで的確に情報を伝え、誤解を防ぐ表現力が求められるのです。
また、案件獲得時の営業活動では、自分の技術力や経験を魅力的にプレゼンテーションする能力も不可欠です。
内向的でコミュニケーションが苦手な人は、フリーランスとして苦労する可能性が高いといえるでしょう。

フリーランスに向いていない人の特徴
逆に、フリーランスに向いていない人の主な特徴は、以下の通りです。
- スキルが低い
- 安定した収入が欲しいと考えている
- 営業力がない
- 向上心がない
スキルが低い
技術力が低い状態でのフリーランス転向は、ほぼ確実に失敗につながります。
会社員であれば、先輩や同僚からサポートを受けられますが、フリーランスは一人ですべてを解決する必要があるからです。
最低限、以下のスキルレベルは求められるでしょう。
プログラミングスキル | 担当分野で5年以上の実務経験 |
問題解決力 | 一人で技術的な課題を解決できる |
学習能力 | 新しい技術を独学で習得できる |
品質管理 | コードレビューなしでも一定品質を保てる |
スキル不足の自覚がある人は、まず会社員として経験を積み、十分な実力をつけてから独立を検討すべきです。
「フリーランスになってから学べばいい」という考えは非常に危険といえるでしょう。
安定した収入が欲しいと考えている
フリーランスは収入面が不安定になるのが通常であり、安定収入を求める人には不向きです。
会社員であれば毎月決まった給与が保証されますが、フリーランスは案件がなければ収入がゼロになってしまいます。
月によって収入が大きく変動することは珍しくなく、年収ベースで見ても前年比で半減することもあり得ます。
住宅ローンや家族の生活費など、固定的な支出がある人にとって、この不安定さは大きなストレス要因となります。
安定した収入を重視する人は、会社員としてキャリアアップを目指す方が賢明でしょう。
営業力がない
フリーランスエンジニアにとって「営業力」は生命線です。
どんなに技術力があっても、案件を獲得できなければ収入に結びつきません。
営業が苦手な人の特徴として、以下が挙げられます。
- 自分の強みを言語化できない
- 相手のニーズを汲み取れない
- 価格交渉で強気に出られない
- 継続的な関係構築ができない
エンジニアの中には「技術で勝負したい、営業はやりたくない」と考える人も多いですが、フリーランスではこの考えは通用しません。
営業力に自信がない人は、エージェントサービスを活用するか、会社員として技術力を磨き続ける方が適しているでしょう。
向上心がない
IT業界は技術の進歩が非常に早く、数年前の知識があっという間に陳腐化してしまいます。
向上心がなく、現状に満足している人はフリーランスとして長期間活動することは困難です。
2030年にはIT人材が最大79万人規模で不足することが予測されている一方で、需要の高いスキルを持たないエンジニアは淘汰される可能性が高まっています。
フリーランエンジニアの世界は、常に学習し続け、市場価値を高める努力を怠らない人だけが生き残れる厳しい世界なのです。
向上心のない人は、新しい案件での要求スキルについていけず、徐々に仕事の機会を失っていきます。
「今の技術で十分」「これ以上学ぶ必要はない」と考えている人は、フリーランス転向を避けるべきでしょう。
悲惨な末路を迎えないためにフリーランスがやるべきこと8選
フリーランスエンジニアとして悲惨な末路を迎えないためにできること・やるべきことはたくさんあります。
この項目では、特に意識しておくべきポイントを8つ紹介します。
フリーランスに向いていないと感じたら早めに就職する
フリーランスとして活動を始めてみて「向いていない」と感じたら、早期の就職活動を検討しましょう。
プライドや見栄で無理を続けると、状況はさらに悪化してしまいます。
転職市場では、フリーランス経験も評価される場合が多く、2025年のエンジニア転職市場は完全に「売り手市場」となっています。
早めの判断であれば、キャリアへの悪影響も最小限に抑えられるでしょう。
再就職の際は、フリーランス期間で得た経験やスキルを整理し、ポジティブな転職理由として伝えることが重要です。
「組織の一員として大きなプロジェクトに関わりたい」
上記のような、前向きな理由を準備しておきましょう。
常にスキルアップを図ってライバルとの差別化を図る
ITフリーランス人口は、2024年に35万人を突破し、2028年には45万人へ拡大すると言われている中で、競争も激化しています。
生き残るためには、以下のような分野におけるスキルアップを意識する必要があります。
- クラウドネイティブ技術 : AWS、Azure、GCPの活用
- 生成AI技術 : ChatGPT API、機械学習の実装
- セキュリティ : サイバーセキュリティ対策の知識
- 業界特化スキル : 金融、医療、製造業などの専門知識
月に一定の学習時間を確保し、資格取得や勉強会参加を習慣化することで、自分の市場価値を継続的に向上させられます。
コミュニティに参加し孤独にならないようにする
フリーランスエンジニアの孤独感を解消するため、積極的にコミュニティに参加しましょう。
