ネットワークエンジニアは、一部で「やめとけ」と言われることもある職種ですが、なぜそのように言われてしまうのかわからないという方も多いでしょう。
そこでこの記事では、「ネットワークエンジニアはやめとけ」と言われる理由や、過酷な体験談などについて紹介していきます。
ネガティブな面だけでなく、ネットワークエンジニアとして働くメリットや将来性についても解説していきますので、是非参考にしてください。
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ネットワークエンジニアはやめとけと言われる理由9選
「ネットワークエンジニアはやめとけ」と言われる主な理由は、以下の通りです。
- トラブルが発生したらいつでも呼び出される
- 業務内容によってはスキルアップできない
- 勤務時間が不規則で体を壊しやすい
- なかなか年収が上がらない
- 普段の業務では単純作業が多い
- 「ミスをすればネットワークが止まってしまう」というプレッシャーが強い
- 縁の下の力持ち的な役割なので評価されづらい
- 常にネットワーク関連の最新技術を学ぶ必要がある
- データセンター勤務になるとつらすぎる
それぞれ、詳しく解説していきます。
トラブルが発生したらいつでも呼び出される
ネットワークエンジニアが「やめとけ」と言われる最大の理由は、24時間365日の対応が求められることでしょう。
企業のネットワークシステムは常に稼働しており、トラブルが発生すれば時間帯を問わず対応が必要になります。
深夜や休日であっても、システム障害が起きれば即座に呼び出しを受ける可能性があるのです。
実際、機器の不具合やサイバー攻撃などでネットワークが停止すると、企業の業務に重大な影響を与えます。
小規模なトラブルなら数時間で解決できますが、大規模な障害の場合は復旧まで数日かかることもあり、トラブルが解決するまで帰宅できないことも珍しくありません。
このような不規則な勤務体制が、プライベートとの両立を困難にし、多くの人が「やめとけ」と感じる要因となっているのです。
業務内容によってはスキルアップできない
ネットワークエンジニアの仕事は「上流工程」と「下流工程」に分かれており、担当する業務によっては単調な作業が続くケースがあります。
特に運用・監視といった下流工程では、マニュアルに従った定型業務が中心となり、新しい技術を学ぶ機会が限られてしまうのです。
また、企業の専用ツールを使った監視業務では、汎用的なスキルが身につきにくいという問題もあります。
「〇〇の業務は△△さんしか分からない」といった属人化も起きやすく、キャリアアップを目指す人にとっては物足りなさを感じることも。
設計や構築といった上流工程に携わりたくても、なかなかステップアップできない状況に「やめとけばよかった」と後悔する人もいるようです。
勤務時間が不規則で体を壊しやすい
ネットワークの変更作業やメンテナンスは、ユーザーへの影響を最小限にするため、深夜や早朝に実施されることが一般的です。
機器の再起動が必要な作業では、業務時間中に実施すると通信が中断してしまうため、どうしても夜間作業が避けられません。
したがって、シフト制で夜勤が組み込まれている職場も多く、昼夜逆転の生活リズムになりがちです。
また、週によって勤務時間帯が変わることで、体内時計が狂いやすくなります。
不規則な勤務は睡眠の質を低下させ、慢性的な疲労感や体調不良につながることも。
長期的には健康への影響が懸念され、体力的にきついと感じる人が多いのも事実でしょう。
なかなか年収が上がらない
ネットワークエンジニアの年収は、担当する業務内容によって大きく差があります。
dodaの「平均年収ランキング」(2024年版)によると、ネットワークエンジニアの平均年収は447万円となっており、ITエンジニア全体の平均462万円と比べてやや低い水準です。
特に未経験から始めた場合、最初は運用・監視といった下流工程からスタートすることが多く、年収は350万円程度からのスタートとなります。
上流工程へステップアップしない限り、給与の大幅な上昇は期待できません。
単純な保守運用業務では付加価値を生み出しにくく、給与交渉の材料も乏しいのが現実なのです。
「高収入を期待していたのに」という失望から、やめとけと言われることもあります。
