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Laravelでできること11選!メリットや実際の開発事例も紹介

Laravelでできること11選!メリットや実際の開発事例も紹介 プログラミング言語

PHPのフレームワークの中でも、世界中で絶大な人気を誇る「Laravel(ララベル)」。
多くの開発現場で採用されていますが、「Laravelってよく聞くけど、具体的にどんなことができるの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、Laravelでできることや、具体的な開発例、Laravelを使うメリットなどについて、詳しく紹介していきます。

【本記事の信頼性】

  • 執筆者は元エンジニア
  • 大手プログラミングスクールのWebディレクター兼ライターを経験
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Laravelとは?

Laravelとは?

Laravelとは、現代的で最も人気のあるPHPのWebアプリケーションフレームワークです。
カナダの開発者テイラー・オトウェル氏によって開発され、「Web職人のためのPHPフレームワーク」というコンセプトを掲げています。

その最大の特徴は、記述がシンプルで美しく、開発者が楽しくプログラミングできるように設計されている点です。

面倒な設定や複雑な処理をLaravelが裏側でやってくれるため、開発者はアプリケーションの本質的な機能開発に集中できます。

この開発者フレンドリーな思想が、世界中のプログラマーから愛される理由です。

Laravelでできること・作れるもの11選

Laravelでできること・作れるもの11選

Laravelの汎用性は非常に高く、個人のブログサイトから数百万人が利用する大規模な業務システムまで、実に多岐にわたるアプリケーションを開発できます。

ここでは、実際にできることや、代表的な開発例を11個紹介していきます。

業務システム・SaaS開発

企業の顧客管理(CRM)や在庫管理、プロジェクト管理ツールといった、日々の業務を効率化するための基幹システムを堅牢に構築できます。

また、月額課金モデルでサービスを提供するSaaS(Software as a Service)の開発にも最適で、多くのスタートアップ企業がLaravelを技術基盤として採用しています。

Webサイト・メディアサイト制作

企業の顔となるコーポレートサイトや、情報を発信するブログ、オウンドメディアなども得意分野です。

Laravelを使えば、WordPressのような汎用CMSでは実現が難しい、独自の複雑な機能を持つWebサイトも柔軟に構築できます。

ECサイト

商品の登録・管理、在庫連携、カート機能、各種決済システムとの連携、そして顧客管理までを含む本格的なECサイトの開発が可能です。

LaravelにはECサイト構築を補助する「Jetstream」や「Breeze」といったスターターキットもあり、開発をスピーディに進められます。

SNS

X(旧Twitter)やInstagramのような、ユーザー間の交流を主軸としたSNSも開発できます。

投稿機能、フォロー機能、いいね、ダイレクトメッセージといったSNS特有の機能を、Laravelの豊富な機能を活かして効率的に実装できます。

予約システム

飲食店や美容室、宿泊施設などのオンライン予約サイトや、イベント・セミナーの座席予約システムも構築できます。

カレンダー機能との連携や、リアルタイムでの空き状況の更新といった、動的な処理が求められるシステム開発もLaravelの得意とするところです。

マッチングサイト

人材紹介サービスやビジネスマッチング、恋愛マッチングアプリなど、特定のニーズを持つユーザー同士を結びつけるサイトの開発にも適しています。

複雑な検索条件や、ユーザー間のメッセージ機能、評価システムなどを実装できます。

APIサーバーの開発

スマートフォンアプリや、React/Vue.jsなどで作られたフロントエンドアプリケーションにデータを提供するバックエンド(APIサーバー) の構築は、Laravelの主要な用途の一つです。

