このような悩みをお持ちの方も多いでしょう。
プログラミングを学ぶ場合、主に「独学」か「スクール」どちらかを選ぶことになりますが、独学を選んだまではよいものの、何から手を付けていいかわからず学習が進まない、というケースは少なくありません。
そこでこの記事では、プログラミングを独学で習得するためのロードマップを公開し、何から始めるべきかについて明確にお伝えしていきます。
【本記事の信頼性】
- 執筆者は元エンジニア
- 大手プログラミングスクールのWebディレクター兼ライターを経験
- 自らも地元密着型のプログラミングスクールを運営
プログラミングスクール
■Webエンジニアの育成に特化 ■自社開発企業への転職成功率がダントツ ■ハイスキルを求める人に最適 |
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■サポートは半永久的 ■単価80万円以上の講師陣 ■AWSやJavaに強い |
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■受講料完全無料 ■最短1か月で卒業 ■教室への通学も可能 |
初心者が独学でプログラミングを習得することは可能?
結論からお伝えすると、プログラミングを独学で習得することは十分可能です。
実際に独学のみでプログラミングスキルを身に付け、エンジニアとして転職したり副業案件を獲得したりしている人は数多く存在します。
しかし、プログラミングスクールに通うのに比べて、学習の難易度が高くなってしまうことも事実です。
プログラミング学習は決して簡単なものではなく、多くの人が途中で挫折すると言われているのです。
その挫折率は、なんと約90%とも言われています。
独学は可能であるものの、独学のみでプログラミング学習を進める場合は、相当な覚悟が必要になることを忘れないでください。

【何から始めるべき?】初心者向けのプログラミング独学ロードマップ
早速ですが、独学を決意したプログラミング初心者の方が最も気になっているであろう、「プログラミング独学をやり遂げるためのロードマップ」を公開します。
途中で挫折するリスクを減らすためにも、以下のロードマップを強く意識するようにしてください。
【ステップ①】プログラミングを学ぶ目的を決める
まず始めにやるべきなのは、「何のためにプログラミングを独学で習得しようとしているのか」を明確にすることです。
目的によって、学習方法は大きく変わってきます。
例えば、趣味でやっているホームページにちょっとした機能を追加したいという程度ならば、わざわざ体系的に学習しなくとも、ネットで検索したりQ&Aサイトを活用したりするだけで簡単に解決します。
そうではなく、ITエンジニアとしての就職・転職を視野に入れて学習するのならば、最初に綿密な学習計画を立て、「学習内容」や「就職活動の開始時期」など、細かなスケジュールまで決めなければなりません。
また、目的が曖昧な場合、ちょっとした壁にぶつかっただけで「もういいや・・・」と諦めてしまうリスクも高まってしまいます。
したがって、学習に取り掛かる前に、まずは学習目的をはっきりさせ、自分に言い聞かせましょう。
【ステップ②】学ぶプログラミング言語を決める
学習目的が定まったら、次は「習得するプログラミング言語」を選びます。
一口にプログラミング言語と言っても、その数は膨大です。
そのすべてを学ぶことなど無理ですし、学ぶ必要もありません。
目的にマッチした最適な言語を一つ選び、学習するようにしてください。
プログラミング言語の選び方ですが、基本的には以下の2パターンとなります。
- 将来自分がやりたいことに役立つ言語を選ぶ
- 需要が高い言語を選ぶ
例えば、将来Web系のエンジニアになりたいのならば、「PHP」「Ruby」「Python」といった言語がおすすめです。
Web開発現場では、これらのプログラミング言語が採用されていることが多いからです。
なお、特にこだわりがない場合は、「開発現場での需要が高い言語」を選ぶのも一つの手です。
需要・人気が高い言語ならば、求人数が多く、給料も高い傾向にあります。
では、どのプログラミング言語が人気なのでしょうか。
アンケートを取っているサイトによってバラバラなので一概には言えませんが、各種アンケート結果を鑑みた当サイトのオリジナルランキングとしては以下の通りです。
1位 | Java |
2位 | Python |
3位 | C++ |
4位 | JavaScript |
5位 | Go |
需要の高い言語を習得しておけば、それだけ就職もしやすくなりますし、フリーランスとしての案件受注もしやすくなるので、需要の高さで学ぶ言語を選ぶのもよいでしょう。
【ステップ③】メインにする学習教材を決める
学ぶ言語が決まったら、次は「何を使って学ぶのか」を決めます。
プログラミング学習を独学で進める際は、主に以下のような教材を利用するのが一般的です。
- 書籍
- オンライン学習サイト
- スマホアプリ
- YouTube動画
いろいろな教材を使って学習すべきではありますが、まず軸となる教材を決めることも重要なので、メイン教材を一つに絞っておくべきです。