普段の業務では単純作業が多い
ネットワークの運用・保守業務は、障害発生時以外は基本的にルーティンワークになりがちです。
監視画面をチェックし、定期的なバックアップを取り、設定変更の手順書に従って作業を行う。このような単調な作業の繰り返しに、やりがいを見出せない人も少なくありません。
クリエイティブな仕事を期待していた人にとっては、毎日同じような作業の連続に飽きてしまうこともあるでしょう。
新しい刺激や変化を求めるタイプの人は、「思っていた仕事と違う」「つまらない」と感じ、モチベーションを維持するのが難しくなります。
「ミスをすればネットワークが止まってしまう」というプレッシャーが強い
ネットワークエンジニアの仕事は、企業の基幹インフラを支える重要な役割を担っています。
ちょっとした設定ミスが大規模な障害につながる可能性があり、常に緊張感を持って作業にあたる必要があります。
一つのミスで企業全体の業務が停止し、多大な損害を与えてしまうかもしれないというプレッシャーは相当なものです。
トラブル発生時には、障害対応とクライアントからの問い合わせの板挟みになることもあります。
「いつ復旧するのか」という焦りの中で作業を進めなければならず、精神的なストレスは計り知れません。
ミスが許されない環境で働き続けることは、心理的な負担が大きく、ストレスフリーな職場環境を求める人には向いていないと言えるでしょう。
縁の下の力持ち的な役割なので評価されづらい
ネットワークが正常に動いているときは誰も気にしないものの、トラブルが起きれば真っ先に責任を問われる、これがネットワークエンジニアの宿命です。
日々の保守・運用業務は目立たない裏方仕事であり、どんなに頑張っても評価されにくいという現実があります。
営業職のように数字で成果を示すことが難しく、「問題なく動いて当たり前」と思われがちなのです。
予防保守で大きなトラブルを未然に防いでも、それが評価につながることは稀です。
承認欲求が強い人や、自分の仕事を認めてもらいたいという気持ちが強い人にとっては、このような環境は物足りなく感じられるかもしれません。
常にネットワーク関連の最新技術を学ぶ必要がある
IT技術の進化は著しく、5GやIoT、AIといった新技術が次々と登場しています。
ネットワークエンジニアとして活躍し続けるためには、これらの最新技術を常に学び続ける必要があります。
クラウドサービスの普及により、AWS・Azureなどのクラウド技術の習得も必須となってきました。
業務時間外での勉強や資格取得が求められることも多く、プライベートの時間を削って学習しなければなりません。
技術の変化についていけなければ、市場価値が下がってしまうというプレッシャーもあります。
学習意欲が低い人や、仕事以外の時間は趣味に充てたいという人にとっては、この継続的な学習要求は大きな負担となるでしょう。
データセンター勤務になるとつらすぎる
データセンターでの勤務は、ネットワークエンジニアの中でも特に過酷と言われています。
24時間365日稼働する施設のため、深夜勤務は避けられません。
また、サーバールームは機器の冷却のため常に低温に保たれており、長時間の作業は体力的にきついものがあります。
騒音も激しく、集中力を維持するのが困難な環境です。
都市部から離れた場所にあることも多く、通勤時間も長くなりがちです。
人との接触も少なく、孤独を感じやすい職場環境と言えます。
このような劣悪な労働環境に耐えられず、「こんなはずじゃなかった」と後悔する人も少なくないのです。
【やめとけと言われる現場の実態】ネットワークエンジニアの体験談
この項目では、実際にネットワークエンジニアとして働いていた人たちの体験談をもとに、なぜ「やめとけ」と言われるのかを紐解いていきます。
派遣みたいな働き方だからつらい
20代前半の男性ネットワークエンジニアの体験談によると、中小企業では「人売りIT」と呼ばれる外部案件が主流で、他社に常駐して働くシステムが一般的だそうです。
これは実質的に派遣のような働き方で、所属会社とは別の企業で一人で常駐することになります。
「自社の人間なんて、たまの会社の集まりでしか会えず、同期すらいない私は最早どこの社員なのかわけが分からなくなります」
という切実な声も・・・。
