「今、ネットワークエンジニアとして働いているけど、キャリアアップするために資格を取りたい」
このように考えている人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ネットワークエンジニア向けの資格について、難易度別に合計16個の資格について詳しく紹介していきます。
この記事を参考に、是非「自分のレベルや目的にマッチした資格」を見つけてください。
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そもそもネットワークエンジニアに資格は必要か?
ネットワークエンジニアとして働くために、必ずしも資格は必要ありません。
実際に資格を持っていなくても、優秀なネットワークエンジニアとして活躍している人は数多く存在しています。
しかし、資格を取得することには明確なメリットがあり、特にキャリアの初期段階や転職時には重要な役割を果たすことが多いでしょう。
資格は、自身が持つ知識やスキルを客観的に証明する手段となります。
実務経験だけでは伝えきれない体系的な知識を持っていることを、採用担当者や顧客にわかりやすく示すことができるのです。
また、資格取得の過程で学ぶ内容は、実務で直面する様々な課題に対処するための基礎となるでしょう。
ただし、資格がすべてではないことも理解しておく必要があります。
実務経験や問題解決能力、コミュニケーション能力なども同様に重要です。
資格は、これらのスキルを補完し、自身の専門性を証明するツールの一つとして活用すべきでしょう。
ネットワークエンジニアが資格を取得するメリット
ネットワークエンジニアが資格を取得することには、将来のキャリア形成において以下のような3つのメリットがあります。
就職や転職で有利になることがある
ネットワークエンジニアの求人では、特定の資格が応募条件として挙げられたり、優遇されたりするケースが少なくありません。
特に未経験者にとっては、資格は自身の専門性をアピールする強力な武器となるでしょう。
企業は、資格保有者に対して一定の知識やスキルがあるという安心感を抱くため、選考過程で有利に働く可能性が高まります。
実際、ネットワークエンジニアの転職では特定資格の保有を条件としている企業も多く、「CCNA取得者歓迎」「ネットワークスペシャリスト優遇」といった記載を見かけることも少なくありません。
将来的なキャリアアップを志している場合、積極的に資格取得に動いた方がよいでしょう。
スキルアップに繋がる
資格取得のための学習は、ネットワークに関する体系的な知識を習得する絶好の機会です。
実務を通して断片的に得られる知識とは異なり、資格学習では基礎から応用まで幅広い分野を網羅的に学べます。
これにより、自身の専門性を深め、より高度な業務に対応できる能力を身につけられるでしょう。
最新の技術トレンドを反映した資格であれば、常に新しい知識をアップデートしていくことにもつながり、自身のエンジニアとしての価値を向上させることに直結します。
学習を通じて得られた知識は、日々の業務における問題解決能力の向上にも貢献するでしょう。
企業によっては資格手当がもらえる
企業によっては、特定の資格を取得している社員に対して「資格手当」を支給する制度を設けている場合があります。
これは、社員のスキルアップを奨励し、企業の技術力向上を図る目的があります。
毎月の給与に上乗せされる形で支給されることが多く、経済的なメリットも享受できるでしょう。
資格手当の金額や対象となる資格は企業によって異なりますが、年収アップの一つの手段として非常に魅力的です。
資格取得が自身のキャリアだけでなく、直接的な収入にも結びつくという点は、学習のモチベーションにもつながるはずです。
【難易度:低】入門的なネットワークエンジニア向け資格
ネットワークエンジニアとしてのキャリアをスタートする際に最適な、比較的取得しやすい資格を紹介します。
これらの資格は、ネットワークの基礎知識を体系的に学ぶことができ、実務に必要な土台を築くのに最適です。
CCNA
CCNA(Cisco Certified Network Associate)は、ネットワークエンジニアの登竜門とも呼ばれる資格で、Cisco社が提供するネットワーク分野のグローバル認定資格です。
ルーティングやスイッチング、IP接続、セキュリティの基本など、ネットワークエンジニアにとって必須となる幅広いスキルを体系的に学べます。
2025年版のCCNA試験では、セキュリティと自動化の出題割合がさらに増加しています。
ネットワークエンジニアには、従来のルーティング・スイッチングの知識に加え、セキュリティ対策やネットワーク自動化のスキルが求められるでしょう。
また、CCNA(200-301) 試験が2024年8月20日よりマイナーアップデートされ、v1.1となりました。
最新の試験では、生成AIやクラウドネットワーク管理、機械学習の分野が新しく追加されています。
CCT
