プログラミングの資格は役に立たない?就職・転職に役立つIT資格はあるのか

プログラミングの資格は役に立たない?就職・転職に役立つIT資格はあるのか プログラミング関連の資格

プログラミングの資格は、エンジニアにとって「役に立たない」「必須ではない」と言われることがあります。

確かに間違ってはいないのですが、場合によっては資格取得によってメリットを得られることもあります。

そこで本記事では、プログラミング資格が役に立たないと言われる理由を解説するとともに、就職・転職に役立つおすすめのIT資格を8つピックアップして紹介します。

各資格の詳細や難易度、受験料などの情報も詳しく解説していきますので、ITエンジニアを目指す方は是非参考にしてください。

【本記事の信頼性】

  • 執筆者は元エンジニア
  • 大手プログラミングスクールのWebディレクター兼ライターを経験
  • 自らも地元密着型のプログラミングスクールを運営
未経験者におすすめの
プログラミングスクール
■Webエンジニアの育成に特化
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なぜプログラミングの資格は役に立たないと言われる?

なぜプログラミングの資格は役に立たないと言われる?

まずは、「プログラミングの資格は役に立たない」と言われてしまう理由について3つ紹介します。

エンジニアにとって資格は必須ではないから

プログラミングの世界では、資格よりも実務経験やスキルが重視される傾向にあります。

多くの企業が求めるのは、実際にプロジェクトを遂行できる能力であり、資格の有無はそれほど重要視されません。

エンジニアにとって、ポートフォリオやGitHubのアカウントなどで自分の実力を示すことの方が、資格を取得するよりもはるかに効果的です。

資格取得に時間とお金をかけるよりも、実際にプログラミングの経験を積むことに注力する方が、キャリアアップには役立つという意見も多いです。

資格よりもスキルが重視される職種だから

プログラミングは、資格よりもスキルや経験が重視される職種です。

資格は、自分が持っている知識を証明するものであり、実務経験やスキルの証明とは異なります。

プログラミングのスキルは、実際にプロジェクトに携わることで磨かれていくものです。
資格取得に時間を割くよりも、オープンソースプロジェクトへの参加やハッカソンへの出場など、実践的な経験を積むことが、エンジニアとしてのスキルアップにつながります。

役に立たないIT資格も少なくないから

IT業界には多くの資格が存在しますが、中にはあまり役に立たないものも少なくありません。

例えば、特定の技術やツールに特化した資格は、その技術やツールが時代遅れになれば、資格の価値も下がってしまいます。

また、資格の難易度が低すぎて、誰でも簡単に取得できるようなものは、企業からの評価も低くなりがちです。

資格取得に時間とお金をかける前に、その資格がエンジニアとしてのキャリアにどれだけ役立つのかを見極める必要があります。

プログラミング関連の資格を取得するメリット

プログラミング関連の資格を取得するメリット

「役に立たない」と言われることもあるプログラミングの資格ですが、必ずしもそうとは限りません。

以下のようなメリットもありますので、資格取得を「完全に無駄なものだ」と考えてしまうのはもったいないです。

一定の知識があることを証明できる

プログラミング関連の資格を取得することで、その分野に関する一定の知識があることを証明できます。

特に、これからプログラミングを学習しようとしている初心者にとっては、実務経験がない分、資格取得が知識の裏付けとなり、アピールポイントになります。

資格取得には、体系的な学習が必要とされるため、基礎知識をしっかりと身につけることができます。

また、資格試験に合格するためには、問題解決能力やロジカルシンキングが求められるため、これらのスキルを磨くことにもつながります。

資格取得という目標に向かって努力できることをアピールできる

資格取得には、目標に向かって努力し、それを達成するという過程が含まれます。
この経験は、エンジニアとして重要な資質である、粘り強さや向上心をアピールする材料になるでしょう。

