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未経験からエンジニアに転職して後悔する人の特徴やパターンを紹介

未経験からエンジニアに転職して後悔する人の特徴やパターンを紹介 エンジニア就職・転職

「IT業界における慢性的な人材不足」や「ITエンジニアという職種の将来性の高さ」を背景に、未経験からエンジニアへの転職を目指す人は年々増加しています。

エンジニアに対する、高い専門性や将来性、柔軟な働き方といった魅力的なイメージが、多くの人を惹きつけているのでしょう。

しかし、その一方で「エンジニアに転職したけれど後悔している」という声があるのも事実です。
華やかなイメージだけで飛び込むと、厳しい現実に直面し、「こんなはずではなかった」と感じてしまうケースは少なくありません。

そこでこの記事では、未経験からエンジニアに転職して後悔する典型的なパターンや、そうした状況に陥りやすい人の特徴を詳しく解説します。
さらに、エンジニア転職で後悔しないために何をすべきか、という具体的な対策についても紹介しますので、是非参考にしてください。

【本記事の信頼性】

  • 執筆者は元エンジニア
  • 大手プログラミングスクールのWebディレクター兼ライターを経験
  • 自らも地元密着型のプログラミングスクールを運営

未経験からエンジニアに転職して後悔するのはよくあること?

未経験からエンジニアに転職して後悔するのはよくあること?

もちろん、未経験からエンジニアへ転職した人すべてが後悔しているわけではありません。
転職によって新しいキャリアを築き、やりがいを感じながら活躍している人の方が多いでしょう。

しかし、「転職して後悔した」と感じる人が一定数いることも確かであり、それは「珍しくはないこと」でもあります。

後悔が生まれる最大の原因は、転職前に抱いていた「期待」と、入社後の「現実」との間に大きなギャップが生じるからです。

エンジニアという職種は、需要が高い一方で、向き不向きが比較的はっきりしていて、継続的な自己研鑽が求められる厳しい世界でもあります。
華やかな側面だけを見て転職活動を行うと、入社後にその厳しさに直面し、理想と現実の差に苦しむことになるかもしれません。

後悔を避けるためには、エンジニアという仕事の光と影の両面を、転職前に正しく理解しておくことが不可欠です。

未経験からエンジニアに転職して後悔するパターン

未経験からエンジニアに転職して後悔するパターン

未経験からのエンジニア転職後に「失敗した」と感じるケースには、いくつかの共通したパターンが存在します。

ここでは、未経験者が陥りやすい典型的な後悔のパターンを5つ紹介します。

企業研究が足りずに企業文化へのミスマッチがあった

「エンジニア」と一口に言っても、所属する企業によってその働き方や文化は全く異なります。

  • 年功序列か実力主義か
  • 個人主義かチーム主義か
  • ワークライフバランスを重視するか
  • 「上の人間」の言うことが絶対か、現場の声を重視するか

このように、多くの違いが存在します。

また、実際の業務においても、少人数でスピード感を重視するスタートアップ企業もあれば、大規模なシステムを扱う伝統的なSIer(エスアイヤー)もあります。

開発プロセスも、アジャイル型で柔軟に進める現場もあれば、ウォーターフォール型で厳格に仕様を守る現場もあるのです。

こうした企業ごとの文化や開発体制を事前に調査せず、「エンジニアになれればどこでもいい」という考えで転職してしまうと、深刻なミスマッチを引き起こし、本来の実力を発揮できずに苦しんでしまうでしょう。

思っていたよりも年収が低い

エンジニアは「年収が高い」というイメージが先行しがちですが、それはあくまで十分なスキルと経験を持つ中堅以上のエンジニアの話です。

未経験から転職した場合、最初の数年間は「見習い期間」であり、年収は前職より下がるケースも珍しくありません。

具体的には、未経験エンジニアの場合、2~3年ほどは年収400万円前後で推移することが多いです。

もちろん、個人の才覚や努力、勤める企業によってすぐに年収が上がることもありますが、「エンジニアなのだから無条件で高い年収をもらえる」という考えを持つことは間違っています。

研修制度が整っておらず思うように成長できない

「未経験者歓迎」という求人の言葉を、「手厚い研修制度がある」とイコールで捉えてしまうと危険です。

企業によっては、入社後の研修は最低限で、あとはOJTという名目で、いきなり実務に投入されるケースも少なくありません。
特にリソースの限られる中小企業やスタートアップでは、体系的な教育体制が整っていないことがほとんどです。

手厚いサポートを期待していた人にとっては、「何も教えてもらえない」「放置されている」と感じ、スキルが身につかない焦りから後悔に繋がってしまうでしょう。

一緒に働く周囲のエンジニアたちのレベルが高すぎてついていけない

非常に高い技術力を持つエンジニアが集まる企業に入社した場合も、後悔の原因となることがあります。

周囲の会話で飛び交う専門用語が理解できなかったり、コードレビューで厳しい指摘を受けたりすることが続くと、自分の力不足を痛感し、強いプレッシャーを感じてしまうかもしれません。

