現代のビジネスにおいて、データの活用は企業の成長を左右する重要な要素です。
その膨大なデータを管理・運用する専門家が「データベースエンジニア」です。
では、そんなデータベースエンジニアを目指すために、もしくは、すでにデータベースエンジニアとして働いている人がさらに自分の価値を高めるために、どのような資格を取得すればよいのでしょうか?
この記事では、データベースエンジニアとして働く上で役立つ資格を7個厳選し、紹介していきます。
資格取得のメリットや、データベースエンジニアとしての必要スキルなどについても解説していきますので、是非参考にしてください。
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データベースエンジニアの仕事内容
データベースエンジニアの役割は、企業が扱う膨大なデータを安全かつ効率的に管理することです。
その業務は多岐にわたりますが、主に「設計・開発」「運用・保守」「パフォーマンスチューニング」の3つに大別できるでしょう。
各工程の仕事内容については以下の通りです。
設計・開発 | どのようなデータを、どういった構造で保存するかを定義する。システムの要件に応じて、最適なデータベース管理システム(DBMS)を選定し、テーブル構造やリレーションシップを設計。 |
運用・保守 | 構築したデータベースが安定して稼働し続けるように管理する業務。データのバックアップや障害発生時の復旧作業、ユーザーアカウントの管理、セキュリティパッチの適用などが業務が含まれる。 |
パフォーマンスチューニング | システムからのデータ要求に対して、迅速に応答できるようデータベースを最適化する。SQLクエリの改善やインデックスの適切な設定などを行い、レスポンス速度の低下を防ぐ。 |
いずれの工程も、データベースエンジニアとして非常に重要な仕事となります。
データベースエンジニアになるためには資格が必要?
結論から言うと、データベースエンジニアになるために資格が必須というわけではありません。
IT業界は実務経験やスキルが重視される傾向が強く、資格がなくとも高い技術力を持つエンジニアは数多く存在します。
実際に、資格がなくとも、現場で経験を積みながらスキルを磨き、第一線で活躍している方も少なくありません。
しかし、資格の保有がキャリアにおいて多くのメリットをもたらすことも事実です。
特に未経験からデータベースエンジニアを目指す場合、資格は自身の知識レベルや学習意欲を客観的に証明するための強力な武器になります。
どの程度の知識を持っているのかを採用担当者が判断しやすくなり、書類選考を通過する可能性を高めてくれるでしょう。
また、現役のエンジニアにとっても、資格取得の過程で得られるメリットは大きいです。
日々の業務で培った知識は、特定の製品や環境に偏ってしまうことがありますが、資格学習を通じて、データベースに関する知識を体系的に学び直すことで、知識の穴を埋め、より広い視野で物事を捉えられるようになります。
さらに詳しい資格取得のメリットについては後述します。
データベースエンジニアにおすすめの資格7選
データベースエンジニアとしてのキャリアを築く上で、役立つ資格は数多く存在します。
ここでは、特におすすめの資格を9種類ピックアップし、それぞれの特徴や難易度、試験内容について詳しく解説します。
OSS-DB技術者認定資格【Silver】
試験名 | OSS-DB Exam Silver |
受験料(税込) | 16,500円 |
問題数 | 約50問 |
試験時間 | 90分 |
合格ライン | 64% |
OSS-DB技術者認定資格は、オープンソースデータベース(OSS-DB)に関する技術力を証明する、特定非営利活動法人LPI-Japanが運営するIT資格です。
中でも「Silver」は、OSS-DBの基本的な知識とスキルを問うエントリーレベルの資格と位置づけられています。
この資格を取得することで、PostgreSQLを基準としたデータベースの基本的な操作や、小規模なデータベースの設計・開発、運用管理ができるレベルの技術力があることを証明可能です。
試験では、SQLを用いたデータ操作、テーブルの作成や変更、バックアップやリストアといった運用管理に関する内容が出題範囲となります。
データベースの学習を始めたばかりの方や、実務経験が浅いエンジニアが、まず初めに目指す資格として最適でしょう。
OSS-DB技術者認定資格【Gold】
試験名 | OSS-DB Exam Gold |
