プログラミングを始めたいと思っているものの、一切知識がないため、どの言語を選べばいいかわからないという初心者の方も多いでしょう。
細かいものも含めれば、プログラミング言語は数百個あります。
そんな中から、的確に自分にマッチした言語を選ぶのはなかなか難しいことです。
そこでこの記事では、初心者におすすめのプログラミング言語を10個厳選し、ランキング形式で紹介していきます。
目的に合ったおすすめ言語や、言語を選ぶ時のポイントなどについても解説しているので、是非参考にしてください。
【本記事の信頼性】
- 執筆者は元エンジニア
- 大手プログラミングスクールのWebディレクター兼ライターを経験
- 自らも地元密着型のプログラミングスクールを運営
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初心者におすすめのプログラミング言語ランキングTOP10
2025年最新の動向と学習難易度を総合的に分析し、初心者が最初に学ぶべきプログラミング言語をランキング形式でご紹介します。
各言語の特徴・将来性・習得しやすさを詳しく解説しますので、目標に最適な言語を見つけてください。
1位:Python
Python(パイソン)は、現在最も注目されている言語と言っても過言ではありません。
コードがシンプルで読みやすく、初心者が最初に学ぶのに最適な言語です。
2025年6月版のTIOBEインデックス(世界的に権威のあるプログラミング言語人気指標)では、Pythonが25.87%のレーティングを獲得し、過去最高を更新しました。
記録更新は、2025年5月に続き2か月連続です。
AI・機械学習・データサイエンスの分野で圧倒的な需要があり、将来性も抜群。
さらに、文法が英語に近く、環境構築も簡単なため、プログラミング初心者でも挫折しにくい特徴があります。
DjangoやFlaskなどのWebフレームワークも豊富で、様々な分野に応用できる汎用性の高さも魅力的でしょう。

2位:PHP
PHP(ピーエイチピー)は、Web開発において欠かせない言語で、特にWordPress制作には不可避な知識・スキルとなっています。
ソースコードを記述したらすぐに実行できるスクリプト言語で、初心者でも学習しやすく、クラウドソーシング案件も豊富にあります。
そのため、学習後すぐに収入に繋げやすい言語といえるでしょう。
HTMLに直接コードを埋め込める手軽さがあり、Webサイトの動的な部分を作成するのに適しています。
LaravelやSymfonyといった優秀なフレームワークも充実しており、効率的な開発が可能になるでしょう。

3位:JavaScript
JavaScript(ジャバスクリプト)は、Webブラウザ上で動作する唯一の言語であり、フロントエンド開発には必須です。
開発環境の構築が不要で、初心者でも取り組み易い言語とされています。
ブラウザとテキストエディタがあれば、すぐにプログラミングを始められる手軽さが魅力でしょう。
近年はNode.jsによってサーバーサイドでも利用可能になり、一つの言語でフロントエンドからバックエンドまで開発できる利便性があります。
React、Vue.js、Angularなどの人気フレームワークを活用すれば、より効率的な開発が実現できるでしょう。

4位:Java
Java(ジャバ)は、企業の基幹システムで多用される信頼性の高い言語です。
汎用性が高く、Webから基幹システム・ゲーム・スマホアプリなど、さまざまな分野で採用されている特徴があります。
初心者にとっては習得難易度が高いものの、一度マスターすれば他の言語への応用が利きやすくなります。
オブジェクト指向プログラミングの基本概念をしっかり学べるため、プログラミングの基礎力向上に大いに役立つでしょう。
Android開発でも使用され、求人数が豊富で安定したキャリアを築きやすい言語です。

5位:Ruby
Ruby(ルビー)は、日本で生まれたプログラミング言語で、記述しやすい言語であり、初心者でも比較的短期間で習得できます。
「プログラマーが楽しくプログラミングできる」という思想のもとに設計されており、コードが読みやすく書きやすいのが特徴でしょう。
Ruby on Railsというフレームワークが非常に優秀で、短期間でWebアプリケーションを開発できます。
日本企業での採用事例が多く、国内でのキャリアを考える初心者には特におすすめできる言語といえるでしょう。