常駐先は即戦力を期待しているため、経験が浅くても高度な業務を任されることも多く、精神的なプレッシャーは相当なものでしょう。
トラブル対応が面倒くさすぎる
ネットワークエンジニアの駆け出しでは運用・保守の仕事が多く、たびたび遭遇するトラブルが辛いという声が多く聞かれます。
トラブルは予期せぬタイミングで発生し、解決するまで帰れないことも日常茶飯事。
ある経験者は、「トラブルが発生したら終結するまで帰ることはできず、終業間近でも残業してトラブル対応にあたることになる」と語っています。
さらに、トラブル対応だけでなく、焦るクライアントへの説明や報告も同時に行わなければならず、技術的な問題解決と顧客対応の板挟みになることもあります。
「なぜトラブルが起きたのか」「いつ復旧するのか」という質問攻めに合いながら、冷静に対処しなければならない状況は、精神的にも肉体的にも大きな負担となります。
生活リズムがめちゃくちゃになって自律神経がおかしくなった
夜勤やシフト制勤務により、生活リズムが崩れて体調を崩したという体験談も多数あります。
「出勤の途中でもめまいが起き、心臓がドキドキしたかと思うと汗が出てきて気分が悪くなってしまう」
という深刻な症状を訴える人も。
ある体験者は、不規則な勤務により昼夜逆転の生活が続いた結果、自律神経失調症と診断されたそうです。
「仕事を頑張ろうと思えば思うほどつらくなっていく」「会社に行こうとするとめまいや腹痛が起こってしまい出社するのも辛くなっていった」という状況に陥り、最終的には退職を余儀なくされたケースもあります。
健康を害してまで続ける仕事なのか、真剣に考える必要があるでしょう。
ネットワークエンジニアに将来性はある?やめても構わない?
「ネットワークエンジニアはオワコン」という声もありますが、実際のところ将来性はどうなのでしょうか。
経済産業省の「DXレポート」によると、2025年には企業のデジタル化が進まない場合、国際競争力の低下や経済損失のリスクが発生すると警鐘を鳴らしています。
つまり、企業のDX推進は待ったなしの状況なのです。
結論から言えば、ネットワークエンジニアに将来性はあります。
IT化が世界的に進む中で、ネットワークを構築し、動かしていくネットワークエンジニアは必須の存在なのです。
ただし、求められるスキルは大きく変化しています。
クラウドサービスを利用する企業の割合は、2020年には68.7%に達しており、従来のオンプレミス環境だけでなく、クラウド環境でのネットワーク構築スキルが必須となってきました。
2025年現在、ネットワークエンジニアの求人倍率は1.8倍に上昇しており、IT業界の中でも特に高い水準を示しています。
5G・6Gの普及、IoTデバイスの爆発的増加、セキュリティ対策の重要性の高まりなど、ネットワークエンジニアの活躍の場は広がり続けています。
やめるかどうかは、新しい技術を学び続ける意欲があるかどうかで判断すべきでしょう。
ネットワークエンジニアとして働くメリット
ネットワークエンジニアのつらい・きつい部分をメインにお伝えしてきましたが、もちろん、ネットワークエンジニアとして働くメリットややりがいもたくさんあります。
この項目では、そういった面について紹介していきます。
スキル次第で高い年収にも期待が持てる
ネットワークエンジニアの年収は、スキルレベルによって大きく変わります。
未経験から3年未満では350万円〜450万円程度ですが、5年〜10年の経験を積めば600万円〜800万円も可能です。
特に、クラウドやセキュリティの専門知識を持つエンジニアは高待遇で迎えられる傾向にあります。
クラウド関連資格(AWS Certified Advanced Networking、Azure Network Engineer Associate)を取得すると、年収が平均20%以上上昇するケースも報告されています。
フリーランスとして独立すれば、さらに高収入を得ることも可能です。
スキルを磨き続ければ、努力に見合った報酬を得られる職種と言えるでしょう。
未経験からでも目指しやすい
ネットワークエンジニアは、IT業界の中でも比較的未経験から参入しやすい職種です。
プログラミングのような複雑なコーディングスキルは必須ではなく、ネットワークの基礎知識から段階的に学んでいくことができます。