そして、メイン教材を軸にしつつ、その他の教材を組み合わせて学習すると効果的です。
例えば、体系的な知識は書籍で身に付けつつ、苦手な部分やよくわからなかった部分については、YouTubeで詳しく解説されている動画を探す、といった進め方です。
特に今のYouTubeには、有料の学習サイト顔負けな「わかりやすく参考になる学習動画」が数多く存在します。
言うまでもなく、YouTube動画は無料で閲覧できるので、積極的に活用していくとよいでしょう。
【ステップ④】学習を継続する
学習教材が決まったら、いよいよ独学の開始です。
プログラミング学習を開始した際に強く意識すべきなのは、「とにかく継続すること」です。
前述の通り、独学でプログラミングを習得しようとした場合、約9割が挫折すると言われているほど厳しい道のりなので、日々さぼらずに、少しずつでもいいので学習を進めることを心掛けてください。
自分一人では乗り越えられない壁にぶつかった場合は、以下のような方法で突破を試みてみましょう。
- プログラミング専門のQ&Aサイトで質問する
- プログラミングの知識がある友人や知人を頼る
- SNSなどでメンターを探す
仮に1日10分や20分であろうと、学習を続けていれば、少しずつは前に進めるのです。
また、学習の癖付けのためにも、どんなに時間がなくとも隙間を見つけ、「わずかな時間でもいいので勉強する」ということを継続してください。
【ステップ⑤】ポートフォリオを作成する
プログラミングの基礎知識を習得したら、最後にポートフォリオ作成に取り掛かります。
ポートフォリオとは、自分のスキルを示すための作品集のようなもので、初心者や実務未経験者にとっては、相手に自分をアピールできる唯一の材料と言えます。
これまで学んできたことを活かし、ECサイトやスマホアプリなどを作ってみましょう。
ただ技術を詰め込むだけでなく、「実際にヒットしそうなサービス」を意識することも重要です。
AIによるプログラミング作業の自動化などもあり、今のITエンジニアは、ただプログラミングするだけでなく、「企業の売り上げに貢献できるようなアイデアを出せる人材」が重宝される時代に入っています。
ポートフォリオとして公開しているWebサイトが、多くの人に利用されるようなサービスに育てば、それだけ「事業に貢献してくれるかもしれない」と期待され、就職活動を有利に進められるようになるでしょう。
初心者におすすめのプログラミング言語
この項目では、プログラミング初心者にとって学びやすく、かつ需要もあるプログラミング言語を3つ紹介していきます。
JavaScript
JavaScriptは、Webサイトやアプリに動きを加えるためのプログラミング言語です。
例えば、ボタンをクリックして情報を表示したり、アニメーションを動かしたりする機能も実現可能です。
ブラウザ上で動作するため、特別なソフトを必要とせず、初心者でも手軽に始められるのが特徴です。
さらに、リアルタイムのデータ更新や、Webアプリの開発にも活用されています。
JavaScriptは、シンプルで短いコードによって動作するため、学習難易度が低く、初心者でも取っつきやすいプログラミング言語です。
Python
Pythonは、シンプルで読みやすいコードを特徴とする人気の高いプログラミング言語です。
その分かりやすさから、Pythonは初心者向けの言語としてよく選ばれています。
最大の特徴は、簡潔な構文であり、他の言語に比べてコードが短く、直感的に理解しやすい点です。
複雑なアルゴリズムやデータ処理であろうと、短いコードで実現することができるのです。
また、Pythonは汎用性が高く、Web開発、データ分析、AIや機械学習、さらにはゲーム開発など、幅広い分野で利用されています。
「エンジニアにはなりたいが、将来やりたいことがまだ決まっていない」という場合は、汎用性の高いPythonを学ぶとよいでしょう。
Ruby
Rubyは、使いやすさと効率性を重視して設計されたプログラミング言語です。
特に、簡潔で直感的なコードが書けるため、初心者にとって学びやすいとされています。
その柔軟性の高さから、小規模なスクリプトから大規模なアプリケーションまで幅広く活用されています。
Rubyの特徴的な要素として、プログラマーが「楽しくコードを書く」ことを目的に設計されているという点が挙げられます。
このため、読みやすくわかりやすいコードを書くことが可能で、学習段階でのストレスが少ないのが魅力です。
また、Ruby on Railsという強力なWebアプリケーションフレームワークが広く普及しており、Web開発の分野で特に高い人気を誇ります。
シンプルで洗練されたコードを書く楽しさを体験できるRubyは、初心者から経験者まで幅広く愛用されている言語です。
プログラミングの独学に役立つオンライン学習サイト
初心者が独学でプログラミングを学ぶ際に「おすすめ」として挙がるオンライン学習サイトは、「Progate」と「ドットインストール」の2つです。
では、なぜこの2つの学習サイトがおすすめされるのでしょうか?