6位:C#
C#(シーシャープ)は、Microsoft社が開発したオブジェクト指向言語で、.NETフレームワークと密接に連携しています。
Windows、Android、iOS上のアプリケーションに最適とされ、クロスプラットフォーム開発が可能です。
Javaに似た構文を持ちながらも、より現代的な機能を備えているため、初心者でも比較的学習しやすいでしょう。
企業のWebアプリケーション開発やゲーム開発(Unity)でも広く使用されており、多方面でのキャリアパスが期待できます。
Visual Studioという優秀な開発環境があるのも学習面での大きなメリットです。
7位:Swift
Swift(スウィフト)は、Apple社が開発したiOSアプリ開発専用の言語です。
従来のObjective-Cと比較して、より安全で読みやすい設計になっており、初心者でも取り組みやすい言語といえるでしょう。
モダンな言語設計により、メモリ管理が自動化されているため、複雑なメモリ操作を意識する必要がありません。
iPhoneやiPadアプリの需要は継続的に高く、スマートフォンアプリ開発を目指す初心者には最適な選択肢です。
SwiftUIフレームワークにより、直感的なUI開発も可能になっています。
8位:Kotlin
Kotlin(コトリン)は、Googleが推奨するAndroidアプリ開発言語です。
Javaとの相互運用性を保ちながら、より簡潔で安全なコードが書けるよう設計されています。
一つの言語で様々なプラットフォームのアプリを作ることができるため、効率的な開発が可能です。
プログラムのエラーを防ぐ仕組みが組み込まれており、初心者でも安全なコードを書きやすい設計になっています。
現在はAndroidアプリ開発だけでなく、Webサイトのサーバー側プログラムでも使われるようになっており、学習価値の高い言語といえるでしょう。
9位:C言語
C言語は、1972年に開発された歴史のある言語です。
汎用性が高く、処理速度も高速であることから、近年はAIやIoT分野でも活用されるようになりました。
C言語を学習することで、プログラミングの基礎概念を深く理解できるため、他の言語を学ぶ際の土台作りに最適です。
メモリ管理やポインタなど、コンピュータの動作原理を理解する必要があるため、初心者には難易度が高いものの、習得すれば確実にスキルアップできるでしょう。
組み込みシステムやOS開発など、専門性の高い分野での需要が継続しています。
10位:Go
Go(ゴー)は、Google社が開発したモダンなプログラミング言語で、近年人気が上がってきています。
文法がシンプルで覚えやすく、プログラムの実行速度が速いのが特徴です。
現在多くの企業で使われているシステム開発で重宝されており、有名なソフトウェアの多くがGoで作られています。
難しそうに見えますが、実は初心者でも学びやすいよう設計されており、将来性の高い言語として期待されています。
【何から学べばいいかわからない初心者向け】目的別のおすすめ言語
ここでは、「将来どんなエンジニアになりたいか」「何を作りたいか」という目的別に、最適なプログラミング言語をご紹介します。
自分の興味や理想の働き方に合わせて言語を選ぶことで、効率的な学習が可能になります。
Web系のエンジニアになりたいならPHPやRuby
Web系企業への就職を目指すなら、PHPまたはRubyから始めることをおすすめします。
PHPはWordPressの基盤となっており、案件数が豊富で学習後すぐに実務に活かせるでしょう。
Rubyは日本企業での採用率が高く、特にスタートアップ企業で人気があります。
どちらもWebアプリケーション開発に特化しており、HTML/CSSとの親和性も高いため、初心者でも体系的に学習を進められます。
LaravelやRuby on Railsといった優秀なフレームワークを活用すれば、効率的な開発スキルが身につくでしょう。