受験料(税込) | 16,500円 |
問題数 | 約30問 |
試験時間 | 90分 |
合格ライン | 70% |
OSS-DB技術者認定資格の「Gold」は、「Silver」の上位資格であり、大規模データベースの改善、運用管理、コンサルティングまで行える、より高度な技術力を証明するものです。
PostgreSQLを基準としている点はSilverと同様ですが、求められる知識レベルは格段に上がります。
この資格の取得者は、データベースのパフォーマンスチューニング、障害発生時の高度なトラブルシューティング、セキュリティ設計や導入計画の策定など、データベースエンジニアとして即戦力となるスキルを持つことを示せます。
試験範囲は、運用管理に関する深い知識はもちろん、性能監視やチューニング、クラスタリング構成による可用性の確保といった、より実践的で専門的な内容を含んでいます。
この資格は、データベースエンジニアとして数年の実務経験を積み、さらなるキャリアアップを目指す方に最適だと言えるでしょう。
データベーススペシャリスト試験
試験区分 | データベーススペシャリスト試験(DB) |
受験料(税込) | 7,500円 |
試験時間 | 午前I:50分/午前II:40分 午後I:90分/午後II:120分 |
出題形式 | 多肢選択式、記述式 |
実施時期 | 年1回(例年10月) |
データベーススペシャリスト試験(DB)は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催する国家試験「情報処理技術者試験」の中でも、最高難易度であるスキルレベル4に位置づけられています。データベースに関する高度な知識と実践的な能力を証明できる、国内で最も権威のある資格の一つです。
この試験に合格すると、高品質なデータベースを企画・要件定義・開発・運用・保守する能力を持つことを国が認定したことになります。
試験は、午前I・IIの多肢選択式と、午後I・IIの記述式で構成されており、データベース理論から設計、SQL、運用管理、セキュリティ、最新技術動向まで、非常に幅広い知識が問われます。
特に午後の記述式問題では、実際のシステム開発案件を想定した長文の問題を読み解き、適切なデータベース設計やSQLを記述する能力が求められるのです。
合格率は例年15%前後で推移しており、付け焼き刃の知識では到底太刀打ちできない難関資格です。
しかし、その分、取得できればデータベースの専門家として高い評価を得られ、転職やキャリアアップにおいて絶大な効果を発揮するでしょう。
オラクルマスター【Bronze】
試験名 | Bronze DBA Oracle Database Fundamentals (1Z0-085) |
受験料(税込) | 37,730円 |
問題数 | 70問 |
試験時間 | 120分 |
合格ライン | 65% |
オラクルマスターは、Oracle Databaseに関する技術力を認定する、日本オラクル社が提供する非常に知名度の高い資格です。
その中で「Bronze(ブロンズ)」は、データベース管理者としての第一歩を踏み出すためのエントリー資格に位置づけられています。
この資格は、データベース管理者(DBA)として最低限必要な、日常的な運用スキルとSQLの基礎知識を証明するものです。
実務経験がない方や、これからデータベースの学習を始める学生でも比較的挑戦しやすい難易度となっています。
この資格の学習を通じて、データベースの基本的な仕組みとSQLの書き方を体系的に学べるため、その後のキャリアの礎となるでしょう。
オラクルマスター【Silver】
試験名 | ORACLE MASTER Silver DBA 2019 |
受験料(税込) | 37,730円 |
問題数 | 72問 |
試験時間 | 120分 |
合格ライン | 60% |
オラクルマスター「Silver(シルバー)」は、データベース管理者として、日常的な運用タスクを遂行できるスキルを証明する資格です。
Bronzeの上位資格であり、より実践的な知識が求められるため、データベースエンジニアとしての信頼性を高める上で非常に有効です。
Silverを取得することで、Oracle Databaseのインストールやパッチ適用、バックアップ・リカバリ、ユーザー管理、基本的なネットワーク構成など、データベース管理者に必要な一連の運用スキルを保有していることを示せます。