数行のコードで簡単にJSON形式のAPIを作成でき、安全な認証機能も手軽に導入可能です。

Webスクレイピングツール

特定のWebサイトから必要な情報を自動で収集・抽出し、データベースに保存するようなWebスクレイピングツールも作れます。

定期的に情報を集計・分析する際などに役立ちます。

バッチ処理・常駐プログラム

Laravelには「Artisan」という強力なコマンドラインツールが付属しており、これを利用してバッチ処理を簡単に開発できます。

例えば、「毎日深夜1時に昨日の売上を集計してレポートメールを送る」といった定期的なタスクを自動化できます。

学習管理システム

オンライン講座の動画配信、学習者の進捗管理、課題の提出と採点、成績管理といった機能を持つeラーニングシステム(LMS)も構築可能です。

教育分野のDX(デジタルトランスフォーメーション)にも貢献できます。

IoTサービスのバックエンド

様々なセンサーやデバイス(IoTデバイス)から送られてくる大量のデータをリアルタイムで処理・蓄積し、デバイスを制御するためのバックエンドシステムも開発できます。

スマートホームや工場の自動化といった分野での活用が期待されます。

Laravelが持つ主な機能

Laravelが持つ主な機能

ここでは、Laravelが持つ主な機能についてわかりやすく解説していきます。

Laravelがこれほど多様なアプリケーションを開発できる背景には、開発を強力にサポートする以下のような豊富な機能が標準で備わっているからです。

MVCアーキテクチャ

MVCアーキテクチャとは、プログラムを「Model(データ処理)」「View(画面表示)」「Controller(全体制御)」の3つの役割に分割する設計手法です。

役割分担が明確になるため、コードが整理され、メンテナンス性の高い開発が可能になります。

Eloquent ORM

データベースの操作を、まるでPHPのオブジェクトを扱うかのように直感的に書けるようにする機能です。

複雑なSQLクエリを直接書く必要がなくなり、コードの可読性と生産性が劇的に向上します。

Artisanコマンド

ターミナル(黒い画面)から様々な命令を実行できるコマンドラインツールです。

プログラムの雛形を自動生成したり、データベースを管理したりと、開発中のあらゆる面倒な作業を効率化してくれます。

Bladeテンプレートエンジン

HTMLの中にPHPの変数を埋め込んだり、繰り返し処理を書いたりするのを、シンプルかつ安全に行うための機能です。

PHPのコードを直接埋め込むよりも、はるかに見通しの良いコードになります。

ルーティング

「https://example.com/users/1」のようなURLと、実行するプログラムを結びつける機能です。

非常にシンプルで分かりやすく定義できます。

認証・認可機能

ログイン機能や会員登録、パスワードリマインダーといった認証機能や、「管理者だけがアクセスできるページ」のような認可機能が、驚くほど簡単な設定で実装できるようになっています。

Laravelを選ぶメリット

Laravelを選ぶメリット

数あるフレームワークの中から、なぜ多くの開発現場でLaravelが採用されるのでしょうか。

それは、以下のようなメリットがあるからです。

開発効率が非常に高い
便利な機能が豊富に揃っており、定型的なコードの多くを自動生成できるため、開発スピードが格段に上がります。
これにより、開発者はより創造的な作業に集中できます。

学習コストが比較的低い
公式ドキュメントが非常に丁寧で分かりやすく、世界中にコミュニティが存在するため、学習情報が豊富です。
PHPの経験者であれば、比較的スムーズに習得できます。

セキュリティ性が高い
SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)など、Webアプリケーションにおける代表的な脆弱性に対する対策がフレームワークレベルで施されており、安全なアプリケーションを構築しやすいです。

エコシステムが充実している
Laravelには、公式・非公式を含め、便利なライブラリやツール(パッケージ)が数多く存在します。
これらを組み合わせることで、車輪の再発明をすることなく、迅速に機能を拡張できます。

拡張性が高く、自由な開発が可能
規約が比較的緩やかで、開発の自由度が高いのが特徴です。
シンプルな構成から初めて、プロジェクトの成長に合わせて柔軟に機能を拡張していくことができます。

このように、Laravelには多数のメリットがあります。

Laravelのデメリット・注意点

Laravelのデメリット・注意点

もちろん、Laravelは万能ではありません。
採用する際には、以下のようなデメリットや注意点も理解しておくことが重要です。

小規模すぎるサイトには不向きな場合がある
非常に多機能なため、数ページの静的なWebサイトなどを作るには、少々オーバースペックになる可能性があります。

大規模アップデートで学習コストがかかることがある
Laravelは進化が速く、メジャーバージョンのアップデートでは仕様が大きく変わることがあります。
最新の機能を追いかけるためには、継続的な学習が必要です。