CCT(Cisco Certified Technician)は、CCNAよりもさらに基礎的な内容を扱う資格で、ネットワークエンジニアを目指す人にとっての基礎となる資格です。
この資格では、TCP/IPの基本的な知識や、ルーターやスイッチなどを用いた小規模ネットワークの構築、基礎的なネットワーク知識が問われます。
試験時間は90分で、合格基準は約70%となっています。
ネットワークに関して、すでに十分な知識を持つ場合は必ずしも受験する必要はありませんが、ネットワークの基礎から着実に学びたい初心者には最適な資格でしょう。
LPIC-1(レベル1)
LPIC-1(Linux Professional Institute Certification Level 1)は、Linuxの基本的な操作やシステム管理スキルを認定する国際的な資格です。
ネットワークエンジニアにとって、Linuxはサーバー構築やネットワーク機器の設定など、様々な場面で利用されるため、その基礎知識は必須と言っても過言ではありません。
LPIC-1では、コマンドライン操作、ファイルの管理、パッケージ管理、システム起動とシャットダウン、ネットワーク設定の基礎などが問われます。
ベンダーニュートラルな資格であるため、特定のディストリビューションに依存しない汎用的なスキルを身につけたい方におすすめです。
LinuC(レベル1)
LinuC(リナック)レベル1 は、LPI-Japanが提供する日本市場に最適化されたLinuxの認定資格です。
LPIC-1と試験範囲は類似していますが、LinuCは日本のエンジニアが必要とするスキルや知識をより重視している点が特徴です。
試験問題や出題傾向も日本の環境に合わせて調整されており、日本語での学習教材も豊富に用意されています。
Linuxの基本的なコマンド操作、システム管理、ファイルシステム、ネットワーク設定など、ネットワークエンジニアとして必要なLinuxの基礎知識を習得できます。
国内でのキャリアを考えている方にとっては、LPIC-1と同様に非常に有用な資格となるでしょう。
基本情報技術者試験
ネットワークエンジニア専門の資格ではありませんが、基本情報技術者試験は、ITに関する幅広い基礎知識を問われる国家資格です。
情報処理の仕組み、コンピュータの構成、プログラミングの基礎、ネットワークの基礎、データベース、セキュリティ、プロジェクトマネジメントなど、ITエンジニアとして知っておくべき基本的な概念を網羅しています。
ネットワークエンジニアを目指す上で、単にネットワークの知識だけでなく、IT全体の構造や原理を理解しておくことは非常に重要です。
この資格を難易度「低」に分類しましたが、決して簡単ではありません。
そのため、取得できれば、ITの基礎力がしっかりと身についていることを客観的に証明できます。
【難易度:中】普通~やや高度なネットワークエンジニア向け資格
ある程度の実務経験を積んだネットワークエンジニアが、さらなるスキルアップを目指す際に適した資格を紹介します。
これらの資格は、より高度な技術や設計・構築のスキルを証明できます。
CCNP
CCNP(Cisco Certified Network Professional)は、CCNAの上位資格で、CCNAより知識やスキルが専門的になり、エンタープライズネットワークの設計、実装、運用、トラブルシューティングなど、より高度なスキルが求められます。
2020年の改訂により、コア試験とコンセントレーション試験の2つに合格することで認定されるようになりました。
コア試験は必須で、コンセントレーション試験は複数の選択肢から1つを選んで受験します。
これにより、自分の専門分野に応じた資格取得が可能になりました。
LPIC-2(レベル2)
LPIC-2(Linux Professional Institute Certification Level 2)は、LPIC-1の上位資格にあたり、中規模のLinux環境におけるシステム管理能力を問う国際的な資格です。
ネットワークサービス(DNS、DHCP、Webサーバーなど)の設定と管理、ネットワークのトラブルシューティング、カーネルのコンパイル、システムセキュリティなど、より実践的で高度なスキルが求められます。
ネットワークエンジニアがサーバーや各種サービスをLinux上で構築・運用する際に、LPIC-2で得られる知識は非常に役立つでしょう。
このレベルの資格を取得することで、Linux環境におけるネットワーク関連の課題解決能力を大きく向上させられます。
LinuC(レベル2)
LinuC(リナック)レベル2は、LinuCレベル1の上位資格であり、中規模システムにおけるLinuxの設計、構築、運用スキルを認定する資格です。
LPIC-2と同様に、ネットワークサービスの構築や管理、スクリプト作成、システムセキュリティ、仮想化技術など、より高度なLinuxスキルが問われます。
LinuCレベル2も日本市場のニーズに合わせて最適化されており、国内でのエンジニアとしてのキャリアアップを目指す方には適しています。