試験では、インスタンスの管理、各種記憶域構造の管理、オブジェクト管理、セキュリティ管理といった、日々の運用業務に直結する内容が中心となります。
この資格は、データベースエンジニアとして1〜3年程度の実務経験を持つ方を主な対象としています。
Bronzeで得た基礎知識を土台に、より実践的なスキルを身につけたいエンジニアにとって最適な目標となるでしょう。
オラクルマスター【Gold】
試験名 | ORACLE MASTER Gold DBA 2019 |
受験料(税込) | 37,730円 |
問題数 | 68問 |
試験時間 | 120分 |
合格ライン | 57% |
受験前提資格 | 10g以降のSilver資格 (ORACLE MASTER Silver SQL 2019 資格を除く) |
オラクルマスター「Gold(ゴールド)」は、Oracle Databaseに関する高度な技術力を証明する上級資格です。
Silverで問われる日常的な運用管理スキルに加え、大規模データベースの管理や、より高度なバックアップ・リカバリ、パフォーマンスチューニングといった専門的な知識が求められます。
試験範囲は非常に広く、マルチテナント環境の管理、高度なバックアップ・リカバリ手法、パフォーマンス診断・分析・最適化、データ重複排除などの新機能に関する深い理解が必要です。
Goldの受験には、前提条件としてSilver資格を取得している必要があります。
データベースエンジニアとして数年以上の実務経験を積み、アーキテクトやテクニカルリードといった上位のポジションを目指す方がターゲットとなっています。
非常に難易度は高いものの、その分、取得した際の評価も高く、キャリアに大きなプラスとなることは間違いありません。
オラクルマスター【Platinum】
試験名 | ORACLE MASTER Platinum DBA 2019 |
試験形式 | 2日間の実技試験 |
受験料(税込) | 255,750円 |
受験前提資格 | 10g以降のGold資格 |
オラクルマスター「Platinum(プラチナ)」は、Oracle Databaseの技術者認定資格における最高峰です。
この資格を取得できれば、Oracle Databaseに関する最高の技術レベルを保有するエキスパートであることを証明できます。
Goldまでとは異なり、ペーパーテストではなく実技試験で合否が判定されるのが最大の特徴です。
受験者は、指定された環境下で、2日間にわたる実技試験に臨みます。
この試験では、データベースの構築から始まり、障害対応、パフォーマンスチューニング、データ移行など、現実の運用現場で起こりうる様々なシナリオに基づいた課題を、自らの手で解決していく必要があります。
まさに、知識だけでなく、実践的な問題解決能力が問われる試験なのです。
受験資格としてGoldの認定が必須であり、長年の実務経験と深い知識、そして高い技術力がなければ合格は極めて困難です。
合格者は国内でも非常に少なく、その希少性からIT業界で最高の評価を得られる資格の一つと言えるでしょう。
データベースエンジニアが資格を取得するメリット
データベースエンジニアが資格を取得することには、多くのメリットがあります。
自身のスキルアップはもちろん、キャリア形成においても大きな助けとなるでしょう。
ここでは、具体的なメリットを3つ紹介します。
データベースについて体系的に学べる
資格取得を目指す過程は、データベースに関する知識を体系的に学ぶ絶好の機会となります。
日々の業務では、どうしても担当している特定の製品や機能に関する知識に偏りがちです。
しかし、資格試験の出題範囲は、データベースの基礎理論から設計、運用、セキュリティまで網羅的に構成されています。
この学習プロセスを通じて、これまで断片的だった知識が整理され、一つの大きな知識体系として再構築されるでしょう。
例えば、「なぜバックアップが必要なのか」「インデックスがパフォーマンスにどう影響するのか」といった事柄を、根本的な仕組みから理解できるようになります。
このような体系的な知識は、未知のトラブルに直面した際の応用力や、より最適なデータベース設計を考案する際の基盤となります。
データベースに関する自身のスキルを客観的に証明できる
資格は、自身が持つデータベースに関するスキルや知識レベルを、客観的な基準で証明してくれる強力なツールです。
自分で「データベースに詳しいです」と主張するのと、第三者機関が認定した資格を提示するのとでは、相手に与える信頼性や説得力が大きく異なります。
