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CSSでできること総まとめ!初心者向けに基本から応用まで徹底解説

CSSでできること総まとめ!初心者向けに基本から応用まで徹底解説 プログラミング言語

Webサイト制作を学び始めると、必ず出会うのが「CSS」です。
HTMLだけで作られたページは、まるで骨格標本のように無機質ですが、CSSという魔法をかけることで、美しく機能的なデザインへと生まれ変わります。

そこでこの記事では、「CSSで一体何ができるの?」という初心者の方の疑問に答えるため、その基本から、トレンドを反映した応用テクニックまで幅広く解説しますので、是非参考にしてください。

【本記事の信頼性】

  • 執筆者は元エンジニア
  • 大手プログラミングスクールのWebディレクター兼ライターを経験
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CSSとは何か

CSSとは何か

まずは、CSSがどのようなもので、Webサイト制作においてどんな役割を担うのかを基礎から解説します。

さらに、HTMLとの関係性を理解することで、CSSの重要性がより明確になるでしょう。

CSSとは

CSSとは「Cascading Style Sheets(カスケーディング・スタイル・シート)」の略称で、Webページの見た目を定義するための言語です。

HTMLが文章の構造や骨組みを作るのに対し、CSSはその骨組みに対して「文字を何色にするか」「どこに配置するか」といった装飾やレイアウトを指定する役割を担います。

もしWebサイトが家だとしたら、HTMLは柱や壁、部屋の間取りといった構造そのものです。
そしてCSSは、壁紙の色を決めたり、家具を配置したり、照明をデザインしたりするインテリアコーディネートに相当します。

CSSがあるからこそ、私たちは普段目にするような美しく、使いやすいWebサイトを閲覧できるのです。

CSSはどのように記述するのか

CSSは、とてもシンプルなルールで記述されます。

「どの要素に(セレクタ)」「何を(プロパティ)」「どうする(値)」という3つの要素を組み合わせて指定していくのが基本です。

実際の記述方法は以下のようになります。

p {
  color: blue;
  font-size: 16px;
}

この例では、「pタグ(セレクタ)の、文字色(プロパティ)を青(値)に、文字サイズ(プロパティ)を16ピクセル(値)にする」という命令を記述しています。

このように、装飾したいHTML要素をセレクタで指定し、{}の中にプロパティと値を書くのが基本的なルールです。

この書き方を覚えることから、CSSの学習は始まります。

HTMLとの関係

前述の通り、HTMLとCSSはWebサイト制作において切っても切れない関係にあります。
HTMLは文書の構造を定義し、CSSが見た目を担当するという明確な役割分担が存在するのです。

なぜ、わざわざファイルを分けて管理するのでしょうか。

それは、構造とデザインを分離することで、Webサイト全体の管理が非常に効率的になるからです。

例えば、サイト全体の文字色を変更したい場合、CSSファイルのたった1行を修正するだけで、すべてのページにその変更を反映させられます。

もしHTMLに直接デザインを書き込んでいたら、すべてのHTMLファイルを一つずつ修正しなければなりません。

この分離の思想は、効率的な開発やメンテナンス性の向上に不可欠なものとなっています。

CSSでできること一覧

CSSでできること一覧

ここでは、CSSが持つ多彩な機能の中から、特に重要で基本的なものを一覧でご紹介します。

これらの機能を組み合わせることで、あらゆるデザインが実現可能です。

文字の装飾

Webサイトの印象を大きく左右するのが「文字の装飾」です。
CSSを使えば、テキストの色やサイズ、フォントの種類を自由に変更できます。

利用できる主なプロパティは以下の通りです。

プロパティ 説明
color 文字の色を指定します。
font-size 文字の大きさを指定します。
font-family フォントの種類を指定します。
font-weight 文字の太さを指定します。
line-height 行の高さを指定し、行間を調整します。
text-align テキストの水平方向の揃え位置(左、中央、右)を指定します。