資格取得のために、業務外の時間を使って学習に取り組む姿勢は、仕事に対する真摯な態度の表れと捉えられます。

資格取得後も、さらなるスキルアップを目指して、次のステップに挑戦する意欲を示すことで、「努力できる人間である」ということをさらに印象付けられるでしょう。

就職・転職の際に有利になることがある

プログラミング関連の資格を持っていると、就職・転職の際に有利になることがあります。
特に初心者の場合、実務経験の少なさをカバーする材料として、資格が評価されることがあります。

また、資格取得者を優遇する採用制度を設けている企業もあります。

ただし、資格よりも実務経験やスキルを重視する企業も多いため、資格取得だけでなく、実践的な経験を積むことも重要です。
資格と実務経験の両方を備えていれば、就職・転職の選択肢が広がるでしょう。

就職・転職に役立つIT資格8選

就職・転職に役立つIT資格8選

プログラミング関連の資格は多数ありますが、その中でも、ITエンジニアとしての就職・転職に役立つおすすめの資格8選を紹介します。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、ITエンジニアの登竜門とも呼ばれる国家試験です。

ITの基礎知識を幅広くカバーしているため、これからエンジニアを目指す初心者に求められる知識を網羅的に学ぶことができます。

基本情報技術者試験の資格を持っていると、ITエンジニアとしての基礎力があることを証明でき、就職・転職の際に有利になる可能性があります。

受験料 5,700円(税込)
合格率 約20%
受験資格 なし
試験形式 多肢選択式(四肢択一)
試験時間 150分
問題数 80問

基本情報技術者試験は、年に2回(春期と秋期)実施されています。

試験内容は、ITの基礎理論、コンピュータシステム、技術要素、開発技術、プロジェクトマネジメントなど、幅広い分野をカバーしています。

合格率は20%前後と、やや難易度が高い試験ですが、合格することでITエンジニアとしての基礎力を証明できます。

合格すると、「基本情報技術者」の称号が与えられ、応用情報技術者試験など、上位の試験にチャレンジすることもできます。
ITエンジニアを目指す人にとって、最初の一歩となる資格と言えるでしょう。

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験よりも上位の国家試験で、IT分野の専門的な知識や、システム開発の基礎的な能力が求められます。

この試験に合格すると、中堅レベルのITエンジニアとして一定の能力を持っていると認められ、キャリアアップに役立つでしょう。

受験料 7,000円(税込)
合格率 約15%
受験資格 基本情報技術者試験合格者、または同等の知識・技能を有する者
試験形式 多肢選択式(四肢択一)
試験時間 150分
問題数 70問

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位資格にあたり、より専門的で応用的な知識が問われます。

試験内容は、コンピュータシステムの開発、データベース、ネットワーク、セキュリティ、プロジェクトマネジメントなど、実務で必要とされる技術要素が中心です。

かなり難易度の高い試験ですが、合格することで、実務レベルのITエンジニアとしてのスキルを証明できます。

応用情報技術者の資格を持っていると、システムエンジニアやプログラマーとして、より高度な業務に携われる可能性が高くなります。

オラクル認定資格

オラクル認定資格は、オラクル社のデータベース製品に関する知識や技術を証明する民間資格です。

金融機関や大企業など、オラクル製品を使用している企業では、この資格を持っているエンジニアを優遇する傾向があります。
オラクル製品を扱うプロジェクトに携わりたい場合は、取得しておいて損はありません。