処理速度が他の軽量フレームワークに劣る場合がある
多機能である分、シンプルなマイクロフレームワークと比較すると、わずかに処理速度が遅くなることがあります。
ただし、一般的なWebアプリケーションでは体感できるほどの差はなく、ほとんど問題になりません。

こうしたデメリットについても、しっかり把握しておくべきです。

実際にLaravelで開発されたサービス事例

実際にLaravelで開発されたサービス事例

では、実際にLaravelを使ったサービス開発事例としてはどのようなものがあるのでしょうか。

ここでは、Laravelで開発された国内外の有名なサービス事例を3つ紹介します。

note – 日本最大級のメディアプラットフォーム

「note」は、クリエイターが文章やマンガ、写真、音声、動画などを投稿して、ユーザーがそのコンテンツを楽しんで応援できる、日本最大級のメディアプラットフォームです。
誰もが知るこの巨大サービスも、その根幹にLaravelを採用しています。

noteのように、不特定多数のユーザーがコンテンツを投稿し、さらに決済機能まで絡むサービスには、堅牢なセキュリティと高い拡張性が不可欠です。

Laravelは、安全な認証・認可機能や、柔軟なデータベース操作を可能にするEloquent ORMを備えており、このような複雑な要件を持つサービスの開発基盤として非常に適しています。

多くの日本人開発者にとって、最も身近で分かりやすい成功事例と言えるでしょう。

Laracasts – Laravel公式の学習プラットフォーム

「Laracasts」は、Laravelの作者自身が「公式の学習サイト」として提供している、高品質な動画チュートリアルプラットフォームです。
Laravelはもちろん、PHP、Vue.js、GitといったWeb開発に必須の技術を、専門家が分かりやすく解説しています。

このサービスの最大のポイントは、Laravelを教えるためのサイトが、まさにそのLaravelで作られているという点です。
これは開発チームが自分たちのフレームワークに絶対的な自信を持っていることの証左に他なりません。

月額課金制(サブスクリプション)のSaaSモデル、動画配信、ユーザーの進捗管理など、モダンなWebアプリケーションに求められる要素が詰まっており、「Laravelで何ができるか?」という問いに対する、これ以上ない模範解答となっています。

Barchart – 大手金融マーケット情報サイト

「Barchart」は、株式、為替(FX)、仮想通貨などの最新マーケット情報や、高度な分析ツールを提供する世界的な金融情報プラットフォームです。
プロのトレーダーや投資家も利用するこのサービスは、膨大なデータをリアルタイムに近い形で処理し、正確に表示するという高い信頼性が求められます。

このようなデータ集約型でミッションクリティカルなシステムにも、Laravelは採用されています。

Laravelのキューシステムやスケジューラ(タスクの自動実行機能)を活用することで、大量の金融データを効率的に処理し、安定したサービス提供を実現しています。

エンターテインメントやメディアだけでなく、金融という非常にシビアな領域でも通用するパワーと信頼性を、Barchartの事例は証明しています。

Laravelの学習を始めるには

Laravelの学習を始めるには

この記事を読んで「Laravelを学んでみたい!」と思った方のために、効率的な学習ステップを紹介します。

  1. PHPの基礎を固める
    LaravelはPHPのフレームワークです。まずは変数、配列、制御構文、クラスといったPHPの基本的な文法をしっかりと理解しましょう。
  2. 開発環境を構築する
    自分のPCでLaravelを動かす環境を準備します。現在は、Dockerや公式が提供するLaravel Sail、macOS向けのLaravel Herdといったツールを使うのが主流です。
  3. 公式ドキュメントを読む
    Laravelの公式ドキュメントは「世界一美しい」と称されるほど質が高いです。まずは日本語の公式ドキュメントを一通り読み、全体像を掴むことをお勧めします。
  4. 簡単なアプリケーションを作ってみる
    知識をインプットしたら、実際に手を動かしてアウトプットすることが最も重要です。簡単なTodoアプリやブログシステムなど、目標を決めて一つアプリケーションを完成させてみましょう。この経験が、大きな自信につながります。

まとめ

以上、PHPのフレームワークである「Laravel」でできることを、具体的な開発事例を交えながら幅広く解説しました。

これまで紹介してきたような特徴から、Laravelは現代のWebアプリケーション開発において、非常に強力かつ信頼性の高い選択肢であると言えるでしょう。

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