これらのプロパティを適切に設定することで、情報の重要度を視覚的に伝えたり、サイト全体のブランドイメージを統一したりすることが可能になるでしょう。

枠線の太さや色の調整

画像や特定のセクションを囲む枠線のスタイルも、CSSで自由に設定できます。
枠線は、コンテンツの区切りを明確にしたり、デザインのアクセントとして利用されたりします。

borderプロパティを使い、「線の太さ」「線の種類(実線、点線など)」「線の色」をまとめて指定するのが一般的です。

例えば、「border: 2px solid #ccc;」と記述すると、「2ピクセルの太さで、実線の、灰色の枠線」を引くことができます。

線の種類を変えるだけでもデザインの印象は大きく変わるため、様々なスタイルを試してみることをお勧めします。

レイアウトの調整

CSSの最も強力な機能の一つが、ページのレイアウトを自在に構築できる点です。
かつてはレイアウトの実装に複雑なテクニックが必要でしたが、現在では「Flexbox」や「Grid」といったレイアウト手法が標準となっています。

Flexboxは要素を横一列や縦一列に並べ、その間隔を柔軟に調整することを得意とします。
ナビゲーションメニューやカード型コンテンツの整列に最適です。

一方、Gridはページを格子状のグリッドに分割し、行と列を指定して要素を配置する二次元のレイアウト手法です。
雑誌のような複雑で非対称なレイアウトも、直感的に実装することを可能にしました。

これらの技術の登場により、Webデザイナーが思い描くあらゆるレイアウトを、より少ないコードで実現できるようになっています。

背景のカスタマイズ

Webページや特定の要素の背景も、CSSで簡単にカスタマイズできます。
単色で塗りつぶすだけでなく、画像を指定することも可能です。

background-colorプロパティで背景色を、background-imageプロパティで背景画像を指定します。

画像を指定した場合は、その画像の繰り返し方法(background-repeat)や表示位置(background-position)、サイズ(background-size)なども細かくコントロールできます。

背景はページの大部分を占めるため、ここの設定がサイト全体の雰囲気を決定づける重要な要素となるでしょう。

レスポンシブデザインの実装

レスポンシブデザインとは、PC、タブレット、スマートフォンなど、異なる画面サイズのデバイスでWebサイトを閲覧した際に、それぞれの画面幅に応じて最適なレイアウトを自動で表示する仕組みのことです。

現在、Webサイトへのアクセスの大半はモバイルデバイスからであり、レスポンシブデザインへの対応は必須技術といえます。
StatCounterの調査によると、世界のモバイルからのインターネット利用率は60%を超えています。

CSSでは、「メディアクエリ(@media)」という機能を使ってレスポンシブデザインを実現します。

「画面幅が768px以下の場合」といった条件を定義し、その条件に合致した時だけ適用されるスタイルを記述することで、デバイスに応じたデザインの切り替えが可能です。

アニメーションの追加

CSSは静的なデザインだけでなく、ページに動きを加えてユーザー体験を豊かにすることもできます。

簡単なアニメーションであればtransitionプロパティが便利です。
例えば、ボタンにマウスカーソルを合わせたときに、背景色が0.3秒かけて滑らかに変化する、といった効果を簡単に実装できます。

より複雑な動きを実現したい場合は@keyframesを利用しましょう。
アニメーションの開始から終了までの各時点でのスタイルを細かく定義することで、ローディング画面のアイコンを回転させ続けたり、キャラクターを動かしたりといった、多彩な表現が可能になります。

かつてはJavaScriptの役割だった多くのアニメーションが、今ではCSSだけで実装できるのです。

余白のコントロール

デザインにおいて「余白」は非常に重要な要素です。
要素と要素の間に適切な余白を設定することで、コンテンツが整理され、ユーザーは情報を理解しやすくなります。

CSSでは、要素の外側の余白をmargin、内側の余白をpaddingという2種類のプロパティでコントロールします。

marginは要素間の距離を確保するために使い、paddingは要素の内部に余白を作ることで、例えばテキストが枠線に近すぎて窮屈に見えるのを防ぐために利用されます。

この2つを適切に使い分けることが、見やすいレイアウトを作成する上での鍵となるでしょう。

枠線と影の追加

要素に枠線(border)を追加するだけでなく、角を丸く(border-radius)したり、影(box-shadow)をつけたりすることで、デザインに深みと立体感を与えることができます。

特にbox-shadowは、UIデザインにおいて重要な役割を果たします。
ボタンに薄い影をつけることで、それがクリック可能な要素であることをユーザーに直感的に伝え、操作性を向上させる効果があるからです。