この資格を取得することで、Linuxを基盤としたネットワークシステムの構築や運用において、より中心的な役割を担えるようになるでしょう。
CompTIA Network+
CompTIA Network+ は、ITインフラストラクチャにおけるネットワークの基礎知識とトラブルシューティングスキルを証明する国際的な資格です。
ベンダーニュートラルな視点から、TCP/IP、ルーティング、スイッチング、ワイヤレス、セキュリティ、ネットワークプロトコルなど、幅広いネットワークの概念をカバーしています。
特定のベンダー製品に依存しない汎用的な知識が身につくため、様々な環境に対応できるネットワークエンジニアを目指す方におすすめです。
実務に直結するトラブルシューティング能力も重視されるため、即戦力として活躍したい方には非常に有用な資格と言えるでしょう。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位に位置する国家資格で、情報システム開発やITサービスを提供する上で必要な応用的な知識・技能が問われます。
ネットワークの設計・構築、データベース、セキュリティ、システム監査、プロジェクトマネジメントなど、より広範かつ専門的な内容が試験範囲に含まれます。
ネットワークエンジニアとして、単に技術的なスキルだけでなく、ビジネス視点でのシステム開発や運用、情報セキュリティに関する深い理解を持つことが求められるようになる段階で、この資格の価値は非常に高まるでしょう。
難易度は高めですが、取得すればITエンジニアとしての総合的な実力を証明できます。
【難易度:高】ネットワークエンジニアとしてのスペシャリスト向け資格
ネットワークエンジニアとして最高峰のスキルを証明したい方や、特定の専門分野で深い知識を持つことを目指す方向けの資格を紹介します。
これらの資格は、非常に高度な専門性と豊富な実務経験が求められます。
ネットワークスペシャリスト試験
ネットワークスペシャリスト試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格であり、ネットワークに関する最高峰の知識とスキルを認定するものです。
ネットワークシステムの企画、要件定義、設計、構築、運用、保守、セキュリティ対策まで、広範な知識と実践的な応用能力が問われます。
試験では、論文形式の問題も出題されるため、単なる知識だけでなく、論理的思考力や問題解決能力も試されます。
日本のITインフラを支える最高峰のネットワークエンジニアを目指す上で、この資格は非常に大きな意味を持つでしょう。
情報処理安全確保支援士
情報処理安全確保支援士は、情報セキュリティに関する専門家であることを認定する国家資格です。
ネットワークのセキュリティは、現代のITシステムにおいて最も重要な課題の一つであり、ネットワークエンジニアにとっても必須の知識となっています。
この資格では、情報セキュリティマネジメント、ネットワークセキュリティ技術、サイバー攻撃への対応、リスク分析と対策など、情報セキュリティに関する幅広い知識と実践的なスキルが問われます。
ネットワークシステムを安全に設計・運用するために、情報処理安全確保支援士の知識は不可欠であり、セキュリティ分野のスペシャリストを目指す方に最適な資格です。
LPIC-3(レベル3)
LPIC-3(Linux Professional Institute Certification Level 3)は、LPICの最高レベルに位置する国際的な資格で、エンタープライズレベルのLinux環境における高度な専門知識とスキルを認定します。
複数の専門分野(混合環境、セキュリティ、仮想化・高可用性など)に分かれており、自身の専門性を深めたい分野を選択して受験します。
例えば、ネットワークサービスと密接に関わるLDAPやDNSの高度な設定、Kerberos認証、Sambaサーバー、ストレージ管理、クラスタリングなど、非常に専門性の高い内容が問われます。
大規模なLinuxシステムを設計・構築・運用するネットワークエンジニアにとって、この資格は自身の専門性を証明する強力なツールとなるでしょう。
LinuC(レベル3)
LinuC(リナック)レベル3 は、LinuCの最上位資格であり、エンタープライズ環境におけるLinuxの高度なスキルを認定します。
LPIC-3と同様に、専門分野に特化した試験が用意されており、混合環境、セキュリティ、仮想化・高可用性などのテーマから選択できます。
日本のIT環境に特化した内容も含まれており、国内で最先端のLinux技術を駆使するネットワークエンジニアを目指す方には最適な資格と言えるでしょう。
この資格を取得することで、大規模なシステムにおけるネットワークとLinuxの連携、高度なトラブルシューティング、複雑なセキュリティ対策など、幅広い課題に対応できる能力を証明できます。
電気通信主任技術者試験