CCNAなどの資格を取得すれば、実務経験がなくても採用される可能性は十分にあります。
多くの企業では、入社後の研修制度が充実しており、基礎から実践的なスキルまで体系的に学べる環境が整っています。
文系出身者でも活躍している人は多く、理系でなければできない仕事ではありません。
やる気と学習意欲さえあれば、誰でもチャレンジできる門戸の広さは大きなメリットと言えるでしょう。
クラウド案件ならリモートワークも可能
従来のネットワークエンジニアは、物理的な機器を扱うため現場での作業が必須でした。
しかし、クラウド化の進展により、リモートワークが可能な案件も増えてきています。
AWS・Azureなどのクラウド環境での設計・構築作業は、基本的に自宅からでも実施可能です。
コロナ禍を経て、多くの企業がリモートワークに対応するようになり、ネットワークエンジニアの働き方も柔軟になってきました。
子育てや介護などの事情がある人でも、在宅勤務を選択できる案件が増えているのは朗報でしょう。
ただし、トラブル対応時は現場に駆けつける必要があるケースもあるため、完全リモートとはいかない場合もあることは理解しておく必要があります。
ネットワークエンジニアに向いている人の特徴
ネットワークエンジニアに向いている人の主な特徴は、以下の通りです。
- ネットワーク関連の技術に強い興味がある
- 体力がある
- コミュニケーションスキルに自信がある
- ストレスに強い
ネットワーク関連の技術に強い興味がある
ネットワークエンジニアとして成功するためには、何よりもネットワーク技術への興味と情熱が不可欠です。
TCP/IPプロトコルの仕組みやルーティング、スイッチングなどの技術に魅力を感じ、新しい技術を学ぶことを苦にしない人は向いています。
「なぜネットワークがつながるのか」「どうすればより効率的な通信ができるのか」といった疑問を持ち、自ら調べて理解を深めようとする探究心も重要です。
技術書を読むのが好きで、休日でも新しい技術の勉強をすることが苦にならない人は、この仕事で大きく成長できるでしょう。
最新技術のトレンドを追いかけるのが楽しいと感じる人には天職かもしれません。
体力がある
不規則な勤務時間や夜間作業、長時間のトラブル対応など、ネットワークエンジニアの仕事は体力勝負の側面があります。
深夜まで作業が続いても集中力を維持でき、翌日も普通に出勤できるタフさが求められます。
データセンターでの作業では、重い機器を運んだり、狭いラック内での配線作業をしたりと、意外と肉体労働的な要素もあります。
また、トラブル対応で徹夜になることもあるため、若いうちから体力づくりをしておくことが大切です。
規則正しい生活は難しくても、体調管理ができる自己管理能力の高い人が向いているでしょう。
コミュニケーションスキルに自信がある
ネットワークエンジニアは一人で黙々と作業するイメージがありますが、実際はチームワークが重要な仕事です。
設計段階では顧客の要望を正確にヒアリングし、技術的な内容を分かりやすく説明する能力が求められます。
トラブル発生時には、関係各所への連絡や調整、状況説明など、高度なコミュニケーション能力が必要です。
技術者同士の連携も欠かせず、自分の考えを的確に伝え、相手の意見を理解する力も重要となります。
「技術さえあればいい」という考えでは通用しない職種なので、人と話すのが好きで、チームで協力して問題を解決することに喜びを感じる人に向いています。
ストレスに強い
トラブル対応時のプレッシャーや、クライアントからのクレーム、締切に追われる日々など、ネットワークエンジニアはストレスフルな環境で働くことが多い職種です。
そのため、ストレス耐性の高さは必須条件と言えるでしょう。
したがって、プレッシャーを感じても冷静に対処でき、ネガティブな状況でも前向きに考えられる人が向いています。
また、失敗を引きずらず、次に活かせる切り替えの早さも重要です。
ストレス解消法を持っており、仕事とプライベートのメリハリをつけられる人は、長くこの仕事を続けられるでしょう。
完璧主義すぎず、ある程度の割り切りができることも大切です。
ネットワークエンジニアに向いていない人の特徴
以下のようなタイプの人は、ネットワークエンジニアには向いていないので、積極的に目指さない方がよいかもしれません。
- 細かい作業や単調な作業が苦手