特に、転職活動や社内でのプロジェクトメンバー選定の場面で、このメリットははっきりと現れるでしょう。
採用担当者やプロジェクトマネージャーは、「エンジニアとして採用するかどうか」や「自分のプロジェクトに選定すべきかどうか」について、対象の人物が持つスキルレベルを短時間で正確に把握して判断しなければなりません。
その際に、オラクルマスターやデータベーススペシャリストといった権威ある資格を保有していれば、一定水準以上のスキルを持っていることの証明となり、高く評価されるはずです。
転職時に有利になる可能性がある
データベースエンジニアの需要は依然として高いですが、好条件の求人には多くの応募者が集まります。
その中で、資格を保有していることは、他の候補者との差別化を図る上で大きな武器になり得ます。
多くの企業では、採用の初期段階である書類選考において、応募者のスキルを履歴書や職務経歴書から判断します。
この時、専門資格の記載があれば、採用担当者の目に留まりやすく、面接に進める可能性が高まるでしょう。
企業によっては、特定の資格を応募条件や歓迎スキルとして挙げているケースも少なくありません。
もちろん、最終的には実務経験や面接での受け答えが重要視されますが、資格はそこに至るまでのパスポートのような役割を果たしてくれます。
特に、未経験からデータベースエンジニアを目指す場合には、学習意欲とポテンシャルを示す材料として、資格の有無が選考結果に影響を与える可能性は十分にあるでしょう。
データベースエンジニアが資格を取得する際の注意点
資格取得には多くのメリットがありますが、やみくもに挑戦するのは得策ではありません。
資格を目指す際には、いくつかの注意点を理解しておく必要があります。
ここでは、資格取得を目指す上で注意すべき3つのポイントを解説します。
いきなり難易度の高い資格を狙わない
データベースエンジニアとしての高みを目指すあまり、最初からデータベーススペシャリスト試験やオラクルマスター Goldのような高難易度の資格に挑戦しようと考える方がいるかもしれません。
しかし、これは挫折の大きな原因となり得ます。
これらの資格は、長年の実務経験と体系的な知識の蓄積があって初めて合格が見えてくるものです。
実務経験のない初心者、もしくは経験の浅いエンジニアの場合、OSS-DB Silverやオラクルマスター Bronzeといった、エントリーレベルの資格から始めることを強く推奨します。
基礎から着実に知識を積み上げることで、データベースの全体像を無理なく理解できます。
基礎を固めた上で、実務経験を積みながら少しずつ難易度の高い資格に挑戦していくのが、最も確実で効率的な進め方です。
自分のキャリアに必要な資格か確認する
前述の通り、データベース関連の資格にはいろいろなものがありますが、そのすべてが自分のキャリアにとって等しく価値があるわけではありません。
資格を取得する前に、まずは自分がどのようなデータベースエンジニアになりたいのか、どのようなキャリアを歩みたいのかを明確にすることが重要です。
例えば、Web系の企業でオープンソース技術を扱いたいのであれば、OSS-DB技術者認定資格が適しているでしょう。
一方で、金融機関や大企業の基幹システムに携わりたいのであれば、Oracle Databaseのスキルを証明するオラクルマスターが有利に働く可能性が高いです。
このように、自身のキャリアプランと資格の関連性をよく考える必要があります。
時間と費用を投じて取得した資格が、目指す方向性とずれていては意味がありません。
流行りや知名度だけで選ぶのではなく、将来の自分にとって本当に必要な武器となる資格を見極めるようにしましょう。
資格取得がゴールではないことを認識する
最も重要な注意点は、「資格取得をゴールにしない」ということです。
資格は、あくまで「スキルの客観的証明」や、「知識を体系的に学ぶきっかけ」に過ぎません。
資格を取得したからといって、データベースエンジニアとしての学習が終わるわけではないのです。
IT技術、特にデータベースの世界は日進月歩で進化しており、日々新しいバージョンがリリースされ、新しい機能が追加され、新たな技術トレンドが生まれます。
本当に価値のあるエンジニアであり続けるためには、資格取得後も継続的に学習し、最新の技術を追いかけ、実務でスキルを磨き続ける姿勢が不可欠です。
【資格だけじゃない】データベースエンジニアに必要なスキル