電気通信主任技術者試験は、電気通信設備の工事、維持、運用を行う上で必要な専門知識を認定する国家資格です。
線路主任技術者と伝送交換主任技術者の2種類があり、ネットワークエンジニアが主に取得を目指すのは伝送交換主任技術者です。
IPネットワークだけでなく、光通信、無線通信、交換設備など、通信インフラ全般に関する深い知識が求められます。
特に、通信事業者やデータセンターなどで大規模な通信設備に携わるネットワークエンジニアにとっては、この資格は非常に重要です。
電気通信事業法に基づき、一定規模以上の電気通信事業者は、電気通信主任技術者を配置することが義務付けられています。
CCIE Enterprise Infrastructure
CCIE(Cisco Certified Internetwork Expert)Enterprise Infrastructureは、シスコシステムズが認定する最高峰のネットワーク資格の一つです。
エンタープライズネットワークの設計、構築、運用、最適化に関する深い専門知識と実践的なスキルを証明します。
筆記試験と8時間の実技試験(Lab試験)から構成されており、非常に高いレベルの知識と経験が求められます。
ルーティング、スイッチング、SD-WAN、ワイヤレス、セキュリティ、自動化など、広範なトピックを網羅し、複雑なネットワーク課題を解決する能力が試されます。
CCIEは、世界のネットワークエンジニアにとって憧れの資格であり、取得できればネットワーク分野における最高峰のエキスパートとして認められるでしょう。
【経験別】ネットワークエンジニア資格の取得の順番
資格取得の順番は、個人の経験や目指すキャリアパスによって大きく異なります。
ここでは、3つのケースに分けて、おすすめの資格取得ロードマップを解説します。
これからネットワークエンジニアを目指す初心者や実務未経験者が取るべき資格
これからネットワークエンジニアを目指す初心者や実務未経験者の方は、まずネットワークの基礎知識を体系的に学ぶことから始めるべきです。
最初は、実務経験がなくても取得しやすいCCNAやCompTIA Network+、そしてIT全般の基礎力を証明できる基本情報技術者試験がおすすめです。
これらの資格は、ネットワークの基本的な概念、プロトコル、デバイスの役割、そしてITの基礎的な仕組みを理解するのに役立ちます。
また、Linuxの基礎知識もネットワークエンジニアには不可欠ですので、LPIC-1(レベル1)やLinuC(レベル1)の取得も検討するとよいでしょう。
これらを通じて、ネットワークの世界への第一歩を踏み出し、今後の学習の土台を築けます。
現役のネットワークエンジニアがキャリアアップのために取るべき資格
すでにネットワークエンジニアとして実務経験がある方がキャリアアップを目指すなら、より専門性の高い資格に挑戦するのがよいでしょう。
次のステップとしては、CCNPが最適です。
これにより、より大規模で複雑なネットワークの設計や運用に対応できるスキルを証明できます。
また、Linuxを深く活用しているのであれば、LPIC-2(レベル2)やLinuC(レベル2)で、Linuxサーバーの高度な管理能力を磨くのも良い選択です。
さらに、応用情報技術者試験を取得することで、単なる技術者ではなく、ITシステム全体の設計やセキュリティ、マネジメントに関する視点も養うことが可能です。
ネットワークエンジニアのスペシャリストになるために取るべき資格
ネットワークエンジニアとして最高峰のスペシャリストを目指すのであれば、最難関レベルの資格に挑戦する覚悟が必要です。
ネットワーク分野の最高峰である、ネットワークスペシャリスト試験やCCIE Enterprise Infrastructureは、その知識と経験の深さを証明する上で非常に価値があります。
また、現代のネットワークにおいて欠かせないセキュリティ分野の専門性を高めるために、情報処理安全確保支援士の取得も強く推奨されます。
さらに、大規模な通信インフラに携わるのであれば、電気通信主任技術者試験が選択肢に入ります。
これらの資格は、自身の市場価値を最大限に高め、業界をリードする存在になるためのパスポートとなるはずです。
ネットワークエンジニア資格の取得順番は「汎用性」「トレンド」も意識すべき
ネットワークエンジニアの資格取得を進めるにあたっては、単に難易度だけでなく、「汎用性」と「トレンド」も意識することが非常に重要です。
特定のベンダーに依存しないベンダーニュートラルな資格(CompTIA Network+、LPIC/LinuCなど)は、幅広い環境で通用する汎用的な知識を証明できます。
これにより、キャリアの選択肢が広がるでしょう。
一方、シスコシステムズのCCNAやCCNPといったベンダー固有の資格は、その製品が市場で大きなシェアを占めているため、実務で役立つ機会が多いと言えます。
また、ネットワーク技術は常に進化しており、クラウド、SDN(Software-Defined Networking)、ネットワークセキュリティ、自動化といった新しい技術が次々と登場しています。