その理由が伝わるように、それぞれの特徴について詳しく解説していきます。
Progate
Progate(プロゲート)とは、世界中で利用されているプログラミング初心者向けのオンライン学習サイトです。
学習形式は「スライド形式」で、書籍よりも直感的に学びやすくなっているのが特徴です。
オンライン学習サイトは「動画形式」が主流ですが、スライドならば、自分のペースでスライドを読み進められるというメリットがあります。
ただし、Progateだけでプログラミングの深い部分まで学習するのは難しいため、あくまで「完全な初心者がプログラミング学習の取っ掛かりにするには最適な教材」という認識を持っておいた方がよいでしょう。
無料でも利用できますが、無料部分は非常に限定的であるため、本気で学習するのならば有料登録をおすすめします。
月額1,490円(1年契約なら月額990円)という金額がかかるものの、書籍代と大差ないため、利用価値は高いと言えるでしょう。
ドットインストール
ドットインストールは、Progateと同じく初心者向けのオンライン学習サイトですが、Progateより多少難易度が高いという点が特徴です。
学習形式は「動画形式」で、すべてのレッスン動画が3分でまとめられています。
3分で完結するため、ちょっとした空き時間を活かして勉強することができますし、8,000本を超える膨大なレッスン動画があるため、幅広い学習が可能です。
ただ、プログラミング学習の際、環境構築が必要になるため、完全な初心者は「ハードルが高い」と感じることもあるかもしれません。
しかし、プログラミングをする上で環境構築は避けて通れないため、早い段階で苦労しておいた方がよいでしょう。
ドットインストールも、無料で利用できる動画がありますが、サンプル的な内容にとどまっているため、真剣に学習する場合は有料登録をするのがおすすめです。
月額料金は、1,280円となっています。
独学でプログラミングを学ぶメリット
独学でプログラミングを学ぶ主なメリットは、以下の3つです。
- 費用があまりかからない
- 自分のペースで自由に学習できる
- 自己解決能力が育つ
費用があまりかからない
独学の最大のメリットは、「費用を最小限に抑えられる」という点です。
書籍を2~3冊購入しても1万円を超えることはまずありませんし、オンライン学習サイトの月額利用料は大体1,000円ほどです。
YouTubeに至っては無料なので、いくら利用しても費用がかかりません。
このように、お金がなくても学習できるのが、独学の大きな魅力です。
自分のペースで自由に学習できる
自分のペースで自由に学習を進められるという点も、独学のメリットでしょう。
仕事やプライベートな都合に合わせて、時間の取れる時に勉強し、忙しい時期は学習時間を控えめにする、といった調整も可能になります。
ただし、逆に自由さが足かせとなり、勉強をさぼりがちになってしまうリスクもあるので注意してください。
継続的な学習が重要なので、いくら自分のペースで学習できるといっても、あまり長期間に渡って勉強を中断するようなことは避けましょう。
自己解決能力が育つ
独学の場合、疑問点があっても基本的に自己解決するしかありません。
スクールのように周囲に教えてくれる人がいないため、書籍やネット検索、動画サイトなどを使って自分で問題を解決するしかないのです。
しかし、これによって自己解決力が育つため、いざエンジニアとして開発現場で働くようになった際に大いに役立つでしょう。
新人であろうと、現場でエンジニアとして仕事をする以上はプロです。
わからないことがあっても、気軽に周りの人たちに質問することは失礼にあたります。
しかし自己解決能力が育っていれば、不必要に周囲に頼る機会が減り、就職後も問題なく働くことができます。
独学でプログラミングを学ぶデメリット
独学でのプログラミング学習はメリットばかりではありません。
以下のようなデメリットも存在します。
- 挫折してしまうリスクが高い
- 学習に抜け漏れが発生しやすい
- 就職活動時に評価されづらい可能性がある
挫折してしまうリスクが高い
プログラミングの独学における最大のデメリットは、挫折リスクの高さです。
再三お伝えしている通り、独学の場合はほとんどの人が途中で学習をやめてしまいます。
それだけプログラミングスキルの習得は難易度が高いものなのです。
その分、一度スキルを身に付けてエンジニアになることができれば、将来の安定性は非常に高いものとなります。