資格はデータベースエンジニアにとって強力な武器ですが、それだけで十分というわけではありません。
実際の現場で活躍するためには、資格で得られる知識に加えて、より実践的なスキルセットが求められます。
ここでは、特に重要となる5つのスキルを紹介します。
SQLの知識
SQL(Structured Query Language)は、データベースを操作するための世界標準言語です。
データの検索、追加、更新、削除といった基本的な操作から、複雑な条件でのデータ抽出、集計まで、データベースを扱う上でSQLの知識は絶対に欠かせません。
資格試験でもSQLの知識は問われますが、実務ではより高度で複雑なSQLを記述する能力が求められるのです。
特に、大量のデータの中から必要な情報を効率的に取り出すための、パフォーマンスを意識したSQL(チューニングされたSQL)を書けるかどうかは、データベースエンジニアの腕の見せ所と言えるでしょう。
単にデータを取得できるだけでなく、「いかに速く、サーバーに負荷をかけずに」取得できるかを常に考える必要があります。
クラウドに関する知識
近年、企業のITインフラはオンプレミス環境からAWS、Microsoft Azure、Google Cloud Platform (GCP) といったクラウドサービスへ移行する流れが加速しています。
これに伴い、データベースエンジニアにもクラウドに関する知識が強く求められるようになりました。
Amazon RDSやAurora、Azure SQL Databaseといったクラウドネイティブなデータベースサービス(DBaaS)の特性を理解し、設計・構築・運用できるスキルは、もはや必須と言っても過言ではありません。
クラウドスキルを併せ持つことで、データベースエンジニアとしての市場価値は格段に高まるでしょう。

データベース設計スキル
パフォーマンスが高く、メンテナンスしやすいシステムを構築するためには、優れたデータベース設計が不可欠です。
このスキルは、データの正規化といった理論的な知識(論理設計)と、それをストレージやインデックスなどの物理的な構成に落とし込む知識(物理設計)の両方から成り立っています。
例えば、将来的なデータの増加を見越して拡張しやすいテーブル構造を考えたり、アクセスパターンを予測して効果的なインデックスを設計したりする能力が求められます。
不適切な設計は、将来的にシステムのパフォーマンスを著しく低下させ、改修に多大なコストを要する原因となりかねません。
データベース設計スキルは、経験と知識が問われる、非常に重要なスキルの一つです。
セキュリティ対策スキル
データベースは、企業の機密情報や個人情報といった重要なデータを格納する場所であり、常にサイバー攻撃の標的となる危険性があります。
そのため、データベースエンジニアには堅牢なセキュリティ対策を講じるスキルが求められます。
具体的には、以下のようなスキルが必要です。
- データベースへの不正アクセスを防ぐための適切な権限設定
- SQLインジェクションのような攻撃からアプリケーションを守る知識
- データの暗号化
- 監査ログの取得と監視
万が一情報漏洩が発生すれば、企業に計り知れない損害を与えることになります。
データを守る最後の砦として、セキュリティに関する深い知識と高い意識を持たなければなりません。
コミュニケーションスキル
データベースエンジニアは、一日中コンピュータに向かって黙々と作業しているイメージがあるかもしれません。
しかし、実際には多くの人々と連携しながら仕事を進めるため、高いコミュニケーションスキルが不可欠です。
アプリケーション開発者とは、必要なデータや効率的なアクセス方法について協議する必要がありますし、インフラエンジニアとは、サーバーやネットワークの構成について連携しなければなりません。
また、時には企画部門や営業部門の担当者から、データに関する要望をヒアリングし、技術的な要件に落とし込む役割も担います。
相手の言いたいことを正確に理解し、専門的な内容を分かりやすく説明するコミュニケーションスキルは、プロジェクトを円滑に進める上で非常に重要です。

まとめ
以上、データベースエンジニアにとって役立つ資格や、資格取得のメリット、必要なスキルなどについて詳しく解説してきました。
データベースエンジニアを目指す、もしくはデータベースエンジニアとして一層活躍するために、資格を取得しようと考えている場合は、本記事を参考に、自分のスキルや目標に合った適切な資格を目指すようにしてください。