オラクル認定資格には、Javaやデータベースなど、オラクル社の様々な製品を対象としたものがあります。

特にデータベースに関する認定資格は、企業で重要視されることが多く、オラクル製品を使用した開発プロジェクトでは有利に働くでしょう。

受験料は製品によって異なりますが、概ね245ドル程度です。
試験はオンラインで受けることができ、多肢選択式や、実際の環境を使用した実技試験などがあります。

合格率は非公開ですが、難易度はかなり高いと考えておきましょう。

PHP技術者認定試験

PHP技術者認定試験は、PHPプログラミング言語に関する知識と技術を証明する民間資格です。

Webアプリケーションの開発現場で使われることの多いPHPの知識を持っていることをアピールでき、就職・転職の際に有利になるでしょう。

受験料 10,000円(税込)
合格率 約40%
受験資格 なし
試験形式 多肢選択式(四肢択一)
試験時間 90分
問題数 50問

PHP技術者認定試験は、PHPの基礎知識から、オブジェクト指向プログラミング、データベース連携、セキュリティなど、実務で必要とされる技術要素をカバーしています。

合格率は40%前後で、比較的合格しやすい試験と言えます。

PHP技術者認定試験に合格すると、「PHP技術者認定初級」の称号が与えられます。
PHPを使ったWebアプリケーション開発の現場で働きたい人や、PHPのスキルを証明したい人におすすめの資格です。

Ruby技術者認定試験

Ruby技術者認定試験は、Rubyプログラミング言語に関する知識と技術を証明する民間資格です。

PHP同様、Webアプリケーション開発の現場で人気のある言語ですので、Rubyの知識を持っていることを示すことができれば就職・転職しやすくなります。

受験料 10,000円(税込)
合格率 20~30%
受験資格 なし
試験形式 多肢選択式(四肢択一、複数選択)、記述式
試験時間 120分
問題数 50問(多肢選択式)、2問(記述式)

Ruby技術者認定試験は、Rubyの基礎知識から、オブジェクト指向プログラミング、Webアプリケーション開発、テスト駆動開発などの技術要素が問われます。

Ruby技術者認定試験に合格すると、「Ruby技術者認定 Silver」を取得でき、さらに上位となる「Ruby技術者認定 Gold」の試験にもチャレンジできます。

Rubyを使ったWebアプリケーション開発の現場で働きたい人や、Rubyのスキルを証明したい人は積極的に取得を目指しましょう。

AWS認定資格

AWS認定資格は、Amazon Web Services(AWS)のクラウドサービスに関する知識と技術を証明する民間資格です。

クラウドエンジニアとして働きたい場合や、AWSを使用したプロジェクトに携わりたい場合は、この資格の取得が役立つでしょう。

AWS認定資格には、入門レベルから上級レベルまで、様々なレベルの資格があります。

入門レベルの「AWS Certified Cloud Practitioner」は、AWSのサービスの基礎知識を問う試験で、クラウドの基本概念を理解している人におすすめです。

中級レベルの「Associate」試験は、AWSのサービスを使ったシステム設計や開発、運用管理などの実務スキルを問う試験です。

上級レベルの「Professional」試験は、AWSのサービスを使った高度なシステム設計や、DevOpsの実践スキルを問う試験です。

受験料は、レベルによって異なりますが、100~300ドルほどとなっています。
合格率は非公開ですが、レベルが上がるほど難易度が高くなると言われています。

AWS認定資格は、AWSを使ったクラウドシステムの設計・開発・運用に携わるエンジニアにとって、キャリアアップに役立つ資格の一つと言えます。

ITストラテジスト

ITストラテジスト試験は、ITを活用した経営戦略立案や、IT投資の企画・評価に関する知識を問う国家試験です。

この試験に合格すると、ITとビジネスの両方の知識を持ったエンジニアとして評価されます。

ITコンサルタントやプロジェクトマネージャーを目指す場合に有利になるでしょう。

受験料 13,000円(税込)
合格率 約10%
受験資格 なし
試験形式 記述式(論文式)
試験時間 240分
問題数 4問

ITストラテジスト試験は、経営とITの融合に関する知識を問う試験で、IT経営の戦略立案やIT投資の評価、プロジェクトマネジメントなどの知識が問われます。

合格率は10%前後と、かなり難易度の高い試験です。

ITストラテジスト試験に合格すると、ITとビジネスの両方の知識を持ったエンジニアとして、IT経営戦略の立案やIT投資の評価、プロジェクトマネジメントなどの業務に携われる可能性が高くなります。