影の色やぼかし具合、広がり方を細かく調整することで、現実世界のようなリアルな質感から、フラットデザインに馴染むモダンな表現まで、幅広く対応できます。

簡単な図形の描画

CSSを使えば、画像ファイルを用意しなくても、円や三角形、台形といった簡単な図形を描画できます。

例えば、正方形の要素に対してborder-radius: 50%;を指定すると、完全な円を描くことが可能です。
また、枠線の太さや色を工夫することで、三角形なども作成できます。

アイコンのような小さな要素であれば、画像ファイルを読み込むよりもCSSで描画した方が、ページの表示速度の観点から有利になる場合があります。

創造力を働かせれば、CSSだけで様々なアートを描くことも夢ではありません。

表示・非表示の設定

特定の要素をページ上に表示させたり、非表示にしたりするコントロールもCSSの役割です。
主にdisplayプロパティとvisibilityプロパティが使われます。

display: none;を指定すると、要素はページ上から完全に取り除かれ、その要素があったスペースもなくなります。

一方、visibility: hidden;を指定した場合、要素は透明になって見えなくなりますが、レイアウト上のスペースは確保されたままです。

この違いを理解し、メニューの開閉やタブの切り替えなど、実現したい挙動に応じて適切に使い分ける必要があります。

CSSでできないこともある

CSSでできないこともある

CSSはWebサイトの見た目を操る強力な言語ですが、万能ではありません。
CSSには、できないことも当然存在します。

例えば、フォームから送信されたデータを処理したり、データベースと連携したりといった、サーバーサイドの処理はCSSの担当範囲外です。
また、ユーザーのアクションに応じてページの内容を動的に書き換えたり、複雑な計算を行ったりすることも基本的にはできません。

上記のような動的な機能は、主にJavaScriptや、PHP、Pythonといったサーバーサイド言語が担う領域です。

CSSはあくまで「静的な文書の見た目を定義する」のが本分であり、動的な処理やロジックは他の言語と連携して実現することを理解しておきましょう。

CSSを応用したデザインテクニックの例

CSSを応用したデザインテクニックの例

CSSの基本プロパティを組み合わせることで、より高度でモダンなデザインテクニックを実装できます。

ここでは、現在のトレンドも踏まえたテクニックの例を紹介します。

ホバーエフェクト

ホバーエフェクトは、ユーザーがマウスカーソルを特定の要素の上に乗せた際に、視覚的なフィードバックを返すデザインテクニックです。

最も一般的なのは、transitionプロパティを応用したものでしょう。

例えば、ボタンにカーソルを合わせると背景色が滑らかに変わったり、要素が少しだけ拡大したりする効果が挙げられます。

この一手間を加えるだけで、サイトのインタラクティブ性が向上し、ユーザーは「ここがクリックできる場所だ」と直感的に理解できます。

さりげないエフェクトが、Webサイトの使いやすさを大きく向上させるのです。

グラデーション背景

単色の背景に比べて、より豊かで深みのある表現を可能にするのがグラデーション背景です。
CSSのlinear-gradient()radial-gradient()関数を使うことで、複数の色を滑らかに変化させられます。

色の方向や開始位置、色の数などを自由に指定できるため、デザインの可能性は無限大です。

例えば、空のような爽やかな青のグラデーションや、夕焼けを思わせる暖色系のグラデーションを背景に敷くだけで、サイトの印象は劇的に変わります。

ブランドイメージに合わせて色を組み合わせることで、独創的な世界観を演出することもできるでしょう。

ボックスシャドウ

ボックスシャドウ(box-shadow)は、要素に影をつけるプロパティですが、その応用範囲は非常に広いです。

単一の影だけでなく、カンマで区切って複数の影を重ねることで、よりリアルで複雑な陰影を表現できます。

このテクニックは、要素が背景から浮き上がっているように見せる「マテリアルデザイン」や、凹凸を表現する「ノイモーフィズム」といったデザイントレンドの根幹を成しています。

影の付け方を工夫するだけで、フラットなデザインに奥行きと操作感を与えることができる、奥の深いテクニックです。

カスタムスクロールバー

Webサイトの細部にまでブランドの世界観を反映させたい場合、ブラウザ標準のスクロールバーをカスタマイズするテクニックが有効です。

主に::-webkit-scrollbarなどの疑似要素セレクタを用いて、スクロールバーの幅や色、つまみ(サム)部分のデザインを変更できます。

Webサイト全体のデザインテイストとスクロールバーの色や形を合わせることで、より統一感のある洗練されたユーザー体験を提供することが可能です。

ただし、ユーザーの操作性を損なわないように、過度な装飾は避けるべきでしょう。

グリッドレイアウト

CSS Grid Layoutは、Webページを格子状のグリッドに分割し、要素を配置していくレイアウト手法です。
これを利用することで、従来の方法では実装が難しかった、非対称でモダンなレイアウトを簡単に構築できます。