技術系の勉強会、フリーランス向けの交流会、オンラインコミュニティなど、様々な選択肢があります。
コミュニティへ参加する主なメリットとしては、以下のようなものがあります。
- 最新の技術情報や案件情報の共有
- 同じ境遇の仲間との悩み相談
- 新しい案件につながる人脈作り
- モチベーション維持とメンタルサポート
定期的な交流を通じて、孤独感の解消だけでなく、ビジネス機会の拡大にもつなげられるでしょう。
計画的に貯金をする
フリーランスエンジニアは、どうしても収入が不安定になりがちです。
どんなにスキルのある人でも、貯金が減り続ける期間というのができてしまう可能性があります。
そうした事態に備えて、普段から計画的に貯金をしておくようにしましょう。
「毎月●万円」といった形で定額を貯金しつつ、売り上げの大きい月は別途で貯金に回す、といった行動を取ることが重要です。
決して、「今月は稼げたから派手に使ってしまおう」などと考えないようにしてください。
もちろん、息抜き程度の贅沢はアリですが、気を緩め過ぎず、常に「いつ訪れるかわからない収入減」に備えておくべきです。
税務や事務が苦手であれば外注する
フリーランスには技術業務以外にも多くの事務作業が発生します。
確定申告、帳簿付け、請求書作成、契約書確認など、本業に集中したい人にとっては負担となりがちです。
これらの業務が苦手な場合は、専門家への外注を検討しましょう。
- 税理士 : 確定申告、税務相談(月額2~5万円程度)
- 行政書士 : 契約書チェック(1件1~3万円程度)
- 経理代行 : 帳簿付け、請求書作成(月額1~3万円程度)
外注費用はかかりますが、本業に集中できることで収入増加につながる可能性が高く、結果的にプラスになることが多いです。
案件を詰め込みすぎず適度に休日を取る
高収入を求めるあまり案件を詰め込みすぎると、体調不良や燃え尽き症候群になってしまうリスクが高まります。
フリーランスにとって健康は最大の資本であり、適度な休息は必要不可欠です。
理想的なのは週4~5日の稼働で、1日8時間程度の作業時間を維持することです。
年間100日以上の休日を確保し、年に2回以上の長期休暇を取ることで、心身のリフレッシュを図れます。
上記はあくまで理想であり、フリーランスエンジニアがそこまで休みを取るのは難しいかもしれませんが、出来るかぎり休息を取るように意識することは忘れてはいけません。
人脈作りを怠らない
フリーランスエンジニアにとって人脈は新規案件獲得の重要な源泉です。
クライアントからの紹介、同業者からの案件紹介、過去の同僚からの声がけなど、人脈経由で良い条件の案件が舞い込むことが多いのです。
効果的な人脈作りの方法としては、以下のような方法があります。
- 勉強会やセミナーへの積極的参加
- SNSでの技術情報発信
- 過去の同僚との定期的な連絡
- クライアントとの良好な関係維持
単発の案件で終わらせるのではなく、長期的な関係性を築くことを意識しましょう。
50代・60代と年齢を重ねた時のキャリアプランも立てておく
フリーランスエンジニアとして長期的に活動するには、年齢を重ねた時のキャリアプランが重要です。
技術の最前線で働き続けるのは体力的に厳しくなるため、早い段階から次のステップを考えておく必要があります。
50代以降のキャリアパターンとしては、コンサルタントへの転身、後進育成やメンタリング業務、技術顧問としての活動、自社サービスの開発・運営などが考えられます。
また、培った人脈を活かして案件紹介業や技術系の講師業に転向する人も多くいます。
重要なのは、30代・40代のうちから専門性を深め、業界での信頼と実績を積み上げることです。
技術力だけでなく、ビジネス理解力やマネジメント経験も身につけておくと、年齢を重ねてからも価値のある人材として活動し続けられるでしょう。
まとめ
フリーランスエンジニアの世界は、スキルと覚悟がある人には大きなチャンスをもたらす一方で、準備不足や甘い考えで参入すると悲惨な末路をたどる可能性があります。
フリーランス転向を検討している人は、自分が本当にフリーランスに向いているのか、十分なスキルと覚悟があるのかを冷静に判断することが重要です。
安易な独立は避け、しっかりと準備を整えてから挑戦することで、悲惨な末路を避けることができるでしょう。
プログラミングスクール
■Webエンジニアの育成に特化 ■自社開発企業への転職成功率がダントツ ■ハイスキルを求める人に最適 |
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■受講料完全無料 ■最短1か月で卒業 ■教室への通学も可能 |
実は僕、一時期、かなり大きく稼げた時期がありました。ぶっちゃけますと、「年間で3,000万円」稼いだ時期があったのです。しかし・・・そこで調子に乗った僕は、浮かれまくり、大半を浪費してしまいました。そして、その後訪れた冬の時代・・・。事業がコロナでこけ、案件も取れず、年収が100万円を割りました。もちろん、残ったわずかな貯金もすぐに底を尽きました。ちょうど貯金が尽きたあたりで少し盛り返したのでなんとかなりましたが、あの浪費がなければもっと余裕を持って凌げたはずです。あの浪費は、今でも後悔しています。