ITコンサルタントやプロジェクトマネージャーを目指す人におすすめの資格です。

システムアーキテクト

システムアーキテクト試験は、システム設計や開発プロジェクトの管理に関する知識を問う国家試験です。

この試験に合格すると、上流工程を担当できるシステムエンジニアとして認められます。

プロジェクトリーダーやITアーキテクトを目指す場合に有利になる資格です。

受験料 13,000円(税込)
合格率 約5%
受験資格 なし
試験形式 記述式(論文式)
試験時間 240分
問題数 5問
システムアーキテクト試験は、システムの要件定義、設計、開発プロジェクトの管理に関する知識を問う試験で、合格率は約5%と非常に難易度が高く、高度なシステム設計スキルが求められます。
しかし、合格できれば、システムの上流工程であるシステム要件定義やシステム設計、開発プロジェクトの管理などの業務に携われる可能性が高くなります。
プロジェクトリーダーやITアーキテクトを目指すのならば、取得を目指すことで大きなメリットを得られるでしょう。

IT資格の取得が役に立たないケース

IT資格の取得が役に立たないケース

前述のように、IT資格の取得がキャリアアップに役立つケースもありますが、一方で、あまり有用とは言えないケースもあります。

初心者でも合格できる難易度の低い資格を取得している

IT業界には、初心者でも比較的容易に合格できる資格が存在します。

このような初心者でも簡単に取得できてしまう資格は、企業からの評価も低くなりがちです。
資格取得のためにかけた時間と努力が、実際の業務で役立つスキルにつながっていないと判断されてしまうからです。

資格選びの際は、少し勉強すれば誰でも合格できるような資格は避けるようにした方がよいです。

応募する企業と資格がマッチしていない

IT資格の中には、特定の技術やツールに特化したものがあります。

例えば、オラクル認定資格を取得しても、Microsoftの製品を使用している企業では、あまり評価されません。

応募する企業が使用している技術やツールに関連する資格を取得することで、より評価を得られるでしょう。

スタートアップ企業のような「資格よりも即戦力」

スタートアップ企業など、特にスピード感を重視する企業では、資格よりも即戦力を求める傾向があります。

これらの企業では、資格の有無よりも、実際にプロジェクトを遂行できる能力が重視されます。

資格取得に時間をかけるよりも、実践的なスキルを磨くことに注力した方が、このような企業での評価を得られるでしょう。

国家資格と民間資格のどちらがおすすめか?

国家資格と民間資格のどちらがおすすめか?

国家資格と民間資格、どちらを取得するべきかは、個人のキャリアプランや目指す方向性によって異なります。

一般的には、国家資格の方が認知度や信頼性が高いと言えますが、必ずしも国家資格の方が有利になるとは限りません。

公的機関や大手企業を目指す場合は、国家資格の取得が有利になるでしょう。
一方で、民間資格は、特定の技術やツールに特化していることが多いため、その分野で活躍したい場合は民間資格の取得が役立つ場合があります。

また、民間資格は、国家資格よりも取得までの期間が短いことが多いため、スピード感を重視する企業で評価されることもあります。

最終的には、自分のキャリアプランに合った資格を選ぶことが重要です。

まとめ

プログラミングの資格が役に立たないと言われる理由は、エンジニアにとって資格よりもスキルが重視されることや、取得が難しい割に活用されない資格が少なくないことなどが挙げられます。

ただし、プログラミング資格を取得することで、一定の知識を証明でき、目標に向けて努力する姿勢をアピールできるなどのメリットもあります。

ただし、初心者でも合格できる難易度の低い資格や、応募する企業とマッチしていない資格の取得は、あまり役に立たない可能性がありますので注意してください。

未経験者におすすめの
プログラミングスクール
■Webエンジニアの育成に特化
■自社開発企業への転職成功率がダントツ
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■サポートは半永久的
■単価80万円以上の講師陣
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■最短1か月で卒業
■教室への通学も可能

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