例えば、サイズの異なる複数の写真をタイル状に、しかし隙間なく敷めるといったフォトギャラリーがその代表例です。

各要素がどのグリッドラインからどのラインまでを占めるかを指定するだけで、カラム落ちなどを気にすることなく、デザイナーの意図を忠実に再現したレイアウトが組めるでしょう。

ガラスモーフィズム

ガラスモーフィズムは、現在も人気のあるUIデザインのトレンドの一つです。
背景が透けて見える「すりガラス」のような質感を表現するテクニックで、UIに軽やかさと奥行きを与えます。

このデザインは、backdrop-filter: blur();というプロパティを主に利用して実装します。
要素の背景そのものではなく、その要素を通して見える背面にあるコンテンツをぼかす、という効果を持っています。

背景に鮮やかなグラデーションや写真を配置すると、より効果的にその質感を際立たせることができます。

CSSのスキルを活かせる職種

CSSのスキルを活かせる職種

CSSのスキルは、Web業界の様々な職種で求められる重要な能力です。

ここでは、CSSの知識を直接的、あるいは間接的に活かせる代表的な職種を紹介します。

職種名 CSSとの関わり
Webデザイナー デザインカンプの作成に加え、CSSを用いて自らコーディングまで担当することが多い。
フロントエンドエンジニア HTML, JavaScriptと並ぶ3大必須スキルの一つ。CSSを用いてUIを構築する専門家。
Webディレクター CSSの知識があることで、エンジニアやデザイナーとの円滑なコミュニケーションが可能になる。
コーダー Webデザイナーが作成したデザインを、HTMLとCSSを使って忠実に再現する役割を担う。

Webデザイナー

Webデザイナーは、Webサイトのビジュアルデザイン全般を担当する職種です。
デザインツールを使って見た目の設計図(デザインカンプ)を作成するのが主な仕事ですが、近年では作成したデザインを自らHTMLとCSSでコーディングするスキルも求められる傾向が強いです。

CSSを深く理解していることで、Webの制約を踏まえた実現可能なデザインを作成できるだけでなく、エンジニアへの指示も的確に行えるようになります。

フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアは、ユーザーが直接触れるブラウザ側の開発を担当する技術者です。

HTML、CSS、JavaScriptは、フロントエンドエンジニアという職種にとって必須のコアスキルとなります。

仕事内容としては、CSSを用いてデザイナーの意図を正確に再現し、さらにJavaScriptを組み合わせてインタラクティブな動きや機能を追加していくことがメインです。

高度なCSSスキルは、フロントエンドエンジニアとしての市場価値を大きく高める要因となるでしょう。

Webディレクター

Webディレクターは、Webサイト制作プロジェクト全体の進行管理を行う責任者です。

直接コードを書く機会は少ないかもしれませんが、CSSで「何ができて、何が難しいのか」を理解していることは極めて重要です。

この知識があることで、デザイナーやエンジニアと円滑にコミュニケーションを取り、現実的なスケジュールや工数を見積もることができます。

技術的な会話についていけるディレクターは、現場で非常に重宝されます。

コーダー

コーダーは、HTMLとCSSを用いたコーディングを専門に行う職種です。
Webデザイナーが作成したデザインカンプを、ピクセル単位の正確さでWebページとして再現する役割を担います。

高速かつセマンティック(意味的に正しい)なコーディングスキルが求められ、CSSに関する深い知識と経験が最も直接的に活かせる職種の一つといえるでしょう。

特に、大規模なWebサイトの運用や更新作業などで活躍の場が広がっています。

まとめ

この記事では、CSSの基本から、具体的な機能、応用的なデザインテクニック、そして関連する職種までを網羅的に解説しました。

CSSは、単にWebサイトの色や形を変えるだけの言語ではありません。
レイアウトを構築し、ユーザーの操作性を向上させ、アニメーションで豊かな表現を加え、サイト全体の管理を効率化する、Web制作に不可欠な中核技術ですので、Webに関わるエンジニアは是非とも身に付けておくべきでしょう。

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