- 物事を論理的に考えられない
- 夜に弱い
細かい作業や単調な作業が苦手
ネットワークの設定作業は、IPアドレスの管理やコンフィグファイルの編集など、細かい作業の連続です。
一文字でも間違えれば動作しないため、慎重さと正確性が求められます。
また、監視業務では同じような画面を長時間見続ける必要があり、集中力の維持が欠かせません。
大雑把な性格で、細部にこだわるのが苦手な人には向いていないでしょう。
ルーティンワークに飽きやすく、常に新しい刺激を求める人も、日々の運用業務に耐えられない可能性があります。
コツコツと地道な作業を積み重ねることに意義を見出せない人は、別の職種を検討した方が良いかもしれません。
物事を論理的に考えられない
ネットワークトラブルの原因究明には、論理的思考力が不可欠です。
「なぜこの現象が起きているのか」「どこに問題があるのか」を順序立てて考え、仮説を立てて検証していく必要があります。
したがって、感覚的・感情的に物事を判断する傾向がある人には難しい仕事でしょう。
また、ネットワーク設計では、要件を整理し、最適な構成を論理的に組み立てる能力が求められます。
「なんとなく」では通用しない世界なので、原因と結果の関係を明確に把握し、筋道立てて説明できる力が必要なのです。
論理的思考が苦手で、システマティックな考え方ができない人は、この仕事で苦労することになるでしょう。
夜に弱い
ネットワークエンジニアの仕事では、夜間作業や夜勤シフトが避けられません。
どんなに体調管理に気をつけていても、深夜に起きて作業することが苦手な「朝型人間」には厳しい職種です。
夜型の生活リズムに適応できず、夜間の集中力が極端に低下する人は、ミスを犯すリスクも高くなります。
また、不規則な生活で体調を崩しやすい体質の人も要注意。
「夜は絶対に寝たい」「規則正しい生活を送りたい」という強い希望がある人は、この仕事を選ばない方が賢明でしょう。
健康を維持できなければ、長期的なキャリア形成は困難です。
どうしてもネットワークエンジニアをやめたい時の対策法
今現在ネットワークエンジニアとして働いている人で、どうしても辞めたい、と思った時は、以下の方法を検討してみてください。
上流工程のスキルを身に付けてキャリアアップする
運用・監視の仕事に物足りなさを感じているなら、設計・構築といった上流工程を目指すのが王道です。
まずは、現在の職場で上流工程に関われる機会を探してみましょう。
小規模なプロジェクトでも良いので、設計書の作成や構築作業に参加させてもらうことから始めます。
必要なスキルを身につけるため、休日や業務後の時間を使って勉強することも大切です。
CCNPやCCIEなどの上位資格を取得すれば、スキルの証明になります。
また、クラウド関連の資格も併せて取得すれば、市場価値は大幅に向上します。
社内でのキャリアアップが難しい場合は、転職も視野に入れて準備を進めましょう。
実力をつければ、より良い条件で働ける企業が必ず見つかります。
プログラミングスキルを身に付けてネットワークエンジニアとしての付加価値を上げる
ネットワークに詳しいエンジニアとして付加価値を上げるのも、一つの手です。
インフラの知識を持ったプログラマーは希少価値が高く、DevOpsエンジニアやSREとして活躍できる可能性があります。
PythonやGoなどの言語を学び、ネットワークの自動化やクラウドインフラの構築をコードで行えるようになれば、キャリアの幅は大きく広がります。
最初は独学でも構いませんが、オンラインスクールやプログラミングブートキャンプを活用するのも効果的です。
例えば、ネットワーク関連に強いCODE CAMP(コードキャンプ)のようなプログラミングスクールを利用すると、スキルを高めることができるでしょう。
まとめ
ネットワークエンジニアは確かに大変な仕事です。
不規則な勤務時間、プレッシャーの大きさ、継続的な学習の必要性など、「やめとけ」と言われる理由も理解できます。
しかし、DXの推進やクラウド化の進展により、ネットワークエンジニアの需要は今後も高い状態が続くことは間違いありません。
大切なのは、自分がどのようなキャリアを歩みたいかを明確にすることです。
新しい技術を学び続ける意欲があり、ストレス耐性も高い人にとっては、将来性のある魅力的な職種と言えるでしょう。