高いレベルに身を置くことで、短期間で成長できる可能性が高まりますが、基礎が固まっていない未経験者にとっては、自信を喪失し、「自分はこの職場にふさわしくない」という劣等感に苦しむ原因にもなり得ます。

予想していたより残業が多かった

IT業界には、柔軟な働き方ができるというイメージがあるかもしれません。
しかし、すべてのエンジニアが定時で帰宅し、ワークライフバランスを保てているわけではないのです。

プロジェクトの納期前や、システム障害の発生時には、連日の残業や休日出勤が求められることもあります。

特に客先常駐(SES)がメインの企業や、大規模なシステム開発を手掛けるSIerなどでは、労働時間が長くなる傾向が見られます。

残業が全くないクリーンな職場をイメージしていた場合、現実の忙しさに耐えきれず、後悔することになるでしょう。

未経験からエンジニアに転職して後悔しやすい人の特徴

未経験からエンジニアに転職して後悔しやすい人の特徴

後悔するパターンには、転職者本人の心構えや適性が関係していることも多いです。

ここでは、未経験からエンジニアへ転職した際に後悔しやすい人の特徴について解説していきます。

エンジニア転職成功がゴールになっている

プログラミングスクールでの学習や転職活動を乗り越え、「エンジニアとして内定を獲得すること」を最終ゴールとして設定している人は危険です。

エンジニアのキャリアにおいて、転職はゴールではなく、スタートラインに立ったに過ぎません。

IT業界の技術は日進月歩であり、エンジニアは常に新しい知識を学び続ける宿命を負っています。
入社後に学習を止めてしまうと、あっという間に技術の進化についていけなくなり、仕事が苦痛になってしまう可能性が高いのです。

転職後も継続的に勉強する覚悟がない人は、後悔しやすいと言えるでしょう。

エンジニアという職種に幻想を抱きすぎている

「エンジニア = 最先端の技術でクリエイティブなサービスを作る華やかな仕事」

このような幻想を抱きすぎていると、現実とのギャップに苦しむことになります。

上記のイメージも間違いではありませんが、華やかなだけでなく、地道な作業の積み重ねが求められる場面も多いです。

例えば、「既存システムの保守・運用」「終わりの見えないテスト作業」「膨大なドキュメント(仕様書)の作成」「地味なバグの修正」など、華やかさとは程遠い業務もこなす必要があります。

こうした泥臭い作業も仕事の一部であると理解していないと、理想との差に失望してしまうかもしれません。

自己解決力が低く質問ばかりする

プログラミングを学習している段階はもちろん、プロとして開発業務を行うようになっても、エラーは日常的に発生します。

そしてエンジニアたるもの、エラー時にすぐ誰かに質問するのではなく、エラーメッセージを読み解き、インターネットで情報を検索し、自力で問題を解決しようと試みる「自走力」が不可欠です。

スクールの手厚いサポートに慣れ、エラーが出たらすぐにメンターに質問する癖がついてしまっている人は注意が必要でしょう。

現場では、先輩エンジニアも自身の業務を抱えています。
自分で調べる努力をせずに安易に質問ばかりしていると、「自分で考える力がない」と評価され、成長の機会を失ってしまいます。

プログラミング自体が好きではない

高い年収や柔軟な働き方といった「待遇面」だけに惹かれてエンジニアを目指す場合、後悔する可能性が非常に高くなります。

プログラミングは、論理的な思考を長時間要求される知的労働です。

デバッグ(バグの修正)のために何時間も画面とにらめっこしたり、複雑なロジックを考え続けたりすることに、強い苦痛を感じるようであれば、エンジニアという職業は向いていないかもしれません。

「好き」とまでは言えなくとも、少なくとも論理パズルを解くような知的好奇心や、モノづくりへの興味がなければ、長く続けるのは難しいでしょう。

エンジニアにコミュニケーションは必要ないと思っていた

「エンジニアは、パソコンに向かって一人で黙々と作業する仕事」というイメージは、大きな誤解です。

現代のシステム開発は、基本的にチームで行われます。
プロジェクトマネージャーやデザイナー、他のエンジニアと密に連携を取らなければ、良いプロダクトは作れません。

仕様について議論したり、自分のコードの意図を説明したり、進捗を正確に報告したりと、高いコミュニケーション能力が求められるのです。

人との関わりを避けるためにエンジニアを選んだとしたら、その現実に直面して後悔することになるでしょう。

実際にあったエンジニア転職の失敗事例

実際にあったエンジニア転職の失敗事例

後悔するパターンや特徴を踏まえ、実際に起こりがちな転職の失敗事例を3つご紹介します。

スキルのミスマッチがある企業に転職してしまった

「スクールでRuby on Railsを学んだので、Web系開発ができると期待して入社しました。しかし、配属されたのはCOBOLで書かれた金融システムの保守チームで・・・。
毎日、見たこともない黒い画面と向き合っています」