これらのトレンド技術に関連する資格を積極的に取得することで、自身のスキルを常に最新の状態に保ち、市場価値を高められます。
例えば、クラウド関連のネットワークサービスに関する資格や、Pythonを用いたネットワーク自動化に関する資格なども視野に入れるとよいでしょう。
ネットワークエンジニア向けの資格を取得するためのロードマップ
ネットワークエンジニア向けの資格取得は、計画的に進めることで効率的に目標を達成できます。
以下に、ネットワークエンジニア向け資格を取得するための一般的なロードマップを示します。
自分のレベルに合わせて目指す資格を決める
まず、現在の自身のスキルレベルと、将来どのようなネットワークエンジニアになりたいのかを明確にしましょう。
実務経験がほとんどない場合は、CCNAや基本情報技術者試験など、基礎固めに適した資格から始めるのが賢明です。
すでに実務経験があり、キャリアアップを目指すのであれば、CCNPや応用情報技術者試験など、より専門性の高い資格を目標に設定するのもよいでしょう。
目標とする資格の試験範囲や難易度を事前にしっかりと把握し、現実的な学習計画を立てることが重要です。
公式の教材を探す
目標とする資格が決まったら、その資格の公式教材を探しましょう。
多くの認定機関やベンダーは、試験範囲を網羅した公式ガイドブックやオンラインコースを提供しています。
これらの公式教材は、試験の出題傾向を把握し、必要な知識を効率的に学ぶ上で最も信頼できる情報源となります。
特にベンダー資格の場合は、そのベンダーの製品に特化した内容が学べるため、実務にも直結しやすいメリットがあります。
まずは公式情報を中心に学習を進めるようにしましょう。
目指す資格を取得するための方法が解説されている書籍やYouTubeを探す
公式教材と並行して、市販の解説書や問題集、YouTubeなどの動画コンテンツも活用するとよいでしょう。
特に難易度が高い資格では、公式教材だけでは理解しにくい概念も出てくる可能性があります。
より平易な言葉で解説されている書籍や、視覚的に分かりやすいYouTubeの解説動画は、理解を深めるのに非常に役立ちます。
ただし、情報が古くなっていないか、信頼できる情報源であるかを必ず確認するようにしてください。
複数の情報源を参考にすることで、多角的な視点から学習を進められ、知識の定着にもつながります。
十分な学習を行う
資格取得には、十分な学習時間の確保が不可欠です。
目標とする資格の難易度にもよりますが、数ヶ月から半年、あるいはそれ以上の期間をかけて学習に取り組む必要がある場合もあります。
単に知識を詰め込むだけでなく、実際に手を動かしてネットワークを構築したり、シミュレーターを使って設定を試したりするなど、実践的な学習を取り入れると効果的です。
定期的に学習の進捗を確認し、必要に応じて計画を修正しながら、着実に知識を積み重ねていきましょう。
継続は力なり、です。
過去問や模擬試験があれば必ずやる
試験直前には、必ず過去問や模擬試験を繰り返し解くようにしましょう。
これにより、試験の形式や時間配分、出題傾向に慣れることができます。
また、自身の弱点を発見し、重点的に復習すべき分野を明確にすることも可能です。
間違えた問題については、なぜ間違えたのかをしっかり分析し、理解を深めることが重要です。
模擬試験を本番と同じ時間設定で実施することで、試験当日のプレッシャーに慣れ、最高のパフォーマンスを発揮できる準備が整います。
ネットワークエンジニアとして活躍するためには資格だけ取ればいいわけではない
ネットワークエンジニアとして真に活躍するためには、資格の取得だけでは不十分である、ということを理解しておく必要があります。
資格はあくまで「知識の証明」であり、実務で求められるのは、その知識をいかに応用し、現場の問題を解決できるか、という実践的なスキルです。
例えば、資格取得で得た知識を基に、実際にネットワーク機器を触り、設定を行う経験は不可欠です。
トラブルが発生した際に、迅速に原因を特定し、適切な対応を行うトラブルシューティング能力は、座学だけでは身につきません。
また、新しい技術やサービスが日々登場する中で、常に最新情報をキャッチアップし、自身のスキルをアップデートしていく学習意欲も非常に重要です。
資格取得は、スタートラインに立つための強力なツールですが、その先には継続的な学習と実践、そして人との協力が待っています。
資格で得た知識を土台として、これらのスキルを磨き続けることが、ネットワークエンジニアとしての成功に繋がるでしょう。
まとめ
以上、ネットワークエンジニアを目指す人や、今現在ネットワークエンジニアとして働いている人に役立つ資格について、難易度別に紹介してきました。
エンジニアとって資格は必須ではないものの、あって邪魔になるものではありません。
それどころか、大きな恩恵をもたらすこともあります。
余裕があれば、是非資格取得に向けて動いてみてください。