AIやデータサイエンスに関わりたいなら迷わずPython
AI・機械学習・データサイエンス分野を目指すなら、Pythonが圧倒的におすすめです。
NumPy、Pandas、TensorFlow、PyTorchなど、AIやデータサイエンス分野で必須のライブラリが充実している唯一の言語といえるでしょう。
そして、データ分析から機械学習モデルの構築まで、一つの言語で完結できる利便性があります。
研究機関や大学でも標準的に使用されており、学習リソースが豊富に揃っているのも特徴です。
将来的にAIエンジニアやデータサイエンティストを目指すなら、Pythonのスキルは必須といえるでしょう。
スマホアプリを開発したいならSwiftかKotlin
スマホアプリ開発を目指すなら、iOSならSwift、AndroidならKotlinを選びましょう。
SwiftはiPhoneアプリ開発の標準言語で、Apple社が積極的にサポートしており、将来性は抜群です。
KotlinはGoogle社が推奨するAndroid開発言語で、Javaからの移行も進んでいます。
どちらもモダンな言語設計により、初心者でも安全で読みやすいコードが書けるでしょう。
クロスプラットフォーム開発も視野に入れるなら、Flutter(Dart)やReact Native(JavaScript)という選択肢もあります。
大規模システムの開発にかかわりたいならJava
企業の基幹システムや大規模なWebシステム開発に携わりたいなら、Javaを選択しましょう。
銀行、保険、製造業など、多くの企業でJavaが採用されており、安定した需要があります。
オブジェクト指向プログラミングの概念をしっかり学べるため、システム設計の基礎力も身につくでしょう。
Spring FrameworkやHibernateなどの企業向けフレームワークも充実しており、実際の業務で使用される技術を体系的に学習できます。
習得難易度は高いものの、一度マスターすれば長期的なキャリア形成に大いに役立つでしょう。
Webサイト制作をしたいならJavaScript
Webサイトに動的な機能を実装したいなら、JavaScriptは必須の言語です。
ブラウザ上で動作する唯一の言語であり、ユーザーインターフェースの向上には欠かせません。
フロントエンドだけでなく、Node.jsによってサーバーサイドでも活用できるため、フルスタック開発が可能になります。
React、Vue.js、Angularなどのフレームワークを習得すれば、モダンなWebアプリケーション開発ができるでしょう。
Web制作会社やIT企業でのフロントエンドエンジニアを目指すなら、必ず身につけておくべき言語です。
学習するプログラミング言語を選ぶポイント
多くのプログラミング言語がある中で、どれを選ぶべきか迷うのは当然です。
ここでは、初心者が言語選択で失敗しないための4つの重要なポイントをご紹介します。
これらの基準を参考にすることで、自分に最適な言語を見つけることができるでしょう。
自分のやりたいこと・目的にマッチしているか
プログラミング言語選択で最も重要なのは、自分の目標と言語の特性がマッチしているかどうかです。
例えば、Web開発がしたいのに、組み込みシステム向けのC言語を学んでも実用性は低いでしょう。
まず「どんなものを作りたいか」「どんなエンジニアになりたいか」を明確にしてください。
AIエンジニアを目指すならPython、iOSアプリ開発ならSwift、企業システム開発ならJavaといったように、目的に応じた選択をすることで学習に意味が生まれます。
迷った場合は、PythonやJavaなど、複数の分野に応用できる汎用性の高い言語から始めることをおすすめします。
学習難易度が高すぎないか
初心者にとって、学習難易度は非常に重要な要素です。
あまりに難しい言語を選ぶと、環境構築でつまずいたり、基本的な文法の理解に時間がかかりすぎたりして挫折する可能性があります。
PythonやRubyのようなスクリプト言語は、コードを書いてすぐに実行結果を確認できるため、初心者でも達成感を得やすいでしょう。
一方、C言語やC++のような言語は、メモリ管理などの複雑な概念を理解する必要があり、初心者には負担が大きくなります。
まずは学習しやすい言語で基礎を固めてから、より高度な言語に挑戦することが賢明でしょう。
汎用性はあるか
選択する言語の汎用性も重要な判断基準です。
一つの分野でしか使えない言語よりも、複数の分野で活用できる言語を学ぶ方が、将来的な選択肢を広げられます。
Pythonは機械学習、Web開発、自動化ツールなど幅広い用途に使えるため、汎用性の高い言語といえるでしょう。
JavaScriptも、Webフロントエンド、サーバーサイド、モバイルアプリ開発など、様々な場面で活用可能です。
汎用性の高い言語をマスターすれば、技術トレンドの変化にも柔軟に対応でき、キャリアの安定性が向上するでしょう。
将来性のある言語なのか
技術業界のトレンドは常に変化しているため、将来性のある言語を選ぶことも意識しましょう。
Pythonは比較的学習難易度が低く、初心者でも学びやすい、おすすめのプログラミング言語です。
AI・機械学習・IoTなどの成長分野で活用されるPythonのような言語は、今後も需要が拡大すると予想されます。
一方で、古い技術に依存した言語は、徐々に需要が減少する可能性があるでしょう。
そういった言語は、学ぶ価値がほとんどありません。
業界動向や技術トレンドを調査し、少なくとも5年から10年先まで需要が継続しそうな言語を選択することが、長期的なキャリア形成において重要になります。

何も知らない初心者はHTML/CSSから始めるのがおすすめ
プログラミング完全初心者の方には、HTML/CSSから始めることを強くおすすめします。
HTML/CSSは厳密にはプログラミング言語ではありませんが、Web開発の基礎となる重要な技術です。
HTMLでWebページの構造を作り、CSSで見た目を整えるという概念は、プログラミングの考え方に慣れるのに最適でしょう。
特にWeb系エンジニアを目指すなら、HTML/CSSの知識は必須となります。
これらをマスターすることで、Webページがどのように作られているかを理解でき、その後のJavaScriptやPHP学習がスムーズに進むでしょう。
また、HTML/CSSは学習コストが低く、すぐに目に見える成果を得られるため、プログラミング学習のモチベーション維持にも効果的です。
簡単なWebページを作成できるようになったら、JavaScriptで動的な機能を追加し、PHPやRubyでサーバーサイドの処理を学ぶというように段階的に学習を進めてください。
まとめ
以上、2025年最新版の「初心者におすすめのプログラミング言語TOP10」をご紹介しました。
どんな言語を選ぶかについては、順位だけに囚われず、「自分の目的ややりたいこととマッチしている言語かどうか」を重視すべきです。
目的 | おすすめ言語 | 理由 |
---|---|---|
まず何かを始めたい | Python | 学習しやすく汎用性が高い |
Web制作がしたい | JavaScript | フロントエンド開発に必須 |
Web系企業で働きたい | PHP/Ruby | 案件数が豊富で就職しやすい |
AI分野に興味がある | Python | 機械学習ライブラリが充実 |
スマホアプリを作りたい | Swift/Kotlin | モバイル開発の標準言語 |
企業システム開発 | Java | 大規模システムでの需要が高い |
プログラミング学習は継続が最も重要です。完璧を目指さず、まずは一つの言語を選んで実際にコードを書き始めてみてください。
挫折しそうになったときは、学習コミュニティに参加したり、プログラミングスクールを活用するのも有効な手段でしょう。