これは、事前の企業研究不足による典型的なスキルのミスマッチです。

「未経験歓迎」という言葉だけを信じ、その企業が主軸としている事業や、実際に使用している技術スタックを確認しなかった場合に起こりがちです。

Web開発部門が存在していても、未経験者が最初に配属されるのは、研修体制が整っている(あるいは人手が足りていない)レガシーシステムの保守部門である可能性も十分にあります。

自分が学びたい技術と、その企業が求めている技術が合致しているかの確認は不可欠です。

技術に対して意識の高い人が多く馴染めなかった

「成長できる環境を求め、技術ブログなどで有名な企業に転職しました。
入社してみると、周囲は業務時間外も勉強会に参加したり個人開発をしたりするのが当然という雰囲気で・・・。
技術の話題に全くついていけず、劣等感で辛くなってしまいました」

成長環境を求めること自体は素晴らしいですが、自分が望む成長のペースや熱量と、企業の文化が合致していないと、このような後悔に繋がります。

技術志向が非常に高い環境は、人によっては大きなプレッシャーとなり得ます。

企業研究の段階で、技術ブログや登壇資料から「どのようなレベルのエンジニアが、どのような熱量で働いているのか」を肌で感じ取り、自分の志向と合っているかを冷静に見極める必要があったでしょう。

エンジニアならばフルリモート可能だと思ったが適度な出社を求められた

「エンジニアになれば、場所を選ばずフルリモートで働けると思っていました。
しかし入社後、『未経験者は教育のために週3回は出社してください』と言われ、話が違うと感じています。
通勤時間をなくしたいというのも、エンジニアへ転職した理由の一つだったので、こんなはずではなかったと後悔しています」

「エンジニアならばどこでも働けるから必ずフルリモートになる」という考えは正しくありません。
特に未経験者の場合、教育やカルチャーフィットのために、一定の出社を求められることも多いです。

もちろん、未経験であろうと、リモートメインでの働き方になる企業もあるので、そのあたりについては面接時にしっかり確認しておくべきでしょう。

未経験からのエンジニア転職で後悔しないためのコツ

未経験からのエンジニア転職で後悔しないためのコツ

では、未経験からエンジニアに転職して後悔しないためには、どのような点に注意すればよいのでしょうか。

ここでは、後悔を避けるための4つの重要なコツを解説します。

転職候補先の企業に対する研究を怠らない

これが、最も重要な対策です。
後悔の多くは、事前のリサーチ不足による「こんなはずではなかった」というミスマッチから生まれます。

給与や待遇といった条件面だけでなく、以下の点を徹底的に調べましょう。

事業内容 どんな事業で利益を上げている会社なのか。
技術スタック どのような言語やフレームワークを使っているのか。
開発文化 チームの雰囲気、コードレビューの有無、アジャイル開発かウォーターフォール開発か。
研修制度 入社後の教育体制は具体的にどうなっているのか。
評価制度 どのようなエンジニアが評価され、活躍しているのか。

企業の技術ブログ、SNSでの社員の発信、転職口コミサイトなどを活用し、多角的に情報を集めることが大事です。

転職後もスキルを高める勉強を続ける覚悟を持つ

前述の通り、エンジニアとして内定をもらうことはゴールではありません。
むしろ、そこからが本当のスタートです。

IT業界は技術の陳腐化が激しく、数年前に主流だった技術が今では使われなくなることも日常茶飯事です。

転職後も、業務と並行して常に新しい知識をインプットし、スキルを磨き続けるという「覚悟」を持ってください。

継続的な学習こそが、エンジニアとして生き残り、将来的に年収を上げていくための最良の方法です。

面接の際に逆質問をして自分の認識と違っていないか確認する

面接の最後にある「逆質問」の時間は、企業が応募者を評価する場であると同時に、応募者が企業を見極めるための絶好の機会です。

  • 研修制度の具体的な内容
  • 入社後に期待する役割
  • チームの開発プロセスの詳細

こういった懸念や、求人票だけではわからなかった点を率直に質問しましょう。

面接の場で認識のズレを解消しておくことが、入社後のミスマッチを防ぐ上で極めて重要です。

転職エージェントを活用する

未経験からの転職活動は、孤独で不安が伴うものです。

そこで有効なのが、IT・エンジニア分野に特化した転職エージェントを活用することです。
転職エージェントを利用するメリットは、主に以下の通りです。

  • 一般には公開されていない求人情報を紹介してもらえる
  • 企業の内部事情(職場の雰囲気や研修体制の実態など)を教えてもらえる
  • プロの視点からサポートを受けられる

特に、ユニゾンキャリアのような「未経験からのエンジニア転職」に力を入れている転職エージェントもありますので、そういったエージェントを利用するのがおすすめです。

こういった転職エージェントを活用することで、ミスマッチの少ないエンジニア転職を実現できる可能性が高まります。

まとめ

未経験からのエンジニア転職は、大きな可能性を秘めている一方で、「こんなはずではなかった」という後悔に繋がりやすい落とし穴も数多く存在します。

この記事を参考に、転職成功後に後悔しないよう、万全の準備と心構えを整えておくようにしてください。

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