独学を始める際は、挫折しそうになった時の対処法をあらかじめ考えておきましょう。
例えば、「メンターと契約する」「セミナーに参加する」といったことを実行することで、学習モチベーションを維持しやすくなります。
学習に抜け漏れが発生しやすい
独学の場合は自分で学習計画を立てるため、学習に抜け漏れが発生しやすくなってしまいます。
プログラミングスクールに通う場合は、スクール側が用意したカリキュラムに沿って学習できるため、体系的に抜け漏れなく学ぶことができます。
しかし、プログラミング初心者が立てた学習計画には欠点が多いことがほとんどであるため、「重要な部分を飛ばしている」「学習内容に無駄が多い」といった事態に陥りがちです。
また、効率の悪い学習が続けば、変に学習期間が長引いてしまいます。
学習計画は、ITシステム開発で言うところの「最上流工程」なので、綿密に計画を練らなければなりません。
就職活動時に評価されづらい可能性がある
よほど強いポートフォリオがあれば別ですが、そうではない場合、独学後の就職活動で不利になってしまう可能性があります。
「プログラミングスクールで専門知識を身に付けた」
このように、専門機関で学習した人たちと比較した場合、どうしても独学は見劣りしてしまうでしょう。
IT企業の採用担当者も、どの程度まで独学でスキルを高められたのかわからない人より、専門機関から卒業認定をもらっている人を重視する傾向にあります。
独学のみでエンジニアとして採用されている人も少なくありませんので、「独学でエンジニア転職は無理」というわけではありませんが、不利になる可能性は高いでしょう。
大学やプログラミングスクールで学んだ人たちに勝つためには、未経験者とは思えないレベルのポートフォリオを作り上げるしかありません。
「独学は厳しい」と感じた場合はスクールの利用も有効
人にはさまざまなタイプがあるため、独学が向いている人もいます。
- 意志が強い
- 自己管理能力が高い
- 何があっても絶対に諦めないという根性がある
- 一人でも学習モチベーションを高めることができる
これらを併せ持つ人は、独学で成功しやすいです。
逆に、上記の要素のうち、一つでも欠けてしまうと、途中で挫折するリスクが高まります。
したがって、上記の「独学に適した人」に該当しない場合や、独学にチャレンジしたものの続きそうにない、という場合は、プログラミングスクールの利用を検討してもよいかもしれません。
プログラミングスクールならば、効率的な学習計画の立案から、学習中の疑問点の解決、学習モチベーションを維持するための取り組みなど、さまざまなフォロー体制が存在します。
「高額な費用がかかる」というデメリットはあるものの、「挫折せずに短期間で高いスキルを身に付けたい」という場合には最適な選択肢でしょう。
なお、プログラミングスクールを選ぶ時は、目的別に選ぶべきです。
例えば・・・
■Web系のエンジニアを目指したい ⇒ RUNTEQ
■近年注目のインフラであるクラウドサービス(特にAWS)に興味がある ⇒ RaiseTech
■エンジニアとして就職するのではなくフリーランスとして活動したい ⇒ テックブースト
・・・といった形です。
もし独学ではなく、プログラミングスクールを利用すると決めた場合は、自分の目的に適したところを選ぶようにしてください。
まとめ
完全な初心者であろうと、独学のみでITエンジニアになることは可能です。
しかしその道は険しく、「約9割という挫折率を乗り越える」「スクール卒業生に負けないポートフォリオを作成する」というハードルを越えなければ、未経験からエンジニア転職を実現するのは難しくなってしまいます。
したがって、独学のみでいける自信がある人は独学で、厳しいと感じた場合はスクールを利用を検討する、といったように、臨機応変に対応することが重要です。
プログラミングスクール
■Webエンジニアの育成に特化 ■自社開発企業への転職成功率がダントツ ■ハイスキルを求める人に最適 |
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■サポートは半永久的 ■単価80万円以上の講師陣 ■AWSやJavaに強い |
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■受講料完全無料 ■最短1か月で卒業 ■教